
くら寿司といえば、言わずと知れた回転寿司チェーン。リーズナブルな価格設定とエンターテイメント性の高い商品展開に、誰もが心躍る人気店だ。
そんなくら寿司が、鮮魚店を経営しているのをご存じだろうか。
その名も『くら おさかな市場』。漁港直送の新鮮で美味しい魚が手軽に買えるだけでなく、あの高級珍味がまさかの激安価格で……マジでおったまげた!
・全国でここだけ『くら おさかな市場』
やってきたのは大阪府貝塚市。ここでくら寿司貝塚店に併設されているのが、全国で唯一くら寿司が経営しているという鮮魚店『くら おさかな市場』である。
「くら寿司の鮮魚店」と聞くと、回転寿司で使われているネタが買えるのかと思ってしまうが、実際にはちがう。
敷地内にくら寿司の加工所がある関係から、ここでは 漁港から直送された天然魚を中心に販売しているんですって。
店内の広さは一般的なコンビニの2倍ぐらいだろうか。
冷蔵・冷凍のショーケースが並び、その中には……むむっ! これはすごいぞっ!?!?
・新鮮な魚が超コスパ
おさかな市場の一番の武器は、間違いなく「魚の新鮮さ」と「価格の安さ」であろう。
まずは入店してすぐのところにあるケースを覗くと、
真鯛が598円、マアジ(2匹)が348円、マサバが598円(すべて税抜き)。どれもスーパーで並んでいる鮮魚よりチュルっと水分量が多く、目玉には澄んだ透明感がある。
また、多くの魚が500円前後という手頃さも魅力だ。
まるで港町の朝市みたいに、見ているだけでも楽しく ついあれこれ買いたくなってしまうようなお店なのだ。
・レアな魚もお手軽にゲット
おさかな市場で手に入るのは一般的な魚だけではない。スーパーなどではなかなか見かけない、レアな魚や希少部位も並んでいるのだ。
筆者が訪れた時に見つけたのは、いくらに加工される前のすじこやマグロのカマ。
アオダイやイシガキダイといった珍しい高級魚もリーズナブルで、品ぞろえの幅広さに思わず目を見張る。
この日 筆者がおさかな市場訪れたのは、すでに売り切れ商品も出てしまっていた午後5時のこと。朝イチならもっと品揃えがよいと聞くと、魚好きなら嫌でもテンションが上がるはずだ。
ちなみに、魚は無料で捌いてもらうこともできる。魚を捌き慣れていない人・手が汚れるのが苦手な人・台所の匂いが気になる人も遠慮なく買えるんだから、有難いよね。
・くら寿司ならではの品ぞろえ
おさかな市場のさらに面白いところは、単純な鮮魚店の枠には収まらないところ。くら寿司ならではの遊び心のある品ぞろえにもある。
特に面白いのが、お惣菜コーナー。
フライや焼き魚といった定番商品もあるのだが、
くら寿司のお店でお馴染みのシャリカレーや、
プリン・おはぎといったスイーツや、パンまで自家製なのだ。
普通なら「鮮魚店のプリンなんて美味しくないでしょ」と思うところだが、くら寿司のプリンとなると話は別。だって、店舗で食べるデザートはどれも完成度が高いもの。
他にも 魚のすり身を使ったコロッケ『スリーミーコロッケ』やオリジナル純米酒『無添蔵』なども並び、しっかりとくら寿司らしさを感じられる空間になっている。
鮮魚を中心とした品ぞろえでありながら、まるで宝探しのようなワクワク感が味わえるのも、このおさかな市場の面白いとこなのかもしれない。
・高級珍味「からすみ」が驚きの価格に
ここまでで十分テンションは高まっていのたが、とどめを刺されたのがあの高級珍味だった。
「おっ、自家製からすみなんて嬉しいじゃん」
そう思って手に取ったのだが、すぐに違和感に気が付いた。1個あたり700円前後って……このからすみ、異常に安くない?
それもそのハズ。本来100gあたり4000円でも安いと思える高級食材、からすみ。ところがここ、おさかな市場では、
どっひぇぇぇ~っ! 100gあたり税抜500円ですって!?!?
この記事を書いている2025年10月17日現在も継続中の限定価格であり、いつまで続くのかは未定らしいのだが……とにかく目玉が飛び出そうなほどのおったまげ激安価格であることは間違いない。コレは買わなきゃ損ってもんだろう。
また毎月3と9の付く日限定の『サンキューセール』や、毎週土・日・祝に開催される社長とのじゃんけん大会など、お得でエンタメ性の高いイベントも定期的に開催されている模様。
さすがに「からすみ500円」ほどのインパクトはレアだろうが、今後もおさかな市場に通い続ければ、他では考えられないほどお得な高級食材に 再び巡り会う可能性もあるんじゃないだろうか。
・おさかな天国が待っている
最終的に、予算3000円前後で筆者が実際に購入したものは……こちら!(価格はすべて税抜き)
・塩パン(148円)
・松島おはぎ 2個(30%オフで194円)
・カレースリーミーコロッケ 5個(250円)
・自家製からすみ(630円)
・すじこ(1233円)
・マグロフライ(20%オフで318円)
・さしみ 人気4種盛り(20%オフで478円)
・生わさび(166円)
合計3417円。3000円をオーバーしてしまったのだが、それでも内容で考えたら信じられないほどのコスパじゃないか。
なぜかパンとご飯の両方がある(そして味噌汁は自前)というツッコミどころはあるが、この日の筆者の夕食は旅館の夕膳を思わせるほど贅沢に仕上がった。
どれも美味しかったのだが、特筆すべきはスリーミーコロッケ。
臭さはないのに魚肉の旨みは感じられ、どっしりと重みがあって食べ応えもバツグン。
おまけに、魚肉入りなのでたんぱく質もとれてしまう。ひとつあたり50円とは思えないほどのコスパ商品だ。
また、からすみの美味しさも忘れてはいけない。
ねっとりとした食感と、濃厚な魚卵の旨み。だっ、誰か! お酒を持って来てぇ~っ!!
先述の通り激安価格だったので、ひょっとしたら美味しくないんじゃないかと疑っていた自分にビンタしたい。
買ってよかった、くら寿司のからすみ。おさかな市場に行ったら絶対に買うべき商品のひとつだし、割引期間が終わって100g1000円になったとしても十分に価値あるお味だ。
もちろん他の食材も味わい深く、満足度は高い。
一度はやってみたいと思っていたすじこの醤油漬け(いくらの状態への加工)も、ちょっとした職人気分が味わえて面白かった。
一度来店しただけでこれほどまでの体験ができるとは。
おさかな市場は筆者にとって、まさにおさかな天国であった。
今回は荷物の都合で丸ごとの鮮魚は断念したけれど、次回はクーラーボックスを持参して、思う存分おさかなトレジャーハントを楽しみたいぜ!
▼鮮魚が並ぶショーケース。朝イチで来たら、もっといっぱい&いろんな種類の魚が見られたんだろうなぁ!
▼お寿司もお買い得。さすが俺たちのくら寿司だぜ!
▼生サーモン盛り合わせ(税抜598円)は破格と言ってもいいんじゃないか?
▼あなご重(税抜550円)は口コミで好評らしい
▼煮魚も味が染みて美味しそう~っ!
▼店の外には池があった。気になったので覗いてみると、
▼屋外で国産天然魚が泳ぐ、全国的にも珍しい池なのだそう。この日はタイが元気に泳いていたぞ……って!
▼よく見たら、なんだか変な魚がいる!? 魚型ロボット『ギョボット』というらしい
▼ガチャガチャで餌も買える。餌に向けて勢いよく泳ぐタイは大迫力だったよ……!