前々から思っていたが、JRグループのどの会社だろうが、新幹線の車内販売のスナックや酒は、高確率でウマい。いわゆる “当たり” 率が高いと感じている。
おそらく各社それぞれ、バイヤー的な役割の部署が自信をもって選んできているのだろう。乗るたびに面白そうなものは無いかとチェックするのだが、酒だとその後の都合によっては気になっても買えないという場合がある。例えば、新幹線を降りたらすぐに仕事みたいなケースだ。
・ハイボール
今回もその類で、北陸新幹線に乗りながら、めちゃ気になるなぁと、商品一覧をチラ見したまま、しかし結局買えず、悔いを残したまま下車してきてしまったものがある。
それが「三郎丸蒸留所のスモーキーハイボール」。ググってみると人気らしく、ローソンで売られたりしているようなのだが……どうも私の家や職場周辺では見つからない。
酒コーナーはよくパトロールしているのに今まで見たことすらなかったので、本当に生活圏で売られていないのだと思う。やっぱ新幹線で飲んでおけばよかったなぁ……と思っていたら、滅多に行かない上野駅の売店で発見!! お前、あの時飲み逃したハイボールじゃあないか!!!
・美味い
逆上気味に1缶掴んで即購入! そのまま近くの公園で缶をあおったところ、期待超えのガチなスモーキー感に驚愕した。
光の速さで売店に戻り、追加で2缶ゲットしてきて今に至る。北陸新幹線だと350円で、駅の売店だと360円だったこちら。
感動で勢いが止まらないのでいきなり結論を言うが、この価格の缶のハイボールで、このガチなスモーキー感はマジでヤバい。
9%という度数も悪くない。まあ、もっとがっつり20%くらいが……という人もいるかもしれないが、それはもう自分で作るか、バーで1杯1000円くらいでオーダーするしかないだろう。
スモーキー系ウィスキーは気合が入りすぎていると、多くの人は匂いの時点でNGみたいなことになる。だいぶ好みが分かれすぎてしまいがちだと思うのだが、「三郎丸蒸留所のスモーキーハイボール」は、ほど良いマイルド感のある香り。
缶で広く販売するうえで、あまり対象が絞られすぎるのはよくない。その観点から、このマイルドさは選択として間違っていないと思う。
スモーキーなウィスキーってどういうもの? みたいな、興味があるけどよくわからない初心者などは、これをとっかかりにしてもいいと思う。
キレッキレにドライで、食べ物との相性もバチクソに高そうだ。チョコレートやドライフルーツみたいな完全なツマミとも合うだろうが、ガチな食事とも合いそうだ。
缶のハイボールでここまで感動できるものは滅多にない! これは本当によくできている。ぶっちゃけ、缶のハイボールの中で1番美味いかもしれない。そして、やはり新幹線の車内販売のセレクトはよく当たる。