2021年8月4日、回転寿司「元気寿司」「魚べい」などを運営する元気寿司株式会社は新業態「天ぷら 咲く菜(さくな)」を東京・西荻窪にオープンした。その味を確かめるために、お店に行ってみたところ……。
え!? こんなところにお店を作って大丈夫なの? こ、これは……「てんや」にケンカ売ってるんじゃないのか……。
・咲く菜の目の前には……
お店はJR西荻窪駅の北口を出てすぐのところにある。
ここの隣は「吉野家」、少し向こうには松屋の寿司店「すし松」。その隣には「パンの田島」(ドトール系列)。ついでに「カルディ」もある。メジャーな飲食店が軒を連ねている、いわば激戦区だ。
だがそれよりも驚くことに、咲く菜の正面にはなんと!
てんやがあるじゃないかーーーッ!!!!
マジかよ! てんやが目の前にある場所に天ぷら屋を作っちまうとは。ちょっとケンカ売ってるように見えてしまうんですけど……。
その真意は定かではないのだが、とにかく元気寿司の新業態である。今までにない斬新な天ぷら屋を作り上げているかもしれないので、たしかめるとしよう。
・主力は定食
メニューを見ると、定食を売りにしているようだ。ランチには「野菜天定食」(6品 税込780円)、「咲く菜定食」(6品 税込980円)などが並んでいる。向かいにある てんやの主力は天丼なので、こちらでは定食を売りにすることで差別化を図っているのだろうか。
そのほかに天ぷら単品のオーダー可能だ。
注文方法はQRコードをスマホで読み込み、専用サイトにアクセスする方式を採用している。また、会計はセルフレジで行う。注文・会計は完全非対面。
・揚げ立てを提供
注文したのはランチメニューでもっとも高い「季節の海鮮天定食」(6品 税込1480円)である。スマホでオーダーすると、最初にご飯とみそ汁と天ぷらのタレ、それから天ぷらを置く網だけが出てきた。
お? これは網に天ぷらを置くということかな? しばし待っているとスタッフが「お待ちどうさまでした」と、揚げ立ての「エビ」と「キス」を網の上に置いていった。本格的な天ぷら屋みたいじゃないか!
続いて「ハモ」と「穴子」。
そして最後に「アジ」と「大葉のいくらのせ」が登場して定食が完成した。まさか揚げ立てを1品ずつ出すとは……。
食べると衣も油も軽い! 米粉と米油を使っているので口当たりは軽く、おまけにヘルシー。
税込500円で天丼が食えるてんやと比べると、値段設定は少し高め。しかしその分、質の高い味を提供しようという訳だな。
味や価格、提供方法に違いはあるけど、てんやと咲く菜は目と鼻の先だ。距離にして50メートルも離れていない。2店はこれから激しくシノギを削っていくことになるのだろうか? 2つのお店の戦いはどう決着することになるのか、大いに気になるところである……。
・今回訪問した店舗の情報
店名 天ぷら咲く菜 西荻窪駅前店
住所 東京都杉並区西荻北3-19-3
時間 11:00~20:00(短縮営業中)
参考リンク:元気寿司、てんや
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24