GODIVA(ゴディバ)のショーケースに並ぶ缶入りケーキ。それは私にとって違和感を覚える光景でした。だってケーキが缶に入っているんですよ。チョコレート界の王がそこに手を出すとは……という感じです。
なのでショーケースを見たときは正直ちょっと混乱したのですが、同時にGODIVAの「時代に食らいついてく姿勢」のようなものを感じて少し感動しました。王者なのに貪欲だなと。牧紳一っぽいなと。
ただ見方を変えれば、缶入りケーキがそれだけ市民権を得たとも言えるかもしれません。そもそも、缶入りのスイーツは……
2〜3年前からよく見かけるようになった商品です。当サイトでも、2021年6月にショートケーキ缶を取り上げて以降、生クリーム缶や不二家のスイーツボトルなんかを紹介しています。
ケーキの中ではニッチな部類でしょうが、「ちょっと前から流行っている」とは言えるかと思います。
ちなみに、以前の記事を確認するとショートケーキ缶は900円、生クリーム缶は780円で、不二家のスイーツボトルは600円でした(記事掲載当時)。
では、GODIVAの缶入りケーキ、その名も「スプーンで食べるケーキ缶」がいくらかというと……
1598円
──これ、私は絶妙だと感じました。言い方を変えると、GODIVAのブランドイメージを上手く活かしながら新規客を取り込もうとする意図を感じる価格だと思いました。
たしかに、当サイトでこれまで紹介してきた缶入りケーキに比べたら、GODIVAの缶入りケーキは高いです。でも、GODIVAですよ。GODIVAといったら、チョコレート1粒500円とかが普通の世界じゃないですか。
そのなかで、ケーキが1598円。コンビニのケーキと比べれば明らかに高いですが、GODIVAで売られているチョコレートの価格を知ってると安く映るといいましょうか。あるいは、感覚が麻痺するといいましょうか。
しかも、「1598円」って絶対に出せないほど高いかって言われたら、そこまでではない……ってなる人が結構いるように思います。
なんなら、一瞬で食べ終わるチョコレートの詰め合わせでも5000円以上するのが珍しくないGODIVAの中で、ケーキ1598円は破格……と感じるかもしれません。
まさに私がそうだったので、「ストロベリー フロマージュ」と「ショコラ ノワゼット」を買ってみることにしました。なお、GODIVAの「スプーンで食べるケーキ缶」は3種類展開で、ほかに「キャラメル ポワール」があります。
さて、家に持ち帰ったケーキ缶を見ると、こんな感じです。
断層が魅力的ですよね。そして、どのタイプのケーキも大体3層構造になっています。大まかに言うと、1番上には食感のある層、次にクリーム&スポンジ層、1番下にはクリーム or ソース(たまにスポンジ)という感じでしょうか。
買う前から分かっていましたが、味的にはめちゃくちゃ美味しかったです。どちらかというとGODIVAらしい上品な甘さで、ゴリゴリに甘いわけではありません。だから、カロリーはそこまで無い……
おっと。なんと「ストロベリー フロマージュ」も「ショコラ ノワゼット」も1缶529kcal。結構なものですね。まぁ、ケーキだから当然といえば当然ですけど。
ちなみに、ケーキ缶はオンラインでも店舗でも販売していますが、店舗の中には取り扱いがないところもあるようです。GODIVAの公式サイトで販売店舗を確認できますから、そちらをチェックしてから向かうことをオススメします。
数量限定でなくなり次第終了とのことですので、GODIVAの缶入りケーキが気になる人はお早めにどうぞ。
参考リンク:GODIVA「スプーンで食べるケーキ缶」
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
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▼「ストロベリー フロマージュ」を開けるとこう。上から見たらゴツゴツしているものの……
▼横から見るとこんな感じ。見た目に鮮やかだが、“映え” に全振りしているわけではないのがGODOVAっぽい
▼ケーキとはいってもスポンジ部分は少なめで、クリーム率多め。特に「ストロベリー フロマージュ」のクリームはチーズの風味がほんのりして美味だった
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