メキシコを悩ませる麻薬戦争。麻薬の密売を行う組織(麻薬カルテル)と、麻薬を取り締まるメキシコ政府(警察)との争い、そして麻薬カルテル同士の縄張り争いなどで、現在も多数の死傷者が続出している。
そんな麻薬カルテルから押収された改造車が、ことごとく凶悪すぎて見るものを恐怖のどん底へと陥れている。
このたび押収されたのは、ピックアップトラックをベースとした改造車。防弾効果のある金属板でボディをまんべんなくカバーしており、フロントガラスも、戦車のように小窓のみ。
当たり負けしないように強化バンパーも装着し、荷台部分には銃口を突き出すための穴が開けられている。横付けされたら、即、蜂の巣だ。そして車両の上部には回転砲塔まで搭載。完全なる装甲車である。
こうした麻薬カルテルの装甲車は、通称「モンスター」と呼ばれており、今回押収されたのは大型改造装甲車である「モンスター2010」のコンパクト版。モンスター2010よりも素早く移動できるという。
また、まるでステルス戦闘機のような外観をした、迫力のありすぎる「モンスター2011」も、今年に入ってから押収されている。もはや漫画『北斗の拳』か、映画『マッドマックス2』の世界である。しかし、麻薬がなくならない限り、おそらく今後も新たなモンスターが登場するであろう。
▼今回押収された「モンスター2010」のコンパクト版
▼大型な「モンスター2010」
▼伝説の「モンスター2011」