
「キウイは10種の栄養素が摂れる」
──そんなCMを見て以来、キウイを食べる機会が増えた。しかし、キウイの最大の弱点と言えるのが「酸味」。熟し具合によっては、口がキュッとすぼまるほど酸っぱいこともある。
そんななか我が家では、キウイの酸味が和らぎ、甘く感じられるようになる方法を見つけた。あまりに簡単なので、ぜひ共有させてほしい。その方法とは……
皮を剥いて一晩冷蔵庫に入れておくだけ。
嘘みたいだが大真面目。本当にこれだけで、筆者の環境では完熟したキウイに近い味わいに感じられたのだ。
・一般的な追熟方法とは異なる、ちょっと変わった方法
ご存じの方もいるかもしれないが、本来熟していないキウイを冷蔵庫に入れることはオススメされていない。キウイ輸入の大手であるゼスプリ公式サイトにも、
常温保存で熟すスピードをアップ
キウイを手に持って「まだちょっと硬いかな」と感じたときは、冷蔵庫に入れず室温で保管してみましょう。冷蔵庫に入れるよりも早く追熟が進みます
早く追熟を進めたければ、りんごやバナナと一緒にビニール袋に入れて、室温で保管してください
と案内されている。
つまり冷蔵庫に入れると追熟が遅くなり、酸っぱいキウイが食べ頃になるまで時間がかかる。実際に筆者自身もキウイを野菜室で保管したところ、2週間経っても硬いままだった経験がある。
そう考えると今回の方法は、一般的な追熟方法とは異なる “ちょっと変わった方法” と言えるのかもしれない。
・いろんなキウイで試してみた
筆者がこの方法を見つけたのは、ほんの偶然の出来事。夕食後のデザートとして剥いていたキウイを食べきれず、翌日に持ち越したところ 驚くほど甘くなっていたのだ。
だが、ひょっとしたらそのキウイが偶然甘かっただけかもしれない。いろんなキウイで試してみることにした。
まずはゴールドキウイ。
もともと甘みが強い品種だが、硬い未熟な状態ではさすがに酸味が勝つ。オーソドックスなグリーンキウイよりも高額なだけに、酸っぱかった時のショックは大きいよね。
今回はあえて硬めのものを選んだ。
切った直後はみずみずしく、結構酸っぱい。
──そして、一晩冷蔵庫に入れるとこんな感じ。
水分が抜けて寒天ゼリーのような質感に変わっている。
味に関しては、酸味がかなり和らぎ、甘みが強くなったように感じられた。 これぞゴールドキウイ! という味わいだ。
みずみずしさは少し減ったが、自宅で食べる分には問題ないだろう。
続いてはレッドキウイとグリーンキウイ。
こちらも同様に切った直後は酸味が強く、口の中がキュッとすぼまる。昔の筆者は「追熟」という概念を知らなかったから、キウイって全部こんな感じで酸っぱいものだと思っていたなぁ。
そして、冷蔵庫で一晩置いたあとがこちら。
ゴールドとまったく同じように、水分が減ってゼリーみたいな質感に変化している。
グリーンの方は甘味と酸味のバランスが変化し、レッドの方は酸味がかなり和らいで甘みが強く感じられた。個人的には完熟したキウイに近い甘さに感じられた。
今回試した範囲では、「一晩寝かせる」方法で酸味が和らぐ傾向が見られた。でも、なんで丸ごと保存とは違った変化が起きているように感じるのだろうか?
・AIに聞いてみた
気になったのでAI『Copilot』に聞いてみたところ、こんな答えが返ってきた。
①酸素に触れる面積が増えたことで、酸味の成分が甘みへと変わるスピードが上がる
②カットすることで細胞が壊れ、酵素が働きやすくなる
③上記の理由により、冷蔵庫の低温下でも追熟が早く進む
AIは酸素や酵素の働きによる可能性を挙げていたが、筆者では真偽を確認できていない。加えてCopilotは、酸化によってビタミンCへの影響がある可能性を指摘していた。
・自己判断でどうぞ!
カットして冷蔵庫に入れるだけで、筆者の環境ではキウイの酸味が和らぎ、甘く感じられた今回の方法。しかし良いことばかりではなく、ビタミンCへの影響がある可能性も指摘されている。
やはり、すべてが上手くいくワケではないんだな。
数日かけて自然に追熟させるか、カットして一晩置いて甘く感じられる変化を試すか。どちらを選ぶかはあなた次第。気になる方は是非お試しあれ!
参考リンク:ゼスプリ公式
執筆:高木はるか
Photo:RocketNews24.
▼試しにゴールドキウイを二晩冷蔵庫に入れてみた。甘味は強く果肉もやわらかくなったけど、一晩だけでも十分美味しいかな