2024年2月21日から、サイゼリヤのグランドメニューが改訂された。先行して出されたプレスリリースには、新規のスパゲッティが3種あることが記されていた。
その中で最も注目されていたのは、イカ墨のスパゲッティだろう。ずっとあるお馴染みの既存のヤツが改変され、色が薄くなったようなのだ。
この事前情報に、ネット民はイカ墨ナーフ(弱体化)かとザワついていた。それも気になるが、他の新作2種も美味そうだ。諸々を確かめるべく、さっそくサイゼに行ってきたぞ!
・メニュー
どうやら今回の改訂の矛先は、料理以外にも及んでいたらしい。その最たるものが、メニューそのものだ。
この通り、デザインが激変している……!
新メニューを除いて並んでいるものは同じなのだが、メニュー上での見せ方を大きく変えてきている。
また、かつてはアルファベットと数字の組み合わせだったオーダーのための「番号」が、数字だけになっている。例えば、昨日まで「SA05」だった「わかめのサラダ」は、「1205」になっている。
・イカ墨
それでは、そろそろ新メニューを食べていこう。まずは最注目の、「イカの墨入りセピアソース(500円)」だ。
こいつの登場と入れ替わりで、「イカの墨入りスパゲッティ」は消滅した。口周りが汚れにくいセピア色に仕上げたそうで、届いた実物がこちら。
かつてのイカ墨スパゲッティの写真は手元にないのだが、確かにこれはだいぶ色が薄い。もっと真っ黒だったものな。
新型はセピアソースという名の通り、セピア色だ。具は見た感じ変わっていない気がする。
ということで、確かに色はナーフされた。しかし肝心なのは味だ。食べてみると……なるほど、そこそこ違うぞ。
ちゃんとイカ墨フレーバーな点に変わりはない。だが、オリーブオイル由来と思しきオイリー感が増したように思う。
なんとなく、イカ入り海鮮塩焼きそばみたいな雰囲気を感じる。微妙に変化したことは間違いないと思うが、しかし美味さ的には同等だと思う。
そこで思いついてやってみたのが、レモン汁を入れる味変。
これはけっこう正解だと思う。風味にキレが増して美味い。シチリア海塩をゴリゴリと入れるとなお良い。試してみてくれ。
・トマト
続いては新作2品目「イタリア野菜のトマトスパゲッティ(540円)」。
実物がこちら。
思えば、トマト入りのソースは常に使われていたが、トマトが主役級なスパゲッティは無かった気がする。
そこに来て、こいつのトマト力はぶっちぎっている! フレッシュでフルーティなトマト味!!
スライスされたソーセージの援護射撃による肉フレーバーも映える。トマトな気分の日のスパゲッティはこいつで決まりだ!
・ホワイトソース
3品目は「きのことほうれん草のクリームスパゲッティ(600円)」。
ホワイトソースを使った特製ソースが自慢らしい。そういえば、新しくなったメニューのドリアとグラタンのページで、ホワイトソースについて書かれていた。これのことだろうか。
届いたのがこちら。
オーストラリアの牛のミルクの味については詳しくないが、これがサイゼで1番優しい味わいのスパゲッティなことは間違いないと思う。
クリーミィでコクのあるホワイトソースと、健康に良さそうなほうれん草の風味。フワッと香るきのこフレーバーもグッド! 肉に食傷気味な時はこいつだ!
・全粒粉
さすがにこれ以上は食べきれないので試さなかったが、全粒粉ペンネを使ったメニューも登場している。
「ペンネアラビアータ(全粒粉)」と「エビとタラコのクリームグラタン(全粒粉)」だ。
また、前日まで扱いが無かった店舗で「ラムと野菜のグリル」の提供が開始されていた。恐らくメニュー改定のタイミングで、対象店舗が変更されたのだと思われる。
ということで、メニューが改訂されたサイゼ。新しいスパゲッティはどれも美味かったが、イカ墨の改変については賛否がありそうだ。まずは試してみてから、支持するか否かを決めると良いだろう。
参考リンク:サイゼリヤ
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.