
最初はただの義務感だった。もっと正直に言うならば、罰ゲームに近いような感覚。
なんといっても、おでんのブルーチーズのせだ。合うわけがない。おでんの繊細な出汁をブルーチーズが破壊するに決まっている。ブルーチーズの凶悪さ、舐めんな。
と思う一方で、クセの強い商品ほど気になる人は多いに違いない。だから仕事柄仕方なく……という感じで注文したら、即座におかわりした。最高に美味いやないか。
・おでん居酒屋で発見
私がその商品を見つけたのは、「ちょいおでん」というチェーン店。公式サイトを見ると東京をはじめ神奈川県、秋田県、北海道に店舗展開しており(2026年2月時点)、そのうちの1つが新宿にもある。
私は偶然前を通りかかったのだが、あまりにも寒い日だったこともあり「おでん」と書かれた提灯が輝いて見えた。
吸い込まれるように入店して着席。メニューを見てまず思ったのは、少しの量で値段安めのメニューが多く、私のような1人客には実にありがたいということ。
ちょい刺身なんて、まさに “おひとりさま” の理想系ではないか。
メインのおでんも色々と揃っており、大根や卵のような定番から、コロッケやガーリックトーストまである。
それらの中で、私がもっとも気になったのは有料トッピングであるブルーチーズである(プラス110円)。
隣にある明太バターやジェノベーゼは分からなくもないが、ブルーチーズは明らかにネタに走りすぎでは? 美味いかどうかより、インパクトでバズることを優先してません?
疑いの目で見てしまったが、実際にどうなのかを確かめるのがライターの仕事でもある。というわけで、「卵のブルーチーズのせ」をお願いしてみると、「マヨネーズですけど何か?」みたいな顔をしたブルーチーズがやって来た。
たまごの上に鎮座したそれは、想像していたよりソフト。私はてっきり固形のハードなブルーチーズを想像していたので、ちょっと安堵した。ビジュアル的にはそこまで違和感はない。
ただ、ヤツはブルーチーズ。油断は禁物と思いながら恐る恐る口に運んでみたところ、「え? モッツァレラチーズ?」と思うほどに臭みがなかった。
いや、正確に言うとブルーチーズ特有のクセは後からやって来たのだが、おでんの出汁と卵のまろやかさが全体を包み込み、イヤな風味は全くない。
それどころか、ブルーチーズのコク深さがおでんの出汁と卵にピッタリと合っている。このチーズだからこその美味さな気が……なんてことを考えているうちに、ブルーチーズが溶けた出汁も飲み干していた。
即座におかわり。次はちくわのブルーチーズのせをいってみよう。
これも美味い! なんなら、辛子や柚子胡椒よりもブルーチーズでいいと思ったが、やはりブルーチーズに合うものと合わないものはあるのだろう。
お店のメニューによると、注文した卵とちくわのほかに、こんにゃくや大根も合うとのことだった。
・ほかにも個性的なおでんが
なお、ほかにも気になった「コロッケのおでん(275円)」を食べたりしたが……
もっともパンチが強かったのが「ちょい系もやし(286円)」なるメニュー。これはニンニクが強烈で、二郎インスパイアおでんみたいな感じ。
おでんを食べて翌日まで匂いを気にする羽目になるとは思わなかったが、だからこそクセになりそう。
──というわけで、結構珍しいメニューもあったが、当然ながら王道のおでんもある。それらを中心に頼むもよし、変則系を攻めるのもいいだろう。
個人的には、先に述べたブルーチーズが特にオススメ。“臭いイメージ” にビビらず一度試してみてくれ。
参考リンク:ちょいおでん(公式TOP)
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
▼鶏の唐揚げ(352円)のような普通のメニューもある
▼ちょい刺身の「たこの頭(308円)」。安めで量が少なめというのが、おひとりさまにとっては嬉しい