スタバと言えば、恐らくいま日本で……いや、世界で最も支持されているコーヒーチェーン。きっとほとんどの側面で好評なのだと思うが、満足度を安定して下げていると思われるのが紙ストローだ。
登場から何年も経つが、相変わらず不評である。私は普通のコーヒーはもちろん、フラペチーノ系すらも5秒で飲み終わる優れた吸引力を持っている。紙ストローと触れる時間が短く、ふやける隙を与えないため不満もない。
しかし世の多くの方はあれを未だ許していないように見受けられる。SNSで「スタバ 紙ストロー」で検索すればほら、今日も最新の怒りの投稿を検出できる。
・携帯ストロー
それを気にしてかどうかは知らないが、実は今年の3月末にスタバのオンラインストアにて、携帯ストローの販売が始まった。「パッカブルリユーザブルストローグレー」で、お値段は1800円。
実はスタバからストローが出るのはこれが初めてではない。2021年3月に、フラペチーノを意識した太いヤツが出ているのだ。K.Masami記者がレビューしているが、その評価は芳しくない。
そこから間が空く事しばし、今度は細いヤツが出てきたというわけだ。これにて、太いストローと細いストローが揃うことになった。どのような具合か試してみる事に。
送料込みで、お値段は2130円だった。我が人生で最高額のストローだ。
届いたのがこちら。
横にデザインが描かれている。デフォルトで曲がっている感じなのだろうか? ぐるぐると巻かれて収納されているもよう。
フラペチーノ系は通らない可能性があるとのこと。向いていないのを承知の上で、いちおう試してみようと思う。全く駄目なのか、ちょっとはイケるのか、その差は大きいと思うので。
それではいよいよ開封。これが本体だ!! シルバーのキーホルダーが微妙にスタイリッシュ。
リング部分の構造はこんな感じ。
そう簡単に外れはしないと思うが、中身はストローで、ケースは密封されていない。鞄などの外側にぶら下げておきたいかは議論の余地があると思う。
そしてケースの口の部分はこう。内部に巻かれたストローが見える。
こんな感じで、グニッとやってひり出す感じ。入れる時は巻いたものをねじ込めばよい。
ストロー本体は、最初から曲げ加工がなされているようだった。たぶん折れたままでついた癖の類とは違うと思う。そしてサイドにスターバックスの刻印。ブランドアピールに余念がない。
さっそく普通に家でお茶を飲んでみたところ……ふむ。まあ悪くは無いと思う。そもそもフラペチーノ系には不向きなもの。ノーマルのコーヒーなど、サラッとした液体の吸引を目的にしているものだ。
であれば、洗うのもそんなに大変ではない。洗剤入りの水でシャカシャカやって、干しておけばいいだろう。ただ1つあるとすれば、口当たりはパーフェクトではないと思う。
やはりシリコンゆえに、常に常温気味でぬるいのだ。しかもストロー自体がまあまあ肉厚で存在感がある。
ストローというのは基本的に冷たいものを飲む際に使用されるものだと思うが、その際にこのぬるいボテっとした口当たりは、冷たい飲み物の風味の感じられ方に、ネガティブな影響を生じさせると思う。
グラスでも、素材や縁の厚さ、温度で味の感じ方が変わるのと同じことだ。この感覚にピンと来ない方は、同じ飲み物を様々な容器で試してみればわかるだろう。
やっぱりストローは、風味への影響面だけで見れば、従来のペラいプラスチック製に勝るものは無いのではないか……そう感じた。まあ、なんかスタイリッシュでスタバ愛をアピールできるアイテムではあるので、熱心なスタバファンの方には良いと思う。
参考リンク:スターバックス
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.
▼フラペチーノ系については全く駄目だった。飲めない可能性があるとかそういうレベルではなく、ちょっとしたクリームでもすぐ詰まる。やはりノーマルのコーヒーやティー系など、粘度の低い液体専用という扱いでいいだろう。
▼また、使用後にそのままケースに入れるのはあまり気持ちよくない。それはたとえお茶等でも変わらないと思うし、べたつくジュース系ならなおの事だろう。持ち帰り用にジップロックとかあった方が良いと思う。