日差しが日に日に強くなり夏の到来を感じさせる今日この頃。3カ月ごとに改編期を迎えるアニメ界でも、夏アニメがスタートし、私(中澤)的にはすでに夏は始まっている。っていうか、もう気持ちは秋だ。始まりがあれば終わりがあるように、夏の始まりっていつも秋のことを考えてしまうのである。
そこで現状、2021年秋アニメで公開されそうな作品を調べてみたところ、ヤバイことになっていた。ほぉ、これも秋ですか。そう思った注目のビッグタイトル5つを以下にご紹介したい。
・『鬼滅の刃』
2019年の1期「立志編」と2020年の映画「無限列車編」で大旋風を巻き起こした『鬼滅の刃』。そのテレビシリーズ2期に当たる「遊郭編」は、2021年内の放送が告知されている。
7月13日に配信された「鬼滅テレビ」でのアニメ新情報発表によると、9月25日21時からの「無限列車編」テレビ初放送後に遊郭編の新PVや新情報、新キャラのキャストの発表などがあるとのこと。今から夏アニメにぶち込まれることはなさそうなので、おそらく秋クールでの放送となるのではないだろうか。
・『進撃の巨人』
2013年テレビシリーズから社会現象的なムーブメントになった『進撃の巨人』。壮大な物語はアニメでもファイナルシーズンに突入している。そして、最新話の76話「断罪」は「今冬放送決定!」と告知済み。
今冬がどこまでを指すのかはよく分からないが、ファイナルシーズンパート1は2020年12月から放送開始したため、2021年の12月頃に放送される可能性も高いのではないかと思う。っていうか、進撃のアニメは1期から2期の間に4年も空いた上、謎に実写映画まで挟んだのが致命的だったので、せっかくNHKがやってるんだし同じ轍を踏まないで欲しいものだ。
・『ワールドトリガー』
鬼滅とジャンプ対決となるのが『ワールドトリガー』。鬼滅が始まる前の少年ジャンプを支えたマンガ(現在はジャンプスクエアで連載中)であり、秋アニメで3rdシーズンの放送が告知されている。
・『範馬刃牙』
復ッ活ッ! 範馬刃牙復活ッッ!! 癖のありすぎるバトル漫画として知られる刃牙シリーズも秋アニメに復活。しかも、物語中1つのクライマックスとなる『範馬刃牙』編だ。丁寧に作られてきたNETFLIX版刃牙においてもクライマックスとなることは間違いない。
・『マブラヴ オルタネイティヴ』
物語のビッグタイトルとは出版社だけで生まれるものではない。上記のものがオーバーグラウンドのビッグタイトルだとすると、アンダーグラウンドのビッグタイトルが『マブラヴ オルタネイティヴ』だ。
一応、ジャンル分けするとギャルゲーなのだが、これをプレイした人は、いかにジャンル分けというものが無意味であるかを思い知ることだろう。そんな本作も秋アニメでの公開が告知済み。あの壮大すぎる内容を尺とか話数が限られた今のアニメで描き切ることはできるのか。ある意味、秋アニメで最も注目の作品と言える。
──以上である。もちろん、今冬と告知されている『進撃の巨人』は年を跨(また)ぐかもしれないし、秋アニメでの公開だった予定を延期した『盾の勇者の成り上がり』シーズン2の例もある。
まだ情報の出そろっていない秋アニメ。逆に言うと、もっとビッグタイトルが集まってくる可能性も無きにしも非ずだ。2021年の秋はアニメ界に嵐が吹き荒れる……かもしれない。
執筆:中澤星児
画像:(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable、©板垣恵介(秋田書店)/範馬刃牙製作委員会
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