上野と秋葉原のちょうど中間あたりに位置する街「湯島」。この場所は、1本路地を入ると居酒屋や各種BARなどが密集している繁華街があり、ディープで大人な世界が広がっている。

先日、そんな湯島の繫華街に『大行列』ができているのを発見した。なぜこんな場所に? と思いながらも興味本位で並んでみたところ、まるで天国にいるかのような極上体験をしてしまったのだ。

・行列の先にあるものとは

東京メトロ千代田線「湯島駅」から春日通りを歩いていたときのこと。繫華街エリアから続く『大行列』を発見した。その長さは50~60mはある。

なぜ、この場所に大行列ができているんだ? 居酒屋か、BARか? それとも……。


そんなことを考えながら行列の先に目を向けると、そこにあったのは


『ジェラテリア マンマミア』という名の、ジェラート屋さん

新大久保ならまだしも、湯島のディープな繫華街でスイーツ目当ての大行列ができているのは正直意外である。このお店にはそこまで人を惹きつける何かがあるのか? 気になる……。



・ということで、並んでみた。

あくまでも個人的な意見なのだが、ジェラートってどこのお店で食べても同じように美味しいので、味の変化に大差ない気がするのだ。

なので並んではみたものの、ここまで行列ができていることに少し疑問を感じている。


いやぁ……

それにしても長い!


1時間以上並んだところで、ようやく店舗が見えてきた。

過去に、舞浜にある「夢の国」にてアイスクリーム行列に並んだことがあるのだが、そのときでさえ30分程度で買えた。なのに今回は……倍以上の時間並んでいるぞ!


そんなことを思いながら、並び始めてから1時間30分が経ったころ、ようやく自分の番がやってきた。ながかったぁ~。


メニューを見てみると、フレーバーは1種でも、2種でも、3種でも一律で600円のようだ。ならば3種盛りでいこう。


アイスケースに目を向けると、鮮やかなジェラートが所せましと陳列されていた。長時間待ったからか、とてつもなく美味しそうに見える。


今回は、お客さんのほとんどが注文していた「ピスタチオ」、個人的に気になった「ティラミス」。あとは、陽気なイタリア人店主が絶対に食べてほしい! と進めてくれた『カシス赤ワイン』の3種類を注文した。


こちらが、大行列に並んで手に入れた『三種盛りジェラート(税込600円)』だ。

長時間立ちっぱなしだったので、もぅヘトヘト。近くの公園に移動して食べるとしよう。



・濃厚天国

まずは『ピスタチオ味』からいただく。


……。


…………。


………………おぉ。



濃厚なんてもんじゃないぞ……。


口に入れた瞬間 驚きのあまり言葉を失ってしまった。ジェラートの粘度、ピスタチオの香り、キレのある甘味。そのどれもがMAXフルパワーで濃い。なのに後味はスッキリとしている。 


これは、今まで食べてきたジェラートとは比較にならない感動の美味さだ。


お次は『ティラミス』


これも……超濃厚だ……。


実際のティラミスは食べた瞬間 フワッ と溶けてしまうが、こちらは まったり と口内に残ってくれるので、美味しさを長く楽しめるのが嬉しい。

ていうか、ティラミスの味自体が相当美味い。これは頼んでよかった。



最後は『カシス赤ワイン』。こちらは店主が絶対に食べてくれ! と推薦してくれた味だが果たして。


うぉぉ……ド濃厚ォォ!!!!


本物のカシスを食べたことがないので、あくまでも推測になるが……たぶん本物よりも濃くて濃厚!


これは美味すぎ。いや……美味いを超えて、もはや「スゴい」。食べた瞬間あまりの衝撃に、意識が飛んでしまいそうなほどスゴい。まるで天国にでもいるかのような、最高の幸福感を味わうことができた。


ちなみに、カシス赤ワイン味は他2種と混ぜて食べても絶品だ。

あまりに美味しくて、大行列に並んだ疲れはすべて吹っ飛んでしまった。こんな濃厚で極上な体験ができたのだから、むしろ長時間並んで本当に良かったとすら感じている。

・その日その時の、最高な味

店主の話によるとフレーバーは常に同じもの用意している訳ではなく、その日その時の一番おいしい食材を使ったジェラートを毎日手作りしているとのこと。なので、訪れるたびに新しいフレーバーと出会えるようだ。

大行列は必須だが、きっと長時間並んででも食べてよかったと感じるはず。湯島のジェラート屋さん『ジェラテリア マンマミア』へぜひ一度訪れて、天国にいるかのような極上の体験を味わっていただきたい。



・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 ジェラテリア マンマミア
住所 東京都文京区湯島3-42-11
時間 14:00〜20:00
休日 不定休

執筆:イナバタクヤ
Photo:RocketNews24