お店にとって “店構え” は重要だ。パッと見た段階で、そのお店が何を売っているのかわかる方が、お客さんとしても利用しやすい。
たとえば神奈川・平塚の「高久製パン」を例に挙げると、このお店は看板を見るまでもなく、何を売っているかわかってしまう。なぜならこのお店の外観は……。
食パンだからだーーーッ!! 遠くからでもパン屋さんだってひと目でわかるぞ。
高久製パンは、ここ平塚市老松町に本社と工場のある製パン会社である。大正13年に創業し、昭和10年に会社と設立している。
平塚・大船・藤沢に店舗を持ち、神奈川県下の学校給食用のパンや、ホテル・百貨店などの販売用の商品もここで製造しているそうだ。つまりこの食パンハウスは工場直売店である。
お店の営業時間は10:30~16:30。提供商品は時間ごとに棚に並ぶようで、名物の弦斎(げんさい)カレーパンが9時から、食パン・菓子パンは10時半、パンの詰め合わせは11時半。そして14時からパンの耳が出るそうだ。
どうもパンの耳も人気商品のようで、行列を促す貼り紙がある。スゴイ量なのかな? 気になるけど、14時販売まであと1時間くらいあるから、今日は諦めよう。
コンテナを改装した店内は無人。とはいえ、すぐ隣の工場の人がいるのが見えている。会計時に呼び鈴でお店の人を呼び出すので、半無人といったところだろうか。
店内商品は10月28日から価格改定されるそうだ。今回紹介する価格は改定前のものなので、その点に注意して頂きたい。
さて、まず目に着いたのは「ワゴンの中」、この商品は1袋税込140円。学校給食で出しているコッペパンの詰め合わせですな。そういえば、アウトレット価格のお得商品は1人5個まで、1グループ7個までとなっている。
つづいて名物のカレーパン(税込280円)。これも食わねばってことで1つ購入。
それから140円の菓子パンを1つ買って帰りました。以上3点で税込560円です。
まずはねじりパン。これはいわゆるツイストドーナツですな。
コレがワゴンの中にあったお得商品。これで140円! コッペパンが7個も入ってます。消費期限が今日(10月23日)までなので、このお値段なんだね。
そして名物弦斎カレーパン。これはトースターで温め直して、表面をカリカリにすると美味しいらしいので、早速トースターへ。
~~ 数分後 ~~
しまった……、ちょっと目を離した隙にちょいと焦げてしまったよ。温めるときは油断しないように気をつけよう。
アツアツを半割にしてみたら、カレーの上に赤い何かが!? これは福神漬けである。カレーそのものは、小説家で美食家としても知られる「村井弦斎」が著書のなかで紹介していたレシピを元にしているのだとか。それでこの名前がついたんだね。
生地にはお米を混ぜていて、表面はカリっとしいるのに食感はモッチリ! それでいて歯切れがよくて食べ応えが軽い。カレーパンって1個食べたらもう十分って感じがするけど、コレは2個3個と続けて食べられそうだ。
というわけで、線路沿いに立っている巨大食パンの中に入ったら、お得で美味しいパンに出会えました。次に行くときは、パンの耳を販売時刻の14時を目指していきたいと思う。行列のできるパンの耳、その味が気になって仕方がない……。
・今回訪問した店舗の情報
店名 高久製パン株式会社(#食パンハウス)
住所 神奈川県平塚市老松町10-18
時間 10:30~16:30
参考リンク:高久製パン
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24