ロケットニュース24

賞味期限がたったの30分! 山梨でしか味わえない絶品「水信玄餅」は事前準備をしっかりして挑むべし!

2021年6月23日

おうちに居ながら各地の味を楽しめるお取り寄せ。コロナ禍も相まって、取り寄せられるものも利用する人も増えたように感じる。

そんな中でも、現地に行かないと食べられらない “そこだけの味” というものはまだまだたくさん存在する。今からご紹介する「水信玄餅」もその1つだ。なんてったって賞味期限がたったの30分。このお菓子こそ現地まで行かないと食べられないものの代表例だろう。

水信玄餅は山梨県にある「金精軒」の2店舗でのみ食べられる。「水」信玄餅というだけあって、本当に水を食べているかのような感覚に陥る不思議な和菓子だ。見た目の美しさはさることながら、味も最高なので、例年たくさんの人がこの餅を求めて山梨を訪れる。

・期間限定すぎる水信玄餅。お求めは計画的に

ただ、水信玄餅にありつくためにはいくつかの条件をクリアしなければいけない。コロナ禍ということもあり、ハードルはだいぶ下がっているが、下調べ無しで現地に向かうと泣きを見る可能性もある。

前々から狙ってた人も、今知って気になった方も、本記事やお店のHPをよ~く読んでから出かけることを推奨する。実は今回ちょっとしたヘマをやらかしたので、注意喚起も含めて水信玄餅のおいしさをお伝えできればと思う。

なぜ水信玄餅購入のハードルが高いのか。それは買える時間がだいぶ限られているからである。

私が初めて水信玄餅を食べに行った2年前は、開店前に着いたにもかかわらず店前に長い行列ができていた。開店2時間前から整理券配布が始まり、午前中にはすべて売り切れるほどの盛況っぷり。水信玄餅を食べるためにカフェで時間を潰す……というのが恒例だった。

そんなコロナ以前の餅争奪戦に比べれば、今年はかなりヌルい。なんでかというと予約(午後のみ)ができるから。提供する曜日も、コロナ禍以前の土日限定から金土日限定へと変更され、平日休みの人にも優しい仕様に。また、提供がテイクアウトのみになり回転も速くなったように感じた。そしてなによりも観光客(特に外国人)が少ないのがものすごくデカい。

まとめると、確実に水信玄餅にありつくためには、6~9月の金土日の午後に予約を入れればいいということだ。逆に、金曜以外の平日は販売していないし、金土日でも午後の遅い時間だと売り切れている可能性がある。現地に行ったが食べられない……という残念すぎるパターンを無くすには、前々から予約しちゃうのがベターだろう。

・形をギリギリとどめた水! いざ実食。

今回伺ったのは韮崎店。予約なしで午前10時に突撃したが、待ち時間ゼロで購入することができた。値段は1つ540円。サービスのペットボトルのお水と一緒に、テイクアウト用の袋にいれて提供してくれる。

この透明感を見てほしい。もはや形をとどめた水である。優しく扱わないとすぐに水に戻ってしまいそうなほどチャプチャプしている。

さて、ここからが問題なのだ。なんせ賞味期限は30分。のろのろしていると、水がどんどん染み出てしまうそう。お店横のベンチでは食べられないので、食べる場所を確保しなければならない。また、おいしいうちに素早く食べたいが、この記事を書くにあたって写真を撮らなければならない。

こういった思いに急かされた私は、何も考えず付属のきな粉と黒蜜を上からかけて、いそいそと写真を撮影。

味はほんとに上品な甘さの水菓子で、餅というよりは信玄餅風のゼリーだ。山梨県のおいしい水をほんとに少量の寒天で固めることによって、絶妙なプルプルさが生み出されているそう。

あっという間に無くなってしまった。さぁ、サービスでもらった水でも飲むかと袋に手を伸ばしたところ、ここで袋に1枚の紙が入っていることに気づく。



①付属のきな粉を端にかけます。(上にかけると見た目がざんねんに…)


初っ端からアウトをかましていたことに後から気づくこの絶望感たるや……。透明感も写真映えもすべてぶっ飛ばす、まさしく “ざんねん” な見た目になってしまっていた。これは大変失礼しました。

たしかに一昨年の写真を見返すと、すごくきれいな状態で出してくれていた。自分でセットしなければならないのは、テイクアウトならではの落とし穴だったなぁ。

まあでも、見た目が綺麗だろうが汚なかろうが、味は変わらずめちゃくちゃウマい。みなさんは行く前に下調べするのはもちろん、食べる前にちゃんと説明書を読まなきゃダメだぞ! 賞味期限は30分だけど、焦りは禁物。ぜひベストな状態で、水信玄餅を味わってみてほしい。

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 金精軒 韮崎店
住所 山梨県韮崎市中田町小田川154
時間 9:00~17:00
休日 火曜日

参考リンク:金精軒
執筆:まろ
Photo:RocketNews24.

▼スライムもびっくりの、このぷるぷるさ

モバイルバージョンを終了