市場に行くと、否応なしにワクワクしてしまうのは私（佐藤）だけではないはず。規模がデカければデカいほど、それに比例して私の胸は高鳴るのである。
10月初旬のこと、私と編集部のヨシオは北陸方面へと出張取材に出かけていた。一路、福井市に向けて車を走らせていたところ、福井県敦賀市でたまたま海鮮市場「日本海さかな街」を発見！ 行くしかないってことで施設を訪ねて、そこで売っていた焼きたてのサバを食べたのであった。味はいうまでもなく、めちゃくちゃウマかったよ!!
・コメダもビックリの逆詐欺サイズ!?
私が最後に敦賀を訪ねたのは、今から8年前の2015年のことだ。北陸新幹線の開通に合わせて、当時の編集部メンバーが各々の行き方で金沢を目指すという企画があった。
その時私は、大洗（茨城）からフェリーに乗って一旦苫小牧（北海道）まで行き、そこから船を乗り継いで敦賀を経由して、金沢へと出たのだった。
あのとき、大洗を出発して敦賀の港にたどり着くまでに3日を費やしていた。すぐに金沢に向かわないといけなかったので、港に降り立つとすぐさま駅へ行き、1時間後の特急サンダーバード号で金沢入りしたんだっけな。ハードな旅だったけど、楽しかったな～。
今回は陸路、しかも車だから好きなときに好きな場所へ立ち寄ることができる。
敦賀市内に入ってしばらく走ったところで、日本海さかな街を発見。「ちょっと寄ろう」ということになって、駐車場へと入った。目に入ったところにスッと立ち寄れるから、車の移動はいいよねえ。長距離運転は大変だけど。
施設には約60店舗が出店しているそうだ。海産物を売るお店が中心で、飲食店や果物屋やスイーツ店もあって1日いても飽きないだろう。
訪ねたのは土曜日の15時くらいだった。市場の時間でいえばもう終わり頃。したがって、お客さんは多くない。歩きやすくて逆にちょうどいいや。
港が近いからどの品も新鮮だ。何食ってもウマそうだよなあ。やっぱ越前がにかな？ 越前うにとか若狭湾のかきとかもあるみたい。う～ん、何を食うべきか、めっちゃ迷う。
決められないから、とりあえず顔はめパネルをしておきます。
佐藤「ヨシオ、写真撮って！」
ヨシオ「OK！」
ヨシオ「もう1枚撮るぞ！」
佐藤「近いよ、もっと離れて撮れって」
佐藤「近いって言ってんだろ！ ブレるほど近くに来るな！」
……とまあ、遊びながら歩いていると、やたらとウマそうなニオイがする店を見つけた。「はまやき安兵衛」というのか。
ここは焼きサバの専門店。目の前で焼いてるからウマそうなニオイに誘われて、ついつい食べたくなってしまった。
お店のおすすめには、「鯖の蒲焼き重」や「焼鯖寿司セット」、「鯖寿司セット」などがある。けど、やっぱり焼きサバを食うしかないよなあ。
大（税込1800円）・中（1500円）・小（1200円）と3サイズあって、「中」を頼もうとしたところ、ヨシオに「デカいんじゃないの？」と止められた。いや、サバだよ。そんなにデカいわけないでしょ。なんて思っていたのだが……。
デン！ これです。
これが小？ ウソでしょ!? コメダもビックリの逆詐欺サイズじゃないの！ これが小なら大はどんな大きさだったんだろうか？ 見たくなったけど、おそらく食い切れんからこれでよかったかも……。
ご覧あれ、炭火で焼き上げた美味そうな身を。脂がジワリとあふれ出しているではないか。
箸でガッポリと身をほじくり出す。く～、このニオイだけでご飯一膳いけますわ。芳ばしい～！
お店のオススメは生姜醤油。それにしたがって、軽く醤油に浸して……。
そのまま口の中にダイビング！ うめぇえええ！ ほっくり焼き上がった身をハフハフして食うの、最高じゃねえか!! 猛烈に白ご飯を食いたくなってしまう。
これが専門店の焼きサバか～。普段コンビニやスーパーで買う貧相な焼きサバとは比べ物にならない。都内の魚屋に行っても、これだけ脂が乗った分厚いサバを売ってるとこなんてないよ。たぶん。
ちなみにヨシオは「へしこ茶漬け」（税込650円）をオーダーしていた。へしことは、塩漬けしたサバをぬかと塩でさらに漬け込むこの地域の保存食である。
燻製にも似た香りがするのが特徴で、そのままなら酒の肴に良さそうだ。塩気が強いので、アンチョビのようにパスタにしても美味しいかも。
サバが好きなら1度はココを訪ねると良い。悶えるほどウマい焼きサバを味わえるぞ。なお、はまやき安兵衛は通販もしているので、現地に行けない人は通販を利用すべし。へしこも売ってるぞ～！
・今回訪問した店舗の情報
店名 はまやき安兵衛（日本海さかな街）
住所 福井県敦賀市若葉町1丁目1531番地
時間 平日10:00～17:00 / 土日祝10:00〜17:30
定休日 不定休（施設に準ずる）
参考リンク：日本海さかな街、はまやき安兵衛
執筆：佐藤英典
Photo：Rocketnews24
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