全国600店舗以上を展開する、黄色い看板でお馴染みの『長崎ちゃんぽん リンガーハット』。私(耕平)は、先日約5年振りに訪問した。その理由は先日検査で医者の食事指導で指摘された「野菜不足」を補うためである。
中でも「野菜たっぷり皿うどん」は、厚生労働省が推奨している1日の野菜摂取量350gを1食で摂れるという、外食メニューの中でもヘルシーなのに満足感がすごいという逸品だ。
ただこのとき、すでに腹ペコ状態。「野菜もあるので、大丈夫だろう」と軽い気持ちで「麺2倍」を注文したら、想像を超えたモンスターが登場!そこから、予期せぬ大食いバトルに発展してしまった一部始終をお伝えしよう。
・5年ぶりの再会は皿うどんで決まり
自炊をしない人間にとって、1日の野菜摂取を意識すると外食メニューはかなり絞られてくる。その数少ないメニューの中の1つ「野菜たっぷり皿うどん」を食べようと、職場の近くのリンガーハットに訪れた。
店頭には、お目当ての「野菜たっぷり皿うどん」のサンプルが飾られている。
約5年ぶりのリンガーハットだが、王道の「長崎ちゃんぽん」や「長崎皿うどん」を筆頭に、大きくメニューが変わっている様子はない。
ちなみに5年振りなので、タッチパネル式の券売機も初めてだ。
そして「野菜たっぷり皿うどん」を注文。腹も減っているし、久しぶりだから「麺2倍」(1140円)にしてみるか……。
しかし、この軽い気持ちが数分後にバトルに発展してしまうとは、このとき想像もしていなかった。
・想像を超えた “量”
席について数分後、さっそく「野菜たっぷり皿うどん(麺2倍)」が運ばれてきた。およそ5年振りの対面だ……
って、えーっっっっ!!!!!
サンプルと全然違うし。私が知っている「皿うどん」とは、明らかに一線を画している。いや、皿うどんそのものというよりも、問題は “量”だ。
もう、これ岩だろ……と思うくらい、想像を超えてきやがった。たしかに腹ペコだったが、望んでいたのはこの量ではない。
ただ出されたからには、全部食べるのが私の流儀。このモンスターを攻略すべく、まずは一口。
懐かしい。
美味いのはもちろんだが、それよりパリッパリの揚げ麺とトロトロの餡が織りなす、何十年も変わらない味への感情が先に出てきた。
その後も食べ進めるが、さすがにこの量を同じ味で食べ続けるのはキツい。
・味変の応酬
このモンスターを攻略するには、もはや味変しかない。というわけで、まずは卓上の調味料を使ってみることに。
まずはシンプルに、コショウだけで食べてみる。
次に酢を入れて「酢コショウ」を味わう。
いやー、安定の美味さだ。定番の調味料で食べると、さらに懐かしさが込み上げてくる。
そして、超王道の「皿うどんソース」の登場だ。
たっぷりかけて……
パクリ!
これだよ、これ! やっぱり皿うどんは、このソースが1番合うんだよな~。これだけで、目の前のモンスターは攻略できそうな気がする。ちなみにからしもあったが、個人的に苦手なので今回は除外した。
ひと通り定番を味わったところで、まだまだ麺も具も残っている。せっかくだから、できる限り味変を楽しみたい。そこで気になったのは、皿うどんと一緒に運ばれてきたドレッシングだ。
味は「ゆず胡椒」と「しょうが」の2種。私の記憶が正しければ、最後に行った5年前には無かったと思う。もしかしたらあったのかもしれないが、個人的には初めてだ。
というわけで、まずは「ゆず胡椒」から。
何となく、ちゃんぽんとゆず胡椒は合いそうな気がするが……皿うどんはどうだろう。
なるほど……想像していたより酸味が強い気がした。味変としてはアリだが、ポイントで挟む程度に使うのが良いと思える。
次に「しょうが」を試してみる。
果たして、どんな味なのか?
うーん、どうだろう? やっぱりドレッシングなので、風味が微妙な気がした。これなら、普通のしょうがで味わう方が面白いかも? というのが率直な感想だ。
ここまで無料の調味料を使って5回の味変を試したが、まだ3分の1くらい残っている。
もう1周しても良いが、ここは意を決して、有料の追加トッピングを注文することに。追加したのは「ピリカラ味噌1辛(50円)」と「半熟卵(150円)」だ。
テーブルに戻ると、すぐにトッピングが運ばれてきた。
まずは「ピリカラ味噌1辛」をかけてみる。
これは期待できそう……
うん、美味い!
変化球としては、かなり優秀。風味の方向性が今までの調味料と違うので、新鮮さもプラスされていい感じだ。今回は1辛だったが、次は3辛くらいで試してみたい。
最後は「半熟卵」。皿うどんの上に乗せて……
箸で割って、トロトロの黄身と混ぜる。
何となく味の想像はつきそうだが、皿うどんとの相性はいかに……
はい、バッチリ合ってます。
というよりも、半熟卵が合わない食材って無いような気もするが、皿うどんだと、餡のトロトロ感と融合するので、さらにまろやかになり美味しくなった。
そして約20分に及んだバトルも、いよいよ残りの一口を食べて完食。
予想以上の戦いだったが、リンガーハットの味は健在どころか、より進化していると感じられた。ただし野菜は多く摂れたものの、それを帳消しにするハイカロリーなバトルだったので、結局は本末転倒な結果となってしまった。
──というわけで、次からは健康的に「普通サイズ」を注文しようと思った次第だ。
参考リンク:リンガーハット
執筆:耕平
Photo:RocketNews24.