コスパ最強と言われるうな重チェーン『鰻の成瀬』。本サイトでも以前そのコスパはお伝えしているが、その記事を読むと、「創業1年未満で10店舗に達する急成長」と書かれている。当時は10店舗。それが約1年経った現在公式サイトを見ると、東京都内だけでも36店舗になっている。
しかも、そのうち11店舗は2024年オープンだ。まだ半年経ってないのに、これは爆増と言えるのではないだろうか。今年が終わる頃には2倍になっていてもおかしくないペースである。そんなわけで、比較的近所にも鰻の成瀬ができていたので行ってみることにした。
・隠れ成瀬
訪れたのはJR目黒駅。公式サイトの新店情報によると、東口側の駅前に鰻の成瀬がオープンしたらしい。え~と、GoogleMapによるとこの辺りのはず。
しかし、鰻の成瀬らしき店は見当たらない。っていうか、GoogleMapが指し示しているこのビル焼肉屋じゃない? と思いきや、よく見てみると……
ランチタイムだけ鰻の成瀬になっている!
鰻の成瀬ってこういうパターンもあるのか。確かに、鰻の成瀬のリリースを読むと、急拡大できている理由の1つに「物件の出店条件を設けていない」というものがある。出店費用を抑えるためデザインの統一を重視しておらず、むしろ、お店ごとの特徴を優先して考えているのだとか。
それで鰻専門店にしてこの形態か。通りがかりだと見逃しそうな外観は「隠れ成瀬」と言っても過言ではないだろう。それゆえか休日の昼だけどスッと入ることができた。穴場かもしれない。
・2600円でもまた食べたくなる味
さて置き、価格とモノ自体は変わらない様子。税込2600円の「うな重 松」にはしっかり鰻一尾分の量が乗っかっている。
しかもこれがウマイ。以前は浅草近郊に住んでいたため4000~5000円でうな重を食べていたけど、皮がカリッとしているのにちゃんと身がふわっと柔らかい厚みのある鰻の味はハッキリ言って浅草で食べたうな重よりウマイ。2600円でもまた食べたくなる味してる。
感想は佐藤英典記者の以前の記事とほぼ同じものになりそうだ。これだけのペースで出店しても今のところ味のクオリティーが保たれているのは素晴らしい。
・増えてもこの味を
これはひょっとしたら、リリースの急拡大できている理由の1つにある「思いに共感したオーナーを厳選」ということから来ているのかもしれない。利益以上に、オーナーの人柄を重視しており、思いを共有し一緒に頑張れる人に店を任せているのだという。
「急拡大」と聞くと、どうしても『東京チカラめし』がオーバーラップするが、鰻の成瀬には同じ悲劇を繰り返して欲しくはない。今のところ大丈夫そうだが、これからも頑張ってほしいところである。
・今回紹介した店舗の情報
店名 鰻の成瀬 目黒駅前店
住所 東京都品川区上大崎2-15-1 サンプラザ目黒 2F
営業時間 11:00~15:00 / 17:00~20:00(夜もテイクアウトは可)
定休日 無休
参考リンク:PRTIMES
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.