お、新しい酒が入ってるな……。近所のローソンで、新発売と書かれた酒を発見。チューハイかなと思いきや、日本酒らしい。ほう、缶の日本酒とは珍しい。

コンビニの酒缶は、ほぼビール、ウィスキー、チューハイに三分されている。日本酒は米由来の、他にはない味わいがあるからな。ようし、今日はこいつにしよう。

・462円

ということで買ってきたのが「サマーフォール ゆず」。250ml入りで462円だった。Sparkling Sake Liqueurとステイツみあるノリ。


公式HPを見ると、7月8日からローソンで先行限定販売中らしい。私の買ったローソンでもそうだったように、恐らく実際に店頭に並ぶ日時は、店舗の品出し状況次第なのだろう。

正式名称は「SummerFall Yuzu Bubbles」というらしく、2024年にカリフォルニアで誕生したブランドなもよう。

しかし製造は宝酒造で、成分も国内製造の日本酒に柚子果汁と炭酸のみ。完全にメイドインジャパンだ。おそらく海外でのSAKE需要を狙って開発したものを、逆輸入してきた感じではなかろうか。

私の好きなウィスキーでも、海外でのジャパニーズウィスキー人気を狙って国内製造のウィスキーを日本では販売せず、海外のみで売るみたいな話は珍しくない。

しかし250mlで462円は、なかなかのお値段。私は新発売を片っ端から試すタイプなので買ったが、値段とボリュームだけで選ぶ層は絶対に手に取らないだろう


・さわやかストロング

まあ全てはクオリティ次第。美味けりゃ正義だ。いざ……!


開けると、炭酸ガスと共に漂う渋みのある柚子の香り!! いいねぇ。柚子は香りにもフレーバーにも、ほど良い渋みがあるのが長所だと思っている。

公式HPでは香料ではなく柚子果汁である点をウリにしていたが、香りから得られる体験は表記通りだ。

グラスに注いでみよう。炭酸はやや強めか。


うっすら白みがかった、スポドリみたいな色あい。


飲むと……おぉ、爽やかだ……! しかし日本酒っぽさは希薄か。日本酒らしい米の甘みとか、米の香りとか、そういうのは、柚子フレーバーと炭酸の刺激もあって減衰しているように感じる。

ここのところは個人的にはもう少し、日本酒独特のまろやかさや、甘みが感じられる調整だと、日本酒を実感できて、他のチューハイではなくこいつを選ぶ理由になりそうな気がする。

しかしウマいことは確かで、特にギンギンに冷やしてキュッとやると良い。量の少なさも、全く気にならない飲みごたえだ! なぜならこいつ、涼しい顔をして、実は11度もあるのだ……。


たかが250mlと思っていたが、この250mlは、だいぶストロング。その辺の350mlで9%とかのストロング缶には太刀打ちできない。

なお、常温になるとアルコール感が強まってしまい、正直微妙。マジで冷えまくった状態に最適化されている。開けたら速攻で飲もう。

何にせよ、これからのコンビニ酒は日本酒の炭酸缶……そういう選択肢も出てきたか。

参考リンク:サマーフォール
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.
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