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【ホテルの朝食だけ食べたい】第4回:シャングリ・ラ 東京の朝食(税込5566円)東京「ザ・ロビーラウンジ」

2022年1月14日

生還……! なんとか粗相(そそう)することなく外に出ることができた……!! 正直、緊張のあまり、ことの詳細は覚えていない。だが、私の舌は覚えている。「エッグベネディクトが尋常ではないくらいに美味かった」と──。


さっきまで私は、とんでもない場所にいた。あの超高級ホテル『シャングリ・ラ 東京』のレストラン「ザ・ロビーラウンジ」にいたのである。私なんて庶民がこんな場所にいてもいいのか? いいのだ。予約したから。

・予約方法

ということで予約方法だが、私が予約したのは昨年末。マリオットホテルの際もお世話になった予約サイト「一休」を利用した。また、女性向けWEBメディア「OZmall」でも予約できたという情報もある。

なお、予約できるのは土日祝日のみ。平日は予約できないとのことなのでスケジュールには注意されたし。ちなみに、わりとすぐに満席(ソールドアウト)になるので、それもあわせて注意されたし。以上!


話を戻して……


今回の舞台も「東京ステーションホテル」と同様、東京駅すぐ近く。公式サイトを見ると「日本橋口」が一番近いことになっているのだが、JR等で向かう場合は、「八重洲北口」を目指すと良いかも。


なぜなら案内板には「日本橋口」がないことが多いからだ。ということで八重洲北口を目指していくと……


「日本橋口方面」発見!


「日本橋口」に出ることができる。


出口を出て右手側後方……あった、あったぞ、シャングリ・ラ 東京! そして目的地「シャングリ・ラ 東京」は、丸の内トラストタワー本館の中にある。


インターコンチネンタル別府」の時と同じく、朝だけれども光り輝くイルミネーションがエントランスをきらびやかに彩っている。


しかし、きらびやかなのは外だけではなく……


中っ……!!


エレベーターっ……!!


ぐんぐん上がる、28階まで……!!


そして……


わぁっ……


な、なんだここは……!


しょえ〜っ……!


す、すごい……!


なんという眺め……!



あまりの格式に……


カチンコチンやん!

もうビンビンに「格式」を感じるのだ。それはまるで腹にまで響く低音のごとく、ビーンビンに格式という波が私の体全体を揺さぶってくる。


ちなみに おしぼりは……


ふ、普通……?


……と思わせておいて、「巻きの数と高さ(=タオルの大きさや厚み)」が居酒屋のおしぼりとは段違いだった。だが欲を言えば、透明の “ビニール袋” にもこだわって欲しかった。

……なんて、おしぼり観察に夢中になっている私に構わず、ウェイターさんがニコヤカにシステムの説明をしてくれた。


いわく、ここはビュッフェではなく、レストランと同じくテーブルサービスのスタイルらしい。つまりは座りっぱなしでOKなので、ビュッフェより楽とも言える。


そして、目玉となる「メイン料理」をメニューの中から選ぶのだが……


\ちょま……/

な、なんなんだ……一体、何を、どれを選べば良いんだっ……!? 極限の緊張状態にある私は文字だらけのメニューを見て完全にパニクってしまったのだが、


この赤い囲みの部分は全員共通のメニューなので、眺めれば良いだけで……


この黄色い囲みの部分から「メイン料理」を選べば良いって寸法らしい。


それにしても……なんという長いメニュー名なのだろう。まるでAmazonや楽天の商品名みたいではないか。だってだって、同じ卵料理なのに、


かたや

ゆで卵。3文字。


かたや、

シグネチャーエッグベネディクト グリルバゲット ほうれん草 サーモン グリュイエールチーズとチャイブ……(46文字)って。全然イメージできねえよ! でも逆に興味津々。となるとチョイスするのはコレ……


いや!

なんだこの追加料金880円ってのは……?


エッグロイヤル マリネしたオマール海老のメダイヨン仕立て キャビア」だとぅ……? つまるところエッグベネディクトの豪華版だと思われるが、一体なんなんだメダイヨン。響き的には、韓国モムチャンダイエットのチョン・ダヨンみたいだが……気になるのでこれにする!

でもって、もう一人の取材班のぶんは……パンケーキセレクションから「メープルシロップパンケーキ バナナのキャラメリゼ バーボン香るレーズン メープルシロップ」(41文字)にしましょうか。よし決まった。ふぅ……。


なお、紙の飲み物メニューはなく、「コーヒーやお紅茶など、お好きなものをお申し付けください。それにオレンジ・グレープフルーツ・メロンのフルーツジュースから一杯お選びいただけます」と口頭での説明だったが、緊張してワケがわからなくなってしまった私は、ふだん飲まないコーヒーを注文。


そうこうしているうちに……


とんでもないものがやってきた!


まるで漫画『キン肉マン』におけるウォーズマン体内に設置された「五重のリング」のようなこのタワー。その名も「ブレックファストスタンド」と言うらしく……


上段は、パンのお皿(クロワッサン・モンブランのデニッシュ・抹茶のマドレーヌ)!


中段は、レモンドレッシングのサラダとスモークサーモン!


下段は、カット・フルーツとイチゴジャム乗せヨーグルト……とのラインナップで構成されており、なななななんと、このスタンドの中のものは、どれでもおかわり自由ときた! ひええええええええっ!!


とりあえず、


まずパンからいただきます。


慎重にスタンドからパンを取り出しまして……


\がぶ!/(かじりつくんかーい!)

んっま……! クリームは濃厚、上に乗ったマロングラッセも美味!! なんだこのケーキのようなデニッシュパンは……!!


もちろんクロワッサンや抹茶マドレーヌも一級品。


そしてサラダやスモークサーモンも……


──と、ここで! ウェイターさんが温かいミネストローネと茶碗蒸しを持ってきてくれた。ん? ちゃ、ちゃ……

茶碗蒸しィ!?

なんだか突然の茶碗蒸し。一瞬ポタージュかと思ったけど、やっぱりコレ、茶碗蒸しだ。どうしたキミ。集合場所、間違えちゃったのか? しょうがないから、食べちゃ……

んっま!

薄く餡のようなものがかかっていて、優しいけれどしっかりしたお出汁が利いていて、めちゃくちゃ美味いぞこの茶碗蒸し! 意外とアリだなぁ……なんて思ってたら、ここでいよいよ一品目のメインが登場!


赤コーナー……

エッグロイヤル マリネしたオマール海老のメダイヨン仕立て キャビア選手の入場です!!!!


おお……これが……


エッグロイヤル マリネしたオマール海老のメダイヨン仕立て キャビア!


恐る恐るナイフを入れて……


どっひぇええええええええ!


……お、思わず無言になってしまった……! 空前絶後! このエッグベネディクトは前代未聞レベルに美味いです!! まだエッグベネディクト経験値は片手で数えるくらいしか無いけれど、今回のコレは圧倒的にブッチギリで1位!!

もしもこれまでのエッグベネディクトが「ちょっとイイとこに通っている “ご学友”」だとしたら、今回のコレは「お友だち」なんて言えるレベルではない。“貴族” “王族”……! これぞまさしく「ロイヤル」だーーーっ!!


──と静かに大興奮していると、


取材班が頼んだメイン、「メープルシロップパンケーキ バナナのキャラメリゼ バーボン香るレーズン メープルシロップ」が入場!


──と思ったら、


ウェイターさんが……


ぬおおおおおおお!


これぞ映(ば)え〜〜〜〜〜!


そして……


うますぎ……


今まで食べてきたパンケーキの中でいっちゃん(いちばん)うめぇ……! 


てな感じで……


最後はフルーツとヨーグルトでシメまして……


慣れないコーヒーを飲みつつ、本日の朝食を反芻(はんすう)すると……結論的には「メイン料理」かなと。

先ほどのエッグベネディクトもそうだが、とにかくメイン料理の破壊力がすさまじい。その他の料理も美味しいが、最終的には「メイン料理を食べにきた感」が脳裏に残った。

もしもエッグベネディクトのファンならば、ロイヤルなエッグベネディクトを食べにくるだけでもシャングリ・ラ 東京「ザ・ロビーラウンジ」に行く価値はあると思う。


なお価格は、基本料金4840円(税込)+エッグベネディクト追加料金880円+サービス料15%で、合計6578円。連載4回目にして、しばらくは更新されないであろうレベルの過去最高額な朝食となった。


しかし、それに見合う美味さはあった。


なにより格式を感じまくった。


いまだ私は緊張している。


ここを出るまで……


生還……ッ!

なんとか粗相することなく外に出ることができた……!!

正直、緊張のあまり、ことの詳細は覚えていない。だが、「エッグベネディクトが夢のように美味かった」ということだけは覚えている。しかしそれと同じくらいに空気が美味い。キンと冷たいシャバの空気が、こんなにも美味かったなんて──。


<つづく>


参考リンク:シャングリ・ラ 東京「ザ・ロビーラウンジ」一休OZmall
執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24

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