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【チェーン店のかき氷食べ比べ2024】ぶっちぎりで殿堂入りのココス! 濃厚マスカルポーネのティラミスかき氷が絶品

2024年7月12日

毎年登場する新フレーバー、どれを選んでも同じ統一価格、たっぷりの別添えシロップ、ひと工夫もふた工夫もあるトッピング……すべての要素が他を圧倒するココス。もし世界中から優れたかき氷が集う殿堂があったなら、間違いなく殿堂入りだろう。

今年のココスもすごかった! 鹿児島名物「しろくま」をイメージしたフラッグシップを筆頭に、全6種のレギュラーサイズ(税込869円)と全5種のミニサイズ(税込539円)が並ぶ。


・純氷ふわふわかき氷「ティラミス~ラム風味レーズン入り~」

レギュラーサイズには、定番の「しろくま」「いちご」「宇治金時」のほか、ココスらしい変わり種の「ポップブルー」、果肉がうれしい「マンゴー~杏仁豆腐添え~」がある。ミニサイズのうち、しろくまを小さくした「こぐま」は絶妙なネーミングだ。

そして今年の新フレーバーが「ティラミス~ラム風味レーズン入り~」!

かき氷なのにティラミスとはどういうこと? という疑問はすぐに解ける。

氷は「純氷(じゅんぴょう)」と呼ばれる特別製法。48時間以上かけてじっくり凍らせた透明度の高い氷で、ふわっふわの食感だ。そこにコーヒーシロップがかかっている。

氷の上にはさまざまなトッピングが多層構造を織りなし、名峰のごとくそびえ立つ。

雪帽子のように頂点に鎮座するのは、純白の「マスカルポーネ」と「ふわとろホイップ」。

さらにココアパウダーが粉雪状に降りかかり、クリームサンドココアクッキーのクランチが食感をプラス。クリームの中にはラムレーズンが隠れているが、ノンアルコールなので子どもでも大丈夫だ。

「あれ、メニュー写真よりもシロップ少なくね?」と思ったかもしれない。


しかしココスを支える底力は、別添えのコーヒーシロップとミルクシロップだ!

贅沢に最初からかけてもいいが、味が足りなくなってきたなーという中盤以降に追いシロップするのが圧倒的におすすめ。

最高か。最高なのか。


ビターなコーヒーシロップに、こってり甘いホイップクリーム、マスカルポーネのコクが加わって、まさにティラミス。口の中にジュワッと味が広がる瞬間がたまらない。

時々ひょっこり現れるラム風味レーズンが食感にアクセントを加えてくれる。

筆者はアイスやかき氷に異素材が入っているのが好きなので、クッキーもめちゃめちゃうれしい。まろやかなクリーム、もっちりしたレーズン、サクサクのクッキーと、次々に違う食感が舌に訪れるので飽きない。これは味の博覧会だ!

そもそもかき氷は涼感スイーツだから、チョコレートとかチーズとかバターとか、こってり系トッピングは好まない人もいるかもしれない。しかし筆者は「アリのアリ!」だと思う。過去作のピスタチオもとても美味しかった。

まるでケーキやパフェみたいに食べられるココスのかき氷、チェーン飲食店の中では飛び抜けたクオリティを誇っておりイチオシだ。

・純氷ふわふわかき氷「マンゴー~杏仁豆腐添え~」

もう一品「マンゴー~杏仁豆腐添え~」も推しておきたい。

世界中の果物が手に入る現代だから、今やマンゴー自体は珍しくなく、いろいろなところで食べられる。ちょっと気の利いた甘味処なら、「いちご」や「宇治抹茶」に加えてマンゴーが並ぶことも多いだろう。

ところが、ココスのマンゴーかき氷はひと味違う。

たっぷりのマンゴーシロップが別添えになっているのは前段のティラミスと同様。アルフォンソマンゴーのピューレとオレンジ果汁を使用。もちろんミルクシロップもついている。

さらに本物のマンゴー果肉のシロップ漬けがトッピング。トロリとして美味。脇に控えるのはジュレ状の杏仁豆腐だ。味や食感に変化が加わっておもしろい。

頂点にはたっぷりの「ふわとろホイップ」に、ホワイトチョコフレークがこれでもかとかかっている。ホワイトチョコは少量でも存在感があるから、しっかりチョコレート味!

追いシロップをしながら食べたら、もう、唾液腺が爆発だ!


こちらも、フルーツパーラーのように純粋にマンゴーの味を楽しみたいなら、さまざまなトッピングは邪道だということになるのかもしれない。

しかし、ホイップ、チョコ、ミルクなどすべてが合わさって、デザートプレートのように濃厚なフレーバーを生み出すのがココス。存分に「濃くて甘くて美味しい!」という体験をさせてくれるぞ。

・愛しています、ココス

筆者がココスのかき氷を愛するのには、2つの理由がある。まずは「あれもこれも」のてんこ盛り感。

たとえば「ティラミス」の構成要素はクリームサンドココアクッキー・ココアパウダー・ふわとろホイップ・マスカルポーネ・ラム風味レーズン・コーヒーシロップ・ミルクシロップ……といった具合。ここまで凝っている例は、そうそうないんじゃないだろうか。

そして大きいのが、シロップが別添えであること。

最近は写真映えするボリューミーなかき氷が主流だが、食べ進めていった中央部に真っ白な空白地帯を見つけてしまったときの絶望は筆舌に尽くしがたい。それをカバーしてくれるのが、たっぷりの別添えシロップなのだ。

もちろん都市部に行けば、こだわりの「かき氷専門店」がたくさんあるのは知っている。しかし日本全国どこでも行列も完売も営業時間も定休日も気にせず、気軽に行けるのがチェーン店の魅力だ。

あぁ美味しかった。まぁ、かき氷なのに800kcal超えのカロリーには目をつぶろうじゃないか。


参考リンク:ココス
執筆:冨樫さや
Photo:RocketNews24.

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