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約30年ぶりに仙台発祥の大衆食堂「半田屋」に行ったら、相変わらず「メシのサイズ」がおかしくて安心した

2023年9月11日

「生れた時からどんぶりめし」、これを聞いてピン! と来た人は、東北方面に縁(ゆかり)があるかもしれない。これは、宮城県仙台市発祥の大衆食堂「半田屋」の創業以来のキャッチコピーである。私(佐藤)も半田屋は知っている。21歳頃のこと、仙台在住の友人を訪ねた際に、メシを食う時はいつも半田屋に行っていたからだ。

またいつか半田屋に行ければいいなあ~……。なんて思っていたら、関東にもお店があると今さら知った! さっそく行ってみたら、相変わらずメシのサイズがおかしかった!

・関東にもあった!

半田屋は安くてたくさん食えるお店として、地元仙台では有名で、とくにご飯の量が多いことで良く知られている。私も友人と一緒に行った時には「ご飯の量に注意しろ」と言われていた覚えがあった。

最近たまたま公式サイトの店舗一覧を目にした。やっぱり岩手・宮城に店舗が集中してんだな。もっと近くにあったらいいのにな~……


あった! 埼玉に1軒あるやんけ!! 場所は川越、それなら行ける! すぐに行けるッ!!


ってことで電車に1時間揺られて、駅から歩いて(片道約30分)やってきたよ、半田屋。お~い! 半田屋~ッ! 約30年ぶりのご無沙汰。懐かしすぎて、看板見ただけでマジで泣きそうになる。


半田屋だ、ここ本当に半田屋だよ。友人のバイクのケツに乗っけてもらって、仙台のお店に行ったんだよなあ。俺、旅で仙台まで行ったから金がなくなっちゃって、ご馳走してもらったんだよな。あの時のメシは美味かったなあ。チキショー!


・好きなおかずをチョイス

このお店はオールセルフ。フードコート形式でトレーにおかずを取って、ご飯やみそ汁、そのほかオーダーメニューをカウンターで注文してそのままお会計。


ちなみにオーダーメニューには、そば・うどん・ラーメン・丼・カレーなどもある。


新商品にスゴイのがあるな。「デカ盛りミックスカツ丼カレー」(並:税込1012円)だと!? 今日は半田屋との再会の気分に浸りたいので、デカ盛りはまた改めて……。


では、さっそく料理を取りに行こう。昼時だから結構混み合ってるな。


左手のショーケースには、サラダやお浸し、生たまごなどの冷菜が並んでいる。


中央のテーブルには、から揚げやコロッケなどの揚げ物。これらを取る人は意外と少ない。というのは、手の込んだ総菜はその先にあるからだ。


こっちがメインステージだ。サバみそ・ブリ大根・アジの開きにサバの塩焼きなどの魚料理がズラリと並ぶ。


それから、肉じゃが・揚げだし豆腐・野菜炒めなどの煮物・焼物も充実している。朝昼晩、いつでも食えるちょうど良い品々。近所にあったら、毎日来ても飽きないかもしれない。むしろこういう食堂が近くに欲しい。


で! 半田屋のメシなのだが、サイズはちょい盛・ミニ・並・小・中の全5サイズある。一般的には、量の多いご飯は大盛とか特盛と名付けられるところだが、ここの小は300グラム近くある。つまり「小」であって、小にあらず! 大の量だ。


したがって、並よりも小の方が多く、中はさらにその上を行っている。私でも並でちょうど良いくらいなので、軽く食べるつもりで小を頼むとエライことになるので要注意。メシのサイズ感がおかしいのは、相変わらずでホッとした(!?)。


・元気の出る食事

そんなわけで今日の昼はコチラ! メシ(並:税込170円)・豚汁(税込214円)・サバみそ(税込341円)・肉じゃが(税込198円)・アボカド豆腐サラダ(税込231円)・ほうれん草おひたし(税込121円)

1000円以内におさめたかったけど、アレもコレもと取っていたら、1275円になっちゃった。工夫次第でもっと上手なチョイスができそうだ。


夏の余韻で暑い日が続いているけど、肌寒くなってきたら豚汁のぬくもりが浸みるだろうなあ。木枯らしが吹くようになる頃に、これをすすってホッコリとしたい。


じっくり煮込んだ肉じゃがにも癒される~。まさに家庭的な味。歳を重ねると、煮物の美味さに目覚めるよね。もう焼肉とか、ぶっちゃけしんどい……。肉は肉じゃがで摂取する程度でいいんですよ。このくらいでいい。


食堂といえばサバみそ。サバみそがなきゃ、食堂じゃないといっても過言ではない(いや、ちょっと言いすぎか)。やや甘く仕上げたみそダレの美味さよ。これだけでも、ご飯1膳は余裕でイケる!


何より、私が気に入ったのはお店の雰囲気だ。店内には活気があって、食事を終えた人々が再び仕事に向かう様子がとてもよかった。食事に満足して、「さ、行くか」と席を立つ。その光景がまさしく街の食堂だった。

ここの料理には決して派手さはないし、目新しくもない。でも、確実にみんなを元気にしている気がする。人に元気を与えるものは、こういう素朴な味なのかもしれない


ひと昔に比べると、お店が減ってしまっているようだが、創業当時と変わらずに、美味しいご飯で人々を元気にしてほしい。「生れた時からどんぶりめし」、そのスピリッツでこれからも末永く続いてくれることを願っている。半田屋フォーエバー!


・今回訪問した店舗の情報

店名 半田屋 川越店
住所 埼玉県川越市大字小仙波反田784-1
時間 5:00~23:00(L.O.22:45)

参考リンク:半田屋
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

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