
1人ラーメン、1人焼肉、1人カラオケ……と “おひとりさま” が市民権を得ていく中でも「さすがにそれは」と思われがちなものがある。たとえば、1人BBQや1人ビアガーデンはそうだろう。
どちらも「何人かで楽しむ」というイメージが強すぎるために、おひとりさまだとハードルが高いと感じる気持ちはわからなくもない……が!
結論から言うと、そう思って1人ビアガーデンを躊躇している人には歌舞伎町をお勧めしたい。浮いているかどうかがどうでもよくなるから。
・おひとりさまに優しい店とは
私が思うに、おひとりさまが入店する際は「適度な雑多感」が肝である。どんなに美味しい店であっても、これがないと1人で入店するハードルは高くなってしまう。
定食屋やラーメン屋には1人で入店するのが楽勝でも、お高いフレンチだと勇気がいる感覚といえば分かりやすいかもしれない。
かといって、カジュアルすぎて「常連さんばっかりの店」というのもまたキツい。自分が馴染みの立場なら別だが、新規で入るとなると気合いがいる人は少なくないだろう。
よって、「常連ばかりの雰囲気が希薄で、なおかつ雑多な感じ」がおひとりさまにとっては理想なわけだが……私が歌舞伎町で訪れたビアガーデンは、それを体現する空間と言えるかもしれない。
まず、店名からして雑多である。看板には「〜天空の街〜新宿アジア横丁」と書かれているが、その名前からはどんな料理が出てくるのかイマイチわからない。
アジアといっても、日本の料理なのか? 中華料理とか、タイ料理なのか? 看板から察するに、おそらくアジアのエスニック料理は全般的に揃っている感じなのか?
別の看板には「新型都市ビアガーデン」とあるが、そもそも新型都市ビアガーデンとは何なのか? ビアガーデンという形で営業していることはわかるが、それ以外はよく分からない。
・屋上にあったのは
とりあえずエレベーターで上がってみると……
メニューにカルボナーラやシュラスコがあって面食らった。アジアとは?
さらに、ハイネケンやZIMAなど世界中のビールが揃っており、全般的にアジアっぽさがそこまであるかというと疑問。むしろ、アジアを飛び出しすぎている。
ちなみに、私が案内されたテーブルには単品料理とドリンクのメニューだけが置かれていたので、それだけかと思いきや、あとで調べると食べ放題・飲み放題のプランなども用意されているもよう。
私は今回単品注文だったので食べ放題などについては分からない。ただ、体験した範囲で言うなら「立地を考えたらコスパは高い」と言えるかと思う。
というのも、まず眺めが抜群に良い。
歌舞伎町のシンボル的なビルが間近に見えて、眼下には歌舞伎町。このロケーションから見る夜景は、なかなかのものである。1人だということを忘れるほどだ。
まぁ席料が330円かかったりするものの、このビューを考えたら悪くない。なんなら、景色を楽しみながら生ビール(中ジョッキ / 780円)とシュラスコ盛り合わせ(1580円)を頼んでも3000円しないのは、安いと言えるかもしれない。
なお、ビアガーデンの中で1人客は私だけだったが、居心地の悪さを感じることはなし。そもそも、周囲のお客さんも夜景に注目する人が多いからか、1人でも全く気にならない。
席の間隔は広くてゆったりしているし、いつもの1人飲みがグレードアップした気分。ただの天国である。
・おひとりさまに優しい
おそらく、歌舞伎町だからというのもあるだろう。そこにビアガーデンという空間が生み出す開放感が加わることで、絶妙な雑多感を生み出している気がした。そして、それが “おひとりさま” には実にありがたい。そうか、歌舞伎町にはこんな形の優しさもあったんだな。
ちなみに、「〜天空の街〜新宿アジア横丁」、ビアガーデンとしての営業自体は期間限定とのこと。気になる人は早めにどうぞ。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 ~天空の街~ 新宿アジア横丁(新宿天空ビアガーデン2026)
住所 東京都新宿区歌舞伎町1-21-1第二東亜会館屋上
時間 11:00〜翌5:00
参考リンク:新宿天空ビアガーデン2026
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
▼今回注文したシュラスコ(1580円)に……
▼シーフード生春巻き(880円)。価格だけを見ると安くはないが、眺めなど総合的に考えるとかなりアリ
▼ドリンクメニュー(一部)。生ビール、ハイボール、サワーとメインどころは一通り揃っている
▼生ビール(中ジョッキ)780円