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都内2店舗のみで販売している「生ナボナ」を知っているか? 1度味わったらもう知らなかった頃に戻れない…

2022年6月2日

「ナボナはお菓子のホームラン王」、1938年創業の亀屋万年堂の銘菓である。関東ではメジャーな商品であるにも関わらず、当編集部の東京出身者2名は実物を見てもわからなかった。私(佐藤:島根出身)でさえわかったというのに……。

それはさておき、そんなナボナにフレッシュタイプの「生ナボナ」があることをご存じだろうか? きっと知る人は少ないはず。なぜなら都内2店舗でしか売っていないからだ。1度のその味を知ったら、もう知らなかったあの頃に戻れない……

・都内2店舗のみの生ナボナ

フレッシュな「生ナボナ」を販売しているのは、東京・阿佐ヶ谷と戸越銀座の2つの店舗のみだ。それぞれ2022年2月と5月からの販売が始まっている。つまり今年誕生したばかりの、まさに “フレッシュ” な商品である。

今回商品を購入したのは、5月26日にリニューアルした戸越銀座店だ。


店内に厨房を併設しており、ここで生ナボナを仕上げているそうだ。


今回購入した「生ナボナ」は3種類。まず、生クリームにチーズを加えた「生ナボナチーズ」(税込162円)


生クリームにオレンジピールを加え、カットオレンジをあしらった、「生ナボナオレンジ」(税込216円)


それから生クリームに小倉あんを加えて、いちごをトッピングした「生ナボナいちごと小倉クリーム」(税込216円)である。


ナボナ誕生(1963年)から半世紀を経ている。王貞治さんはナボナを「ホームラン王」と表現していた訳だが、その味を誇示しているだろうか? フレッシュな生ナボナはその栄光の歴史を引き継いでいるのだろうか? 食べてたしかめるとしよう……。


ひと口食べたその瞬間に、私は衝撃を受けた! なぜなら、驚くほど生地が柔らかいからだ。ナボナはソフトカステラを和風に仕立てた洋菓子である。通常のものでさえ軽くて柔らかい口当たりなのに、 “生” というだけあって、驚異の生食感! 仮に私が全歯を失ったとしても、生ナボナは食える! そう確信できるほどふんわりしっとり感である。

これは……、もう私はあの頃に戻れないかもしれない。生ナボナを知らなかったあの頃に。私が人生で積み上げてきた「ナボナの記憶」は、生のひと口によって、上書きされてしまった。生、美味い……。

これは「ナボナ革命」といっても良いだろう。ひょっとすると、次のマリトッツォブームになり得るのは、生ナボナかもしれない(?)。 とにかく洋菓子ファン、和菓子ファンのどちらにも試してほしい。あなたのナボナ観を覆す逸品だ。


・今回訪問した店舗の情報

店名 亀屋万年堂 戸越銀座店
住所 東京都品川区平塚2-16-2
時間 9:00~20:00

参考リンク:亀屋万年堂
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

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