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JTBの3000円クーポンを使って東京観光したら3万4000円分がタダになった / 人力車もランチビュッフェも牛鍋も無料!

38分前

旅好きが常に頭を悩ませるのが「いかに安く遠くに行くか」という永遠の難問。東北住みの筆者の場合、首都圏に出るのに最安なのは夜行バスか、高速道路を使わずに車中泊しながら車移動といったところだ。しかしどちらも「お金の代わりに時間や体力を差し出す」諸刃の剣でもある。

飛行機や新幹線を使う場合、あえてホテルとセットにしてパッケージ料金にするほうが安上がりなことがある。背景には旅行会社専用卸価格やIT運賃など複雑な仕組みがあるらしいが、ともかく一度は検索してみるのがおすすめだ。大手旅行サイトの「交通+宿泊」コーナーなどから探せる。

そんななか、国内大手のJTBが破格の付加サービスを提供していることをご存じだろうか。数万円分の現地観光がまるまるタダになるような驚きの内容なのだ。


・JTBの現地観光プラン「旅の過ごし方」

それは「JTB 旅の過ごし方」といい、対象のパッケージプランを申し込んだ人が追加で購入できるクーポンだ。パッケージプランといってもいわゆる団体ツアーではなく、「交通+宿泊」などのパッケージでいいので、個人旅行や出張でもまったく問題ない。

手荷物配送やガイドツアーなどたくさんの種類があるが、注目は「満喫クーポン」と名づけられた周遊型クーポン。所定の料金を払ってクーポンを購入すると「有効期間内に全施設を1回ずつ利用可能」というのが基本で、サブスクのような仕組みに近い。

一例として「JTB東京横浜満喫クーポン デラックスプラン」(3日間有効 / 大人税込3000円)を購入した筆者の行動をレポートしたい。

※掲載内容は2026年3月31日までのもの。2026年4月以降は対象施設や内容が変わる。


・ある週末の筆者の東京ステイ

まず利用価値大なのは「Tokyo Subway 24-hour Ticket(地下鉄24時間券/800円相当)」だ。旅の最初に東京駅または新宿駅に立ち寄って現物と交換する。

ダンジョンのような立体構造の地下街や、同じ名前でいくつも駅があって出口を間違えるとジ・エンドな地下鉄は筆者にとって難易度「高」なのだが、ありがたく使わせてもらう。東京はちょっと移動するだけでお金がかかるからネ!


やってきたのは日本橋で伝統工芸体験ができる「器 日本橋夢東本店」さん。東京横浜満喫クーポンは、旅行者向けに “東京らしい体験ができる場所” がチョイスされている。着物レンタルやスカイホップバスもあり。


金継ぎや蒔絵などいくつかある伝統工芸のなかから、金箔貼り体験に挑戦した。なんとこの体験メニュー、普段は5500円相当のもの! すでにクーポンの購入代金を超えている!!


好きな絵柄を選んで、マスキングした後に薄~~~い金箔を貼りつける。大人になると人から物を教わって作業に熱中する機会はなかなかないけれど、無心になれる時間だった。デジタルデトックスにもなって最高だ。めちゃめちゃ楽しい!!



続いてこちらは浅草の「浅草たい焼き工房 求楽(ぐらく)」さん。ここではたい焼きを自分で焼くという珍しい体験ができる。


道具はすべて揃っているので、ご主人の指示に応じて手を動かすだけで、どんどん作業が進む。失敗しそうになると絶妙にアシストしてくれるから、料理に慣れていない人でもまったく問題ない。具材はあんこ、クリーム、ツナマヨ、アップルシナモン、スイートポテトなど、定番から変わりダネまで好きなものを選べる。


調理時間は30分ほどで、後半は嬉しい試食タイム。焼きたてのたい焼きは外はサクサク、中はフワフワ、商品として売るときにはカットされてしまうパリッパリの羽根がついたままで、誇張なしに「人生で一番美味しいたい焼き」だった。こちらの体験、普段は3850円相当のもの!


浅草らしい体験をもういっちょ、「浅草 時代屋」さんの人力車だ。

観光地などで見かけても1万円以上するのが相場のようだから、「自分には関係ないなぁ」とスルーしてきた人力車。生まれて初めて乗車した。クーポンがなければ絶対に挑戦しなかったタイプのアクティビティだ。


晴天のもと、すべるように駆け抜けていく人力車。独特の浮遊感がクセになる。いつもよりちょっとだけ高い視点から眺める東京は本当に、本当に気持ちがいい。


無数の人と車と人力車がごった返す浅草だけれど、車夫のコウヨウさんは息も切らさず、軽妙にガイドをしながらすいすいと街を渡っていく。座っている筆者は空を飛んでいるみたいだ。これまで乗ったこともないのに敬遠してきた人力車、こんなにいいものだとは思わなかった。

乗車時間は約30分で、通常1名9000円、2名10000円相当のコース……! もうここまでくると「いったいJTBはどうやって採算をとっているのか……?」と謎でしかない。


まだまだ行くぞ。満喫クーポンの対象は基本的には観光施設だが、一部にレストランやカフェやバーが含まれる。やってきたのは品川プリンスホテル。


今でこそ珍しくない、フロア全体が巨大なパーティー会場のようなホテルビュッフェ。品川プリンスホテル「HAPUNA(ハプナ)」といえば、筆者の世代には “ホテルビュッフェのはしり” のような存在だった。連日行列ができる話題の新業態として、テレビや雑誌でそりゃあもう大注目だったのだ。


満喫クーポンにはランチビュッフェ代が含まれている(2026年3月まで)。当時憧れた東京名所を改めて訪問できて嬉しい! 曜日によって異なるけれど、土日祝だと大人5700円相当。JTBさん、ごちそうさまです……!!


話は変わるが各地で運行される定期観光バス、とりわけ「はとバス」大ファンの筆者。てきぱきと効率的なガイドが心地よく、知らない人と食事が相席にならないなどプライバシーへの配慮もばっちり。


過去記事では「夜の浅草 老舗の牛鍋と笑いの殿堂」への乗車をレポートしたが、なんとこのコースも満喫クーポンに含まれている! 大人6000円相当だ。


浅草の老舗「米久」さんの牛鍋は健在。店員さんが立板に水を流すように作業手順の口上を勢いよく述べるのも同じだ。二回目だけど作り方、合ってる?


さらにさらに、一日の疲れを癒やすべく「東京ドーム天然温泉 スパ ラクーア」で入浴。タオルや館内着が含まれた入館料なので手ぶらでOK。そろそろ「本来の価格はいくらか……?」と調べるのもあさましくなってきたが、筆者が訪れたのは休日のピーク料金だったので大人4700円相当だ。



・これでもまだ半分くらい

いかがだろうか。東京横浜の場合、満喫クーポンデラックスは3000円での販売なのだが、ほかに追加料金不要でプラスできるクーポンもある。3日間で筆者が使ったクーポンの、本来の価格を合計すると……およそ34000円!

ここまで遊んでも、使えたクーポンは半分ほど。3日間の有効期限だと使いきるのは不可能に近い。しかし聞いたところによると、全スポットを訪れて体験をこなすことに必死で大急ぎの人もいるとか。「タイムアタックか!!」というような激闘が繰り広げられている。


東京横浜に限らず、満喫クーポンは全国で設定されている。販売価格や有効期限はエリアによって異なる。基本的には「旅行の到着エリア(宿泊地)に設定されているクーポンを購入できる」と考えてよい。

筆者の経験では内容の充実度は東京横浜がダントツ、次に沖縄がおすすめだ。沖縄でもかなりの観光スポットが網羅されており、大変楽しく周遊させてもらった。

ホテルや乗り物の単体価格なら金券ショップや格安ホテルサイトのほうが安い、というケースも多々あるけれど、行きたい観光地や食事がクーポンに含まれていたら逆転現象も十分あり得る。同じ場所に数日間滞在するような旅なら、一考の価値ありだ!


参考リンク:JTB 旅の過ごし方
執筆:冨樫さや
Photo:RocketNews24.

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