大塚のオシャレ化が止まらねえ!
かつては飲み屋街とピンクな店のメッカで、いかがわしい雰囲気をまとっていた大塚。ところが駅前が再開発されてからというもの、アトレができたり、あの星野リゾートのホテルができたりと、まるで大学デビュー並に垢抜け出したのである。
もともと、隣の巣鴨駅に20年ほど住んでいた私としては、そんな大塚駅の大学デビュー状態を嫉妬混じりの気持ちで眺めていた。そして先日、ひょうたん島の閉店記事を書くために大塚駅を訪れて衝撃を受けた。
なんかGODIVAの新形態店舗ができてるんですけど!? お、お、大塚のくせにナマイキじゃん!!
・ゴディバの駅ナカ店舗
JR大塚駅の改札の真横にできていたGODIVAの新業態店舗はその名も「GODIVA GO!」。
お店のロゴはショッキングピンクにゴシック体に近いフォントで、旧来のゴディバの茶色をベースにしたクラシカルなイメージとはちょっと違う。若者向けゴディバって感じだ。
ゴディバといったら、今のアラフォー世代からすると90年代に「雅子妃がまだ婚約者だったころ、皇太子殿下(当時)にバレンタインに贈ったチョコ」のイメージ。そのエピソードがゴディバの名を世間に広めたが、それ以来、舶来品のお高いチョコのイメージが根強くて、自分で食べるというよりは贈答品に使うことが多かったように思う。
ゴディバ自身も、そんな旧来のお嬢様チックなイメージを破りたかったのかもしれない。「私、もっとはっちゃけられるんだよ……」って。
・カジュアルに食べられるゴディバ
小さな店内には手土産用のチョコやプリン、パンなどバリエーション豊富なゴディバ製品が並んでいる。
「GODIVA GO!」の名のとおり、食べ歩きできるテイクアウト商品がウリ。ここでしか食べられないのが「ベルギーワッフル」と、「チョコレートドリンク」である!
せっかくなので、ベルギーワッフルとチョコレートドリンク(フローズン)のセット790円を購入してみた。ワッフルは期間限定も含めて5種類ほどのラインナップ。チョコチップが入ってるものや、ココア生地のものが人気とのこと。仕上げに熱々のチョコソースをかけてくれる。
チョコレートドリンク(フローズン)は、本家ゴディバで売ってる「ショコリキサー」に似ているけど、使われているチョコや材料が微妙に違うとのこと。
・きれいになった駅前広場で食す
持ち帰って食べようにも、チョコレートドリンク(フローズン)は溶けてしまうし、ベルギーワッフルにはチョコソースがかかっている。
というわけで、きれいになった駅前広場のベンチで食べることにした。
「チョコレートドリンク(フローズン)」は、生クリームなどのトッピングはなく、シンプルなフローズンチョコドリンク。実際に飲んでみると、カカオの風味がしっかり効いていて、小さなチョコチップが入っていた。ビターなチョコチップの味わいがアクセントになっている。カカオ感はさすがゴディバといったところ。
ショコリキサーに比べるとクリーミーさは控えめで、甘いけどややサッパリした味わい。夏はありがたい。ちなみにフローズンは単品だと460円。シャリシャリの氷が入っていないチョコレートドリンクは360円なので、意外とリーズナブルかも。
「ベルギーワッフル」には、温かいチョコソースがトロ~リとかかっている。このチョコもワッフル生地も甘すぎなくて、一緒に食べるとちょうどいいバランスになっている。チョコソースがかかってるから、できたてをすぐ食べるのが良さそう。
ていうか、790円でゴディバのスイーツが2つセットで食べられるってかなりリーズナブルだよなあ。 いまどき、スタバでもフラペとドリンクで1000円近く取られちゃうってのに……。
個人的には「GODIVA GO!」、今までのゴディバのイメージと違うし、手軽に激ウマなチョコスイーツを食べられるからかなりいいじゃん! と思った。
ただ、チョコドリンク × チョコスイーツという組み合わせだと甘い × 甘いになっちゃうので、セットのドリンクがコーヒーとか紅茶も選べたらもっと嬉しい……! ゴディバだけあってチョコが濃厚だから、甘くないドリンクがあったら、もっともっと流行るんじゃなかろうか。
・影のおすすめは
ここでしか食べられないチョコドリンクとチョコワッフルも美味しいんだけど、個人的に大ヒットだったのが飲茶の京鼎樓(ジンディンロウ)とコラボした「パイナップルケーキ チョコレート」!
ガトーショコラとかブラウニーみたいにほろ苦くて濃厚なチョコケーキの中に、甘酸っぱいパイナップルジャムが入ってて死ぬほど美味しかった。こちらはぶっちゃけ通常のゴディバでも売ってるんだけど、本当に大当たり。
2個入ボックスが648円で、単品が291円。これ、もともとのパイナップルケーキが得意じゃない人も美味しく食べられると思う。数量限定らしいので見つけたらマジで買いである。もし最寄り駅が大塚だったら、毎日買ってたと思う……。
ちなみに「GODIVA GO!」は大塚以外にも浜松町駅、八王子駅にも展開中。原宿とか渋谷みたいな若者の街じゃなくて駅のセレクションが渋いところがまたいいのかもしれない。流行ってあちこちにできるといいなあ。
参考リンク:PR TIMES
執筆:御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.