突然だが、あなたはファミリーマートの菓子パン棚をしっかり見たことがあるだろうか? 私(中澤)はコンビニで菓子パンを買う時、「アンパン欲しい!」「あった」「購入!」って感じ。
ゆえに、ファミマの菓子パン棚を吟味するように見たことがなかった。しかし、この度落ち着いて見てみたらそこには衝撃の光景が広がっていたのである。
・メロンパンありすぎィィィイイイ
なんと、メロンパンが4種類もあるのだ。嘘だろ? 良いとこ2種類じゃないのか。今のコンビニってこんなにメロンパン豊富なものなの?
そこで念のためローソンやセブンイレブンも見てみたところやはり1~2種類しかない。あの限られたスペースにメロンパンを4種類も展開するなんて正気じゃねえ!
・全部買ってみた
常軌を逸したメロンパン量。いつの間にファミマはこんなにメロンパン狂になっていたのか。気づいてしまったが最後、私は全部買わずにはいられなかった。これだけ種類があったら食べ比べてみたくなるのが人情というものである。
ファミマのPB『ファミマル Bakery』の商品であるこの4つ。改めて見ると、全部方向性が違う。
まず、「ファミマ・ザ・メロンパン(税込138円)」はオーソドックスなメロンパン。メロンパンと言えばこれであり、どこに出しても恥ずかしくないメロンパンと言える。製造は敷島製パン。
次に、「バタークロワッサンメロンパン(税込145円)」は、皮部分についている砂糖粒が荒め。パッケージを見ると、中身のパンがクロワッサンのようだ。製造は山崎製パン。
続いて、「チョコメロンパン(ミルクホイップ)税込168円」は、ちょっと高めなだけあり贅沢な仕様。外側がチョコでコーティングされているだけでなく、中にはミルクホイップまで入っている。製造は山崎製パン。
最後に、他と一線を画す形をしているのが「ホイップメロンパン(税込145円)」。コッペパン状のメロンパンにホイップクリームが挟まっており、見た目からすでに口の中が甘くなる。製造は山崎製パン。
・食べ比べてみたら
ザッと見ただけでもアイデアがあふれている。メロンパンって思っていたよりずっと自由だな。こんなにやりたい放題やっていいんだ……。
知らないうちに自分の中のメロンパン観が凝り固まっていたことに気づかされたことはさて置き、味はどうなのか? 食べ比べてみたところ、味にも割と明確な個性がある。
・具なしの2つ
ファミマ・ザ・メロンパンがまさに「ザ・メロンパン」の味であることは言うまでもないのだが、実は私はメロンパンを食べた時に中身がただのパンすぎて口の中の水分がロストされることに懐疑的な立場だった。そこにもっと改良の余地があるんじゃないかと思っていたのである。
バタークロワッサンメロンパンではそんな私の悩みが解決されていた。クロワッサンであるがゆえに、ふわっとしており、口の中の水分が持っていかれない! それでいてクッキー地の旨みとバタークロワッサンの旨みもちゃんとあって良いとこしかない!! これは発明だ!!
・具ありの2つ
一方、チョコメロンパンとホイップメロンパンはトッピングで味をつける方向性。これらは菓子パンを越えてスイーツの領域に足を踏み入れつつあるように感じた。
共に華々しい甘みなのだが、あえて違いをあげるならお菓子みが強いチョコメロンパンとケーキっぽいホイップメロンパンというニュアンス。チョコメロンパンは袋を開けた瞬間チョコの香りに支配されるくらいチョコが強い。
したがってホイップクリームを楽しみたい人はホイップメロンパンが良いのではないかと思った。パンの割合も少なめでホイップクリームだけなので、クリームの味が最も存在感がある仕上がりになっている。ホイップクリームバーサーカーにはオススメだ。
・メロンパンの可能性
ちなみに、個人的に1番ウマイと思ったのはバタークロワッサンメロンパン。もともとクロワッサンが好きなのもあるけど、チョコメロンパンとホイップクリームメロンパンはその華々しい甘みゆえに途中で飽きるのだが、バタークロワッサンは飽きることなく食べられるバランスの良さがあった。
それにしてもメロンパンが4つもあってセールスポイントが被っていない点は天晴である。いつの間にかメロンパン天国になっていたファミリーマート。その味にメロンパンの可能性を見た。
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
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