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日本未発売、マクドナルドの「シャムロック・シェイク」に秘められたイイ話

2011年3月7日

今年も3月17日の聖パトリックの日が近づいてきました。といっても、日本ではあまり馴染みのない祭日かもしれません。アイルランドにキリスト教を広めた聖人パトリックの命日で、欧米では緑色のものを身につけ、パレードなどを行なって盛大に祝います。

ところで、毎年3月のこの時期になると、アメリカやカナダなどのマクドナルドでは、聖パトリックの日にちなんで「シャムロック・シェイク」なるものが販売されるのをご存知でしょうか。

シャムロックとは、クローバーなどの三つ葉の植物の総称で、アイルランドの国花です。その名のついたマックシェイクは、見た目が緑で味はミント。まさに聖パトリックの日のために考案された商品で、今ではFacebook上で2万人を超えるファンを持つ人気商品ですが、意外に知られていない誕生秘話があるのです。

アメリカンフットボールチームのフィラデルフィア・イーグルスに所属していたフレッド・ヒル選手の娘が、白血病と診断され、入院を余儀なくされました。ヒル選手と家族は昼夜を問わず、娘に付き添い、病院の待合室で寝泊まりしていたそうです。

そんなある日、彼らは自分たち以外にも同じように、病気の家族を見舞って遠方からやって来ては、ホテル代が払えないために病院で寝泊まりしている家族が大勢いることに気付きました。

そこでヒル選手は、チームの協力を得て基金を設立しようと考えました。当時、チームのジェネラルマネージャーだったジム・マリー氏は、マクドナルドの広報をしていた友人に、チームを販売促進に起用することを提案したのです。これはチームだけでなく、聖パトリックの日にちなんだシェイクの開発を検討していたマクドナルドにとっても名案でした。緑色はイーグルスのチームカラーだったからです。

シャムロック・シェイクの宣伝活動で得られたお金はすべて基金へ寄付され、入院している家族のお見舞いに来る人々のために、4階建ての家が購入されました。これが「ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティー」の第1号であり、ここからマクドナルドのチャリティー活動が広まっていったのです。

期間限定で日本では未発売、しかもこんな素敵な裏話を聞くと余計に味わってみたくなるのは記者だけでしょうか。ちなみに現時点では、今後の発売予定も特にないそうです。日本でシャムロック・シェイクは味わえなくても、聖パトリックの日の雰囲気を味わいたい方は、今年の3月17日はアイリッシュパブに行ってみるのもいいかもしれません。

参照元:IrishCentral(英文)

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