クリームソーダにプリンアラモードにフルーツサンド……。近ごろ昭和レトロなスイーツがリバイバルブーム。美味しさはもちろん、どこか懐かしいかわいらしさがたまらない。
レトロ菓子の中でも、群を抜いてレア度が高いのが「たぬきケーキ」だと思う。昔ながらの小さな洋菓子店などで、本当にたまに見かける程度……。もはや洋菓子界の絶滅危惧種といっても過言ではなかろう。
そんな「たぬきケーキ」が今、巣鴨駅で買えるのである! 期間限定なのでいそげ〜!
・たぬきケーキとは
「たぬきケーキ」とは、その名のとおり、たぬきの形をしたケーキのこと。スポンジの上にバタークリームが載っていて、チョコのコーティングがかかっていて、目玉がちょんちょんとクリームやチョコソースで描かれてるといった具合。
私が子供だった80年代末期〜90年代でも、すでに珍しかったと思う。バタークリームから生クリームが主流になるにつれて、たぬきケーキも姿を消していったようだ。
・巣鴨駅に期間限定で登場
そんな「たぬきケーキ」がおばあちゃんの原宿こと巣鴨に期間限定で登場!
販売するのは「パティスリー QBG」というはちみつやメープルシロップを使ったお菓子が名物のお店。
本店は築地なのだが、巣鴨駅内にある期間限定ショップ「コレもう食べた?」に2022年5月31日まで出店している。
「たぬきケーキ」(580円)は巣鴨駅限定の目玉商品として登場したもの。「たぬきケーキ」を扱うのは昔ながらの洋菓子店が多く、新作として売り出すお店はそう多くない。
この「たぬきケーキ」は販売するや大人気となり、完売続きでなかなか買えなかった!
3回ほどチャレンジしてようやく捕獲。今はひとり3個の個数制限があり、入荷は朝と夕方の2回とのこと。
・現代版たぬきケーキ
パティスリーQBGの「たぬきケーキ」は、ココアスポンジに濃厚なガナッシュ、バタークリームで仕上げているそう。耳はアーモンドチップでできている。「メキシコ産のオレンジはちみつ使用」というのが、なんだかモダンな感じ。
お目々はちょっと小さめ。たぬきにしょうゆ顔とか塩顔とかあるかわからないが、塩顔系? つぶらなひとみで見つめられるとためらってしまうが……断面を見るためにカット! ごめんよ。
ボディはココアスポンジとガナッシュ、頭の部分がはちみつ入りのバタークリームでできているようだ。なかなか凝った作り。
ひとくち食べてみると……チョコが濃厚! バタークリームも、昔ながらのまったりした舌触りではなく、ふんわりと軽く、現代版バタークリームといった感じ。がっつり甘めでひとつ食べるとお腹いっぱいになるので、ふたりでわけわけするくらいがいいかも。ブラックコーヒーと合わせるのがオススメ。
かなり好評のようなので、期間限定といわずQBGでも通常販売してほしいなあ。
・たぬきケーキマップもあるよ
とはいえ、5月31日までに巣鴨に行けない人も多いと思う。そんな人にオススメしたいのが、たぬきケーキ研究者のматsuмотоузさんの「たぬきケーキのあるとこめぐり」というサイト。
このサイトでは北は北海道から南は鹿児島まで、たぬきケーキのあるお店を紹介した「全国たぬきケーキ生息マップ」も公開されているので、あなたの家の近くに生息する「たぬきケーキ」を見つけられるかもしれないぞ!
たぬきケーキを食べてみたい人はぜひチェックしてみてほしい。
参考リンク:コレもう食べた?、パティスリーQBG、たぬきケーキのあるとこめぐり
執筆:御花畑マリコ Photo:RocketNews24.