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34歳女性、生まれて初めてシール交換をしたら「お見合い」みたいになった

42分前

全国で爆発的なブームとなっている、シール。筆者も現在どハマりしており、先日は大阪・梅田で開催された『シールフェスティバル』なるものにまで参加をしている。

──だが、一人でシールを集め続けて思ったことがある。それは「シール交換をしてみたい」ということ。

先日、念願かなって人生初めてのシール交換会をしてきたので、そのレポートをお届けしよう。ネタバレをしてしまうと、あまりにも楽しくて今でも余韻に浸っています……。

・シール交換してみたい!

筆者は現在34歳。聞くところによると、同年代の女性の多くは子どもの頃にシールブームを経験し、友達とシール交換をしたことがあるらしい。

しかし筆者は田舎育ち&お小遣いの少なさにより、その文化に触れられないまま大人になった。

……だからこそ、キラキラ光る可愛いシールを集めてはシール帳に貼っていくたび、心が満たされると同時に虚しさもこみあげていた。

せっかくお気に入りのシール帳を作るんだから、この喜びを分かち合ってみたい。つまりシール交換をしてみたい。

そう、残念ながら筆者には友達が少ない。このまま一生一人でシールを集め続けるしかないんだろうか?


──そんなある日、ひょんなことからシール交換のチャンスに巡り合うことになった。お相手は、とある雑貨屋のシール売り場で出会った女性、Yさん。

ちょっとしたきっかけで世間話をしたところ子どもの誕生日が1日違いだと判明し、勝手に運命を感じてしまった筆者は 思わずこう聞いてしまった。


「シール帳って作ってますか?」


残念ながらこの日は持っていなかったものの、「自宅にはあります」とのこと。ドキドキしながらラインを交換し、後日会う約束をした。


その夜の筆者の心臓はバクバク。

「Yさんはどんなシールを持っているんだろう?」
「ガッカリされないように、なるべくいいシールを持って行くべきだよね?」
「でも、頑張り過ぎて逆に引かれたらどうしよう?

その悩みっぷりはまるで初デート……いや違う、もっと緊張感がある。まるで「お見合い」みたいだ。


なるべくレアだけど手放しても辛くないシールを選んで、シール帳に貼っては悩む。

結局前日の夜まで迷い続け、2冊のシール帳を持って行くことにした。


・いざ、シール交換!

Yさんとは昼過ぎに待ち合わせ、まずはランチからスタート。

最初はお互い緊張していたが、子どもたちが泣いたり走ったりするうちに空気がほぐれ、子育てあるあるで盛り上がり始めた。


……あれ? 今日はシール交換会のつもりだったけど、これってもしかして人生初の “ママ友の会” でもあるのでは?

ママ友なんて一生できないと思っていた筆者にとって、これは思わぬ収穫だ。


1時間ほどが経ち、子どもたちが落ち着いた頃にはすっかり打ち解けていた。

そしてついにシール帳を取り出す……が、まず何をすればいいのかわからない。

戸惑う筆者に、Yさんが「中身見てもいいですか?」と声をかけてくれた。そうか。まずはお互いの手札を確認しないと、交換したいシールも決められないのだ。


再び真顔になって「よろしくお願いします」と自分のシール帳を差し出し、逆にYさんのものを受け取る。やっぱりまるで、お見合いみたいな緊張感だ。

そんな空気を破ったのは、パラッとページをめくってすぐのYさんの言葉。

「可愛い~っ!」
「たまごっちもあるんですか!?」
「エスターバニーめちゃ好きなんです!!」


大きなリアクションに、思わず照れつつもホッとした。っていうか……シール帳って “好き” の集合体だから、頭の中を覗かれているようで恥ずかしいな。

一方で、Yさんのシール帳を開いた筆者も驚いた。サンリオやディズニーや動物のボンボンドロップシール、うるちゅるポップシールなど、売り場ではまず見かけないようなレアなシールがところ狭しと並んでいる。


「すごいっ!」と言いながらも、内心焦っていた。

こんな貴重なシール、欲しいなんてとても言えないよぉ~っ!

だが、これはシール交換。お互いそのつもりで来ているのだから覚悟をするしかない。


「コレもらってもいいですか?」
「どうぞどうぞ。もっと大きいの取ってください」
「じゃあ、代わりにサンリオはどうですか?」


まるで取引のようにシールが行き来する。

欲しいシールを指定する瞬間は緊張するが、受け入れてもらえると、自分のシールを対等に扱ってもらえたようで嬉しくなる。

そのうち同じシリーズのシールを見つけたり、買った時のエピソードを聞いたり、好きなシールの話をしたりと盛り上がり始めた。楽しい! 楽しいぞ……!!

ただ物々交換をしているだけではない。そのシールを買ったストーリーや理由も込みでお互いの「好き」を交換しているような感覚。それでいて自分を開示するような重苦しさはなく、カジュアルに楽しくおしゃべりが進む。

そうか。シール交換って、女子会の一種だったんだ!


なお 後ほど聞いたところによると、前日まではYさんも筆者と同じように「ガッカリされるかも」「自分だけガチ勢だと思われたらどうしよう」なんて緊張していたらしい。

あぁ~、同じぐらいのシール好き同士で集まれて、本当に良かった!


・シール集めはまだまだ終わらない?

気が付けば2時間ほどが経ち、お開きの時がやってきた。

今回交換したのは十数枚。筆者はサンリオ・小動物などのシールを選ばせてもらった。

Yさんからもらったシールは、さっそく新しいページに貼って保管している。今でも眺めるたびにニヤニヤしてしまうほど、大切な宝物だ。


さて、今回シール交換をしてみて感じたのは以下の内容だ。


・最初にシール帳を交換する瞬間はお見合いみたいに緊張する
・レアシールを見つけると、つい入手経路を食い気味に聞いてしまう
・「いいよ」と言われても、レアシールをもらう時は申し訳なくなる


たぶん「シール交換あるある」なんじゃないだろうか。

そして、シール交換を気持ちよく楽しむために気を付けるべきことは、


どれを渡しても惜しくないシールを持って行く
・交換するシールのレア度はなるべく釣り合わせる


といったところじゃないだろうか。

今回は偶然にも筆者とYさんの熱量がほぼ一致していたため、最初から最後までハッピーな会になった。

しかし、もし熱量が違ったり 持っているシールが釣り合わなかったら……大人ならまだ空気を読み合いながら調整できると思うが、子ども同士となると一気に難易度が上がるだろう。

実際、シール交換が原因で子ども同士のトラブルに発展し、最終的に親まで巻き込まれるケースがあると聞いたことがある。

今回の交換を経験してみて「そりゃそうだろうな」と思えるほどに、シール交換は繊細で、ちょっとしたバランス調整が大切なやり取りなのだと実感した。


──そんなことを考えていると、改めて今回の平和で楽しいシール交換が貴重なものだと思えた次第。

嬉しいことに、Yさんとはその後もラインを続けて「今後も会おう」と話している。

うぅ~ん、次の交換に向けて シール帳をもう1冊増やしてもいいのかしら? 筆者のシールブームはまだまだ続きそうだ。

執筆:高木はるか
Photo:RocketNews24.

▼せっかくなので、筆者のシール帳もご紹介しよう。1冊目はとりあえず、シール帳スターターセットで手に入れたシールを中心にペタペタ貼り付けてある

▼2冊目は1ページごとにテーマを決め、いろんなシールをちょっとずつ貼ってみた。ぬいぐるみストラップも付けて、気分は平成女子である

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