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【なぜだ】驚安スーパー『ラ・ムー』の『満福のり弁当』(198円)は見た目100点!でも味が想像と違うので注意

2022年1月23日

岡山県発祥の『LAMU(ラ・ムー)』は中国地方を中心に近畿・四国・中部・九州エリアへ展開する超激安系スーパー。遠くからでも目立つド派手な店構えは、西日本民にとって日常の一部ともいえる景色だ。

先日、久々にラ・ムーを訪れた私は、惣菜コーナーでひときわ目立つ弁当を発見した。その名も『満福のり弁当』(198円)。全体を白い容器に覆われ、外側からは全く中身が見えない仕組みになっている。ラ・ムーらしからぬ強気な姿勢……よほどの自信があるのだろうな?

・ラ・ムーの本気

ちなみに……ラ・ムーはその尋常じゃない価格の安さを実現するため、あらゆる経費を抑えまくっていることで知られる。

棚を置かず、商品の段ボールをそのまま積み上げて販売するスタイルはあまりにも有名だ。

もちろん惣菜コーナーにも過剰な包装は一切見られない。

シンプルな容器と値札、ただそれだけ。

そこへきて……ご覧ください、この『満福のり弁当』の過剰包装ぶり! 他の弁当と異なる真っ白な容器に加えて、特注の包装紙と輪ゴムまで付いている! ラ・ムーが『満福のり弁当』に相当な自信を持っていることは明らか。こいつぁ期待できそうだ!


・が、しかし

なお、あらゆる経費を抑えているラ・ムーだが、店内には電子レンジがキッチリ備え付けられているぞ。「必要な経費までは削らない」それがラ・ムーの心意気なのだ。ホカホカになった満福のり弁当をさっそく開封すると……


ワ〜オ! すっげぇスタンダードなのり弁!!!


満福のり弁の総重量は353グラムと、まさに平均的なのり弁。それでお値段198円(税込)とくれば、かなり高コスパと言っていいのではないだろうか。のり弁の定番・白身フライはサクサクとして美味しい。

こちらも定番、ちくわの天ぷら。ロングサイズのちくわがドーンと半分乗っかっており、標準的なちくわ天より食べごたえがあるぞ。揚げ物でギトギトになった口の中。そこへすかさずライスを放り込み、味を中和するのがのり弁の醍醐味……


……って味、薄ーーーーーーっ!!!!!!!!!


・それもそのはず……

あわててご飯を覆った海苔をひっぺがしてみると、そこには何とも少量のカツオ節がフニャフニャと息を潜めていた。

私が知る『のり弁』とは、ご飯の上に “味の染みたおかか” や “海苔の佃煮” などが乗っているもの。しかし……コレ、味付けされていない “ただのカツオ節” だよな……? 海苔も味付け海苔ではなく普通の焼き海苔だ。

もちろん『のり弁』の定義はお店や家庭によって差があるはずなので、必ずしもおかかが乗っている必要はない。ただ私にとって “少量のカツオ節” では味が薄すぎ、とてもじゃないが白米のお供とはならなかった。

……ハッ!? 待てよ。そういえば容器の片隅に醤油が添えられていたけど、ひょっとしてアレは特別な『ご飯がススむ醤油』なのではないか!? さっそくご飯にタラしてみると……


ぐっ……!


普通の醤油っ……!


“実は薄い味付けがされている” という可能性も否定できないものの、私の鈍感な舌では “白米にカツオ節と海苔を乗せただけ” にしか感じられなかったラ・ムーの『満福のり弁当』。ただし平均的なのり弁よりも相当安いことは確かだ。私はふりかけを追加しておいしくいただきました。


・ちなみに……

ちなみにラ・ムー弁当の中で、私の個人的なイチオシは『岡山名物 とりめし』である。

そもそも岡山名物の『とりめし』という食べ物自体が尋常じゃなくウマいのだが、ラ・ムーのとりめしは安価でありながら基本に大変忠実。さすが岡山発祥の企業、と唸らずにいられない。

ってことで、仮にのり弁が口に合わなかったという人も、とりめしを試してみればラ・ムーの実力が分かろうというものだ。……ハッ!? 待てよ。ひょっとするとあの極薄のり弁、岡山では一般的な味付けだったりするのだろうか? 岡山の方、情報求ム!

執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.
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