2024年12月20日、当サイトで連載している4コマ『魔王軍はホワイト企業』と『日々限界集落』の書籍が発売された。それに先立って、その前日に著者のスガラジカルさんとうどん粉さんの「トークショー & サイン本 お渡し会」が、出版元の「主婦の友」社で行われた。
お2人の貴重なトークと共に、ファンの皆さんに直接書籍をお渡しする、記念すべきイベントに、私(佐藤)もお伺いした。実はその場で私が危惧していたことがある。それは言い間違い & カミカミ王のあの男のトークだった……。
・作品はどういう風に始まった?
会場は「目黒セントラルスクエア」という高層ビルにある、主婦の友社のカフェスペース。会場にたどり着くと、2作品の立派なパネルがお出迎え。
すごいなあ、出版といえどもこんなに上等なパネルを作ってもらえることってなかなかない。出版に全面的にご協力頂いた、主婦の友社さんの力の入れようが窺える。
私とGO羽鳥とYoshioが会場に到着したときには、すでに客席は満員状態。11月に出版のアナウンスをしてから約1カ月半の間、お待ちいただいた皆さんの期待の高さのあらわれだろう。改めて2作品が多くの皆さんに愛されていることを実感した。
そしてお2人が登壇し、トークショースタート。お2人はこの日、初めて書籍の実物を目にし、そして手にしたという。
書籍化の話を聞いたときにどう思ったのかを司会者に尋ねられると、スガさんは「正直、1000話を超えたあたりで(書籍化は)諦めていた」と話しつつも、無事に書籍化にこぎ着け、感慨深そうに自らの著書に目を向けた。
一方のうどん粉さんは、「とても驚いたし、嬉しかったです」と素直な喜びを口した。
そもそも、それぞれの作品はどういう経緯(いきさつ)で始まったのだろうか? 同じサイトで記事を書く私も、気になるところだったのだが、司会者の質問に応えて、2人はこう話している。
スガさん「魔王軍は「脳内ポートフォリオ」のいちエピソードから始まったシリーズなんですけど、あるときに田代さん(ロケットの漫画担当:ディズニーマニア)に「キャラを固定してみたらどうでしょう」とアドバイスを受けたんですね。それで少しずつ読んで頂けるようになったんですけど、「働いていた頃の自分に見せたい」という思いもあって、ホワイト企業になりました」
うどん粉さん「「限界集落」って言葉では知ってても、実際に住んでいる人って少ないと思うんです。自分の生活環境はそのまま題材になると思ったのもありますし、この生活を記録として形に残したいって思いからも、描いているところはあります」
・カミカミの神
お2人のトークが続くと思ったら、ここで突然呼び込みがかかり、羽鳥とYoshioが前へ。我々編集部としても、書籍化は大変喜ばしいことであり、お2人を祝福するためにお花のサプライズ。
そして、それぞれが祝福コメントを求められてしまった。
お前たち、大丈夫かー! 羽鳥は2年前、奇しくも今日(2022年12月19日)、スマートニュースの読者投票賞受賞のあいさつで、顔面テカテカの緊張ガチガチで若干バグったあいさつをした過去がある。
能面みたいな顔してたっけな、あの時……。
しかし心配には及ばず。彼もこの2年で何度となく人前で話す機会があり、今年はフジテレビの深夜バラエティに半レギュラーで出演している。
羽鳥「おめでとうございます! お2人のさらなる活躍に期待しています! ご来場頂いた皆さん、ありがとうございました!」
……と、堂々たるものだ。我が上司ながら誇らしい。
問題はもう1人、「言い間違え王」にして「カミカミの神」。人前で話すと98パーセントの確率で言い間違える男だ。
「ねずみ講」を「ドラね講(どらねこう)」と言ってしまった、天才的な逸話の持ち主、Yoshioだ。
大丈夫か?
と警戒したものの、珍しく口がよくまわり、なめらかにスマートなあいさつを決めた。やればできるじゃない、ヨシちゃん! 今日は言い間違えない2パーセントの日だったらしい。
ってことで、トークショーは滞りなく終了。続いてサイン会へと移った。
・さらなる未来
ご来場頂いた皆さんは、とても熱心に作品を読んで頂いているようで、お2人に感想やお礼、または質問を投げかけつつ、サインの入った書籍を手にした。
「癒しです」と仰って頂ける方が多かったと、出版社の方が話していた。どうやらそれが、2作品が愛される理由のひとつなのかもしれない。
『魔法軍はホワイト企業』『日々限界集落』をサイトでお読み頂いている方は、ぜひ書籍でも読んで頂きたい。サイトで読むよりも、より作品に集中できるはずだから。
そして今後、さらに2冊、3冊と刊行が続き、いずれはアニメ化、さらにはドラマ化、欲をいえば映画化される未来が訪れることを、心から願っている。そんな夢を描けるのも、作品を応援頂いている皆さんのおかげです。これからも『魔法軍はホワイト企業』『日々限界集落』をよろしくお願いします。
参考リンク:Amazon 『魔王軍はホワイト企業』、『日々限界集落』
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
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