怪しいお店を見つけると、迷わず中に入ってしまう。私(佐藤)の悪いクセの1つである。つい最近も都内某所で、たまたま大変怪しいお店を見つけてしまったのだ。たいていの人なら、看板すら見ることなくスルーするところを、私は店先の様子を十分に観察した後に、当たり前のように入店してしまった。
そこで、怪しいカセットテープを発見した後、即座に手に取って「これください」と買っていたのである。このテープの中には一体何が入っているというのか……。
・怪しい缶詰
購入したのはカセットテープだけではない。怪しい缶詰も一緒に購入したので、まずはこちらについてお伝えしておこう。一見するとトマト缶のようだが、実際は違う。陳列されていた商品棚にも「ジョークグッズ」である旨が記されていた。ちなみに価格は税込3000円である。
3000円の缶詰には何が入っているんだ?
中身に関してささやかな情報が記されている。
1.NOT FOOD STUFF
2.DON’T PUT IN ICE BOX
3.OPEN IN THE BATH ROOM
つまり……、「中身は食べ物ではない」、「冷凍庫に入れるな」。それから最後に「トイレで開けろ」ってことかな? これらをヒントにいろいろ考えたけど、中身が何なのかまったくわからない。ナニコレ!?
とにかく開けてみるか。プルタブをパッカン!
え? なんだコレは!? 布?
もしかして下着かな?
なぜトマト缶に下着が……、コレについては後程、さらに詳しくたしかめよう。
・怪しいテープを聞いてみたら……
そしてこちらが今日の主役の怪しいカセットテープ、税込1000円で購入した。一応タイトルらしきものがある……。
「あなたは罪な人と言わせる性のテクニシャン NO28」
インデックスから読み取れる情報はこれ以上ない。う~ん……、なんだこりゃ?
この文言が曲のタイトルだとしたら、どんなジャンルの曲だろう。女性ボーカルでビッグバンド編成のムード歌謡曲? 「スネークマンショー」(ラジオDJユニット)みたいなトークコントだったりして。もしくは、テクニシャンというくらいだからテクニックを教授するレクチャーテープの線もあり得るな。
ご丁寧に、オーバーダビングさせないようにツメが折られている。まあ、セロテープを貼れば録音できるけどね。
とりあえず聞いてみるか。幸い、当編集部にはポータブルカセットプレイヤーがある。
再生ボタン、ポチッとな!
……試聴した結果、このテープに収録されていたのは……
………男女と思われる2人の声だった………
ノイズが激しくて音声を鮮明に聞き取ることができず、何を話しているかわからなかったけど、とにかく2人の声だ。ムード歌謡でもトークコントでもレクチャーでもなかった。
何が面白いんだ、コレ? さっぱり理解できないまま、私は停止ボタンを押した次第である。
・最後に一言
さて、先ほどの下着だが、せっかくなので着てみたぞ!
お! サイズピッタリじゃん。いいね!
これパジャマにしようかな。着心地いいから、実は良いモノなんじゃないの? 知らんけど。
そうだ、最後に一言、いわせて頂きますね!
あ、ブラ、肩ブラ! (アブラカタブラ)
な~んちゃって!
完ッ!!
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24