やべぇな、服がねぇ。私は同時に同じシャツとズボンの組み合わせを何セットか買い、それを着回している。
このスタイルには1つ問題がある。同時に買うため、それらはほぼ同時に寿命を迎えるのだ。
今年もその時がやってきてしまった。どうするか……お、ユニクロでちょうど新作が出ているじゃないか。
・ユニクロU
今日は2024年3月8日。奇しくもクリストフ・ルメールとコラボしたユニクロUの新作の発売日。
シャツは別にアテがあるので、今回はズボンをユニクロUの新作のなかから選んで新調しようと思う。
・ズボン1
ということでさっそく近所のユニクロへ。新作コーナーで気に入った1本目のズボンが「ハイウエストストレートカラージーンズ(4990円)」。
レディースだが、私はズボンは形や色がいい感じで、足が最大2本まで入るなら、性別はどうでもいいと考えている。
チラシの写真の時点でだいぶ良さげな雰囲気が出ているが、それはモデルのモデル体型がガチだからというのがあるだろう。
しかし適正体重を20㎏もオーバーしている低身長豚足デブ中年が穿(は)いても、明確に豚足デブと断定できる脚にならない! これはズボンのデザインの実力だ。
ジョジョのポルポのような体型に進化してから実感したが、腹から太ももまでがギッチギチにならず、しかし膝下との太さの差が表面化しない、オーバーサイズすぎないズボンを見つけるのは難しい。
こいつには私のような怠惰系デブが穿いても動きやすいゆとりがある。健康的な体型の人が穿いたら、いい感じに足が細く長く見えるはずだ。
記しておくべき細かい仕様としては、ウエストのボタンがこう。
レディースのズボンは往々にしてポケットが無いか小さいのが個人的に痛いが、こいつは中年おじさんの手も完全に入るほどちゃんとしたポケットが左右についている。
尻ポケットも左右に装備。ポケットってのは多ければ多いほどいいからな。
あと、この通りカラバリに黒があるのがいい。淡いアースカラーだけの展開みたいなパターンを回避している。
男女問わず全年齢層が穿けるズボンなのではなかろうか。スタイリッシュになるかどうかは体型と顔次第だが、シルエットが優れているのでポテンシャルは高い。
・ズボン2
2本目も、チラシで何となく目をつけていたヤツだ。「ワイドフィットパラシュートカーゴパンツ(3990円)」。
薄手で、春から秋まで通しで穿けそう。3月8日より前から売っていたらしい。
レディースにはレディース用の別のパラシュートパンツがあり、そちらも店舗でチェックしたが、レディの皆さんにとってもメンズのこちらを選ぶ余地はあると思う。
なぜならレディース版には、両サイドのデカいポケットがついていないからだ。あちらはUVカットとかできるらしいので、ポケットかUVカットかとなる。
ウエスト部分は紐で縛るタイプ。この紐は背中側で縫い留められており、抜ける心配が無い優良デザイン。裾もゴムではなく紐だ。
ただし、こちらには1つ減点ポイントがある。尻ポケットが右側にしかないのだ。
私は知らないが、もしかしたら尻ポケットを右にしかつけないことを正当化する理由が、歴史のどこかで存在したのかもしれない。
仮にそうだとしても、一般人が日常生活で穿くズボンに関しては、尻ポケットは左右に1つずつある方が絶対的に便利だろ。
サラリーマンがスーツの上に着るトレンチコートに、手榴弾用のDリングは必須ではない。重要なのは原点とかではなく、今の着用シーンでどうなのかだろう。
尻ポケットは残念だが、しかし軽くて涼しげな素材は夏もいけそうだし、両サイドのデカいポケットはいいものだ。約4000円でこれは高コスパ。良ズボンのうちの1つに入ると思う。
ということでユニクロUの新作。私に必要だったのはこの2種だけだが、全体的に値段に対して洗練された仕上がりのものが多く感じた。
こういうのを5000円するかどうかという価格で出すところに、圧倒的な企業としてのパワーを感じる。さすがは時価総額で国内7位なファストリの子会社。
参考リンク:ユニクロ
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.