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東京・荻窪の「元祖寿司」は噂通り美味いのか? 「スシロー」と食べ比べて分かった、圧倒的なシャリの違い

14分前

回転寿司なんてどこも同じ。私(佐藤)は以前からそう考えていた。だが、都内を中心に店舗を展開する「元祖寿司」は、機械まかせにせずに板前さんが仕込みから提供まで手をかけており、しかも一般的な回転寿司並みの価格で提供している。

その中でも、荻窪駅前店は美味いと最近界隈で話題になっている。そんなに違うのか!? 気になったのでお店の寿司を持ち帰り、同じくらいの価格のスシローの寿司と食べ比べてみたら、たしかにコレは違うと納得した。

・荻窪の元祖寿司

JR中野駅周辺在住の私は、何かの拍子で「元祖寿司荻窪駅前店は美味い」との情報をキャッチした。ローカルな情報なので、SNSか何かのおすすめで上がってきたらしい。詳しい出所がどこだったのか、忘れてしまった。

それにしてもそんなに違うもんですかねえ……。元よりそこまで寿司に関心はなく、編集部のサンジュンや中澤のように、大手回転寿司の情報にも精通していない。

しかしながら「美味い」と言われると食べてみたくなるのが人情ってもんだ。そこで早速お店にやってきた。

この辺りは荻窪駅北口の再開発エリアであり、アーケード周辺のお店はすでに立ち退いていて、シャッターが降りている建物も少なくない。元祖寿司もその対象エリアに含まれてはいるが、現在(2026年1月23日)も営業しており、表に貼り紙らしきものも見受けられなかった。


改めて元祖寿司についてお伝えすると、冒頭でも触れた通り、昨今の大手チェーンはロボットの握ったシャリに、ネタをのせる寿司が一般的。回転寿司はそういうものだと私は理解している。

だが、元祖寿司ではシャリ炊きから仕込み、握りに至るまで職人の手で行っているそうだ。また、仲買人が目利きした鮮魚類を豊洲で仕入れてお店に卸し、それを提供しているとのこと。長らくお店のある地域に住んでいたけど、そんなこだわりがあるとは全然知らなかった。


メニューを見ると、安いものは税込127円から高いものは税込550円まで。

こだわりと価格が釣り合っていない。それでも機械に頼らないところに、ブランドとしての矜持がうかがえる。

持ち帰りメニューに手頃なものがあったので、それを注文したところ、開店直後であったために30分ほどかかるとのことだった。その辺で時間を潰して無事に購入。味を比較するために、近くのスシローで同じくらいの寿司を購入して帰った。



・スシローと食べ比べ

元祖寿司で購入したのは、寿司7皿分(12貫+のり巻き)の盛り合わせの「札幌」。店頭のメニュー表の表示価格は1194円となっていたのだが、会計時に1193円だった。もしかしたら、メニュー表の表記が間違っていたのかも。

一方のスシロー(持ち帰り専門)は「はなび」、税込1090円である。


スシローはマグロ・イカ・エビ・サーモンなどの定番ネタに、ネギトロ・いくらの軍艦がついている。


元祖の方はスシローと同じく定番に加えて、小肌やエンガワなどもあり……


さらに鉄火巻きまでついてこの値段だ。スシローより100円高いが、それでもコストパフォーマンスは高いと言えるだろう。


まずはマグロを見比べてみると、スシローはマグロに限らずネタが大きく見える。それに比べて元祖はネタもシャリも小ぶりだ。


続いてイカを比べると、色味からして元祖の方が鮮度が高そうだ。それから隠し包丁が入っていることがわかる。実はスシローの方にも隠し包丁は入っているが、真っ白で切り目が見えにくい。


続いてうなぎはほとんど同じに見えるが、大きさはやはりスシローの方がデカい。


ネタをめくってシャリを見てみると、1番の違いはシャリにあることがわかった。


スシローは寿司ロボットの握った四角いシャリであるのに対して、元祖は板前さんの握った丸いシャリ。角がなく、米粒がまるで寄り添い合っているように見える。自ずから食感に角がないことが想像できる。


さて、実際に食べてみると、やはりシャリの食感が全然違う。スシローは作り置きであることも理由のひとつではあるが、口の中に入れるとシャリがぶつかってくるような感触がある。くっついた米粒を歯で崩すようなぎこちなさを覚える。

一方、元祖の方は口に入れると自然に米粒がほどけていく。ぶつかるような感触はなく、ネタとシャリとの一体感がある。握ったご飯に魚の切り身をのせたものではなく、これは寿司だ。


なかでも私が1番印象に残ったのは鉄火巻きだ。断面が整っていて美しく、食べるとこれもまた一体感がある。盛り合わせであるがゆえに鉄火巻だったが、のり巻きが美味しいと知っていたらかんぴょう巻とかかっぱ巻を頼めばよかった。次はそれらを単品で頼んでみたいとさえ思う。

職人の作り立ての寿司と作り置きの持ち帰り用の寿司を比べるのはフェアな比較ではなかったかもしれないけど、それでも「美味い寿司を食った」という満足感に違いはない

もし機会があれば、1度荻窪の元祖寿司を訪ねて頂きたい。回転寿司なのに、ほかとはちょっと違うと感じるはずだ。

なお、今は路面店だが、再開発のため将来的に近隣に建設予定の大きな建物の中に入る可能性は少なからずあるので、気になる方はお早めにどうぞ。


・今回訪問した店舗の情報

店名 元祖寿司荻窪駅前店
住所 東京都杉並区上荻1-5-3
時間 11:30~21:00(L.O.20:45)
定休日 元日

参考リンク:元祖寿司
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

▼持ち帰りメニューの「札幌」は1194円との記載だが、会計時に1193円だった

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