
富士そばのかけそばも税込430円する時代。十割そばを税込390円で食べられるのが渋谷区役所1階にあるそば屋『渋谷ハチ公そば』である。2026年2月6日現在もかけそば、せいろそばは税込390円。その渋谷ハチ公そばがなんと2号店をオープンした。
区役所の食堂みたいな立ち位置と捉えていたため衝撃。そんな展開するそば屋だったんだ……。そこでニューオープンした店に行ってみたところ、色々違いすぎてせめぎ合いまで感じたためお伝えしたい。
・2号店でこんなに変えます?
JR渋谷駅東南エリアにオープンした2号店。場所は国道246号線と首都高速が交わる交差点にある渋谷クロスタワーの1階である。行ってみると、超高層オフィスビルのレストランフロアへの出店で立地的にも挑戦を感じた。しかし、挑戦を感じる部分は立地だけではない。
メニューの質が大分違うのである。渋谷ハチ公そばにそこそこ通ってる私(中澤)としては注文する前にチャレンジングすぎてビビった。2号店でこんなに変えます? もはや別の店に感じた点が以下である。
・その1「そばが二八そば」
前述した通り、1号店は十割そばの店。なんなら食堂の看板に「十割」と書いてある。だけど、2号店にはその十割の文字はなく、石臼引きの二八そばであることが掲示されていた。
十割そばも二八そばもどっちもそれぞれ好きな点があり、どちらが上というわけでもない私。しかし、1号店は十割そばで知られているだけに舵切りになかなか思い切ったものを感じた。
・その2「390円だけど……」
そして冒頭の通り、1号店のもう1つの特徴は最安390円なこと。2号店においても確かにかけそばともりそばは390円なんだけど……
よく見たら税抜だ。税込は429円。これらの違いは通りすがりの人はなんとも思わない可能性が高いが、立ち食いそばの連載『立ち食いそば放浪記』を378回も続けている私としてはチャレンジ精神しか感じない。
・せめぎ合い
誠実に言うと、渋谷ハチ公そばの大きな特徴だった「十割そば」も「390円」もどっちも消えているわけだ。言い換えると、それほど攻めている。ただ、攻めだけではなく、税抜価格と言えど390円を死守していることにはせめぎ合いも感じた。この物価高の中、渋谷でこの価格。メニュー表からギリギリと音が聞こえるようである。
そして、二八そばになったゆえだろうか。カレーそばやかき揚げそば(共に税込858円)など、立ち食いそばのお馴染みメニューがラインナップされているのは2号店の良いところと言えるだろう。そんなわけでカレーそばを注文してみた。支払いは完全キャッシュレスだ。
・別物
食べてみると、やはりそばの味も別の店と思った方がいいだろう。ホシが散らばった黒みには渋谷ハチ公そばを感じたけど、1号店ほど平べったくなく細麺で食感やのど越しも2号店独特だった。
様々なディテールが違いを語りかけてくる『渋谷ハチ公そば』2号店。むしろ同じ部分はもりそばにそば湯がついていることくらいな気がしてくるほどに別物である。その先にさらなる道は開けているのか? チャレンジの行方が気になるところである。
・今回紹介した店舗の情報
店名 渋谷ハチ公そば2号店
住所 東京都渋谷区渋谷二丁目15番1号 渋谷クロスタワー1階
営業時間 11:00~14:30
定休日 土、日、祝祭日、年末年始
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
▼大盛は100円プラス
▼別の店だと思った方がいいでしょう
▼渋谷区役所1階の一号店は2026年2月6日現在もせいろそば税込390円