
『銀魂』の空知英秋さんが、週刊少年ジャンプに帰ってきた。いつか漫画の世界に戻ってこられるだろうと思っていたが、こんなに早いだなんて。しかもまさかの週刊連載。お体(主に尿路結石と痔など)は大丈夫だろうかと、それだけが心配だ。
新作タイトルは『2年B組 勇者デストロイヤーず』という。「2年B組」というからには、学園モノだろうと想像できるが、果たして……!? ネタバレなしで感想をお届けしたい。
・タイトルを唱えて慣れるべし
『2年B組 勇者デストロイヤーず』は2026年4月27日現在、2話まで公開されている。筆者は長年の空知作品ファンであるため新連載が始まったという喜びが先行し、冷静な判断ができなさそうなので1話目だけで言及するのを避けた。
しかしながら一呼吸置いたくらいでは、どうにかなるものでもないことも事実。『銀魂』終了後も週刊少年ジャンプは買い続けていたが、0時になると同時にアプリを開く、ということを久しぶりにやっている。それこそ『銀魂』が連載終了して以来だろう。それほどに初っ端から、楽しくなりそうな予感しかない。
SNSを覗くと、同じように作品をウキウキしながら読んでいる人、そうでもない人といろいろであるよう。まず『2年B組 勇者デストロイヤーず』というタイトルが覚えにくい、長いという意見が散見された。まあ、気持ちはわからないではない。記者も4、5回唱えて覚えた。
ただ、これに関しては「そのうち慣れる」と思う。『銀魂』がはじまった当初は、そんなNGワードっぽいタイトル……と、否定的な意見もあったものだ。現在ネットフリックスでアニメを独占配信している、空知さんのデビュー作『だんでらいおん』だって、なんだそれと思う人も多いだろう。
タイトルに関しては、これから先、作品が続いていくにあたり自然と馴染んで頭に入るはず。というか、空知さんはそんなことはわかっていて敢えて付けているに違いない。このタイトルでなければならない何かがきっと、この先の物語で展開されていくと予想している。
・噛めば噛むほどおいしい作品
さて、内容についてだが、相変わらずの空知節で最高だ。独創的なギャグが素晴らしく、ふざけることに対する覚悟が違うなと感心させられる。1話目の作者コメントで「新人のつもりで頑張ります」と書いてらっしゃったけれども、その通りで、いつ何時たりとも攻めの姿勢。
空知作品にはじめて触れたという人は一瞬びっくりするかもしれないが、きっとこれからじわじわ体にフィットしていくはずだ。噛めば噛むほど美味しくなるのが、空知作品の魅力のひとつ。相変わらずセリフも多いが、こちらも慣れれば、むしろ物足りなさを覚えはじめるだろう。
そして何より、主人公2人のキャラクターが、めちゃめちゃ良い味を出している。ぱっと見から得られる情報からある程度、彼らについて想像を膨らませていたが、蓋を開けてみると全然違った。2話目にして早くも、この2人の一挙手一投足から目が離せない。
個人的にはもう、すでに、かなりこの2人のことが好きだ。早くグッズを出してほしい。
また話の持って行き方が、過去の空知作品とは大きく異なると感じている。簡単にまとめると、序盤の2話で割と詳細に主人公たちの説明をしてくれているのだ。『銀魂』においては、主人公の坂田銀時が背負うものが見えてくるのは、だいぶ後になってからだった。
このあたりの違いも、きっとなにか意味があるのだろうと楽しみに読んでいる。キャラクターも今後、増えていくだろうと思われ、期待しかない。今日、2話目を読み終えたところだが、すでに3話目が待ち遠しく、1週間がこんなにも長く感じるのはいつ振りだろうか。
今後じわじわ、話題になっていくこと間違いなしの『2年B組 勇者デストロイヤーず』。繰り返すように、噛めば噛むほど美味しくなるので、時間がある時にゆっくりと何度も繰り返し読んで味わうことをおすすめする。1話目は少年ジャンプ+にて、ただ今無料で読めてしまうぞ。
参考リンク:『2年B組 勇者デストロイヤーず』、少年ジャンプ+
執筆:K.Masami
Photo:RocketNews24.