みなさんは今からおよそ5年前に発売され、世間をアッと言わせた「ペヨングソースやきそば」を覚えていらっしゃるだろうか? ペヤングの偽物……かと思いきや、ペヤング擁する まるか食品が大真面目に製造していた、廉価版ペヤングのことである。
そして2021年2月、新たに発売開始となったのが『ペヨちゃんやきそば』である。ペヨちゃん、ペヨちゃん、ペヨちゃん。名前からは全く味の想像がつかない『ペヨちゃんやきそば』だが、実際のところどうなのか? ペヤングと食べ比べてみたのでご報告したい。
・オープン価格
まるか食品にしては珍しく『ペヨちゃんやきそば』にはメーカー希望小売価格が設定されていない。つまり『ペヨちゃんやきそば』はオープン価格の商品である。記者が発見した地元のスーパーでは税別98円で販売されていた。
さて、まるか食品の公式ホームページによると『ペヨちゃんやきそば』は以下のような商品らしい。以下で引用してお伝えしよう。
「可愛らしいパッケージのおやつ感覚で食べられる新商品が登場! お求めやすい価格でお子様にもピッタリのサイズ感は、小腹が空いたときにもちょうどいい商品です」
文面を見る限り、違いは “価格” と “量” ということになるのだろうか? 今回はその2つに “味” を加え、3つのポイントから「ペヤング」と『ペヨちゃんやきそば』を比較してみたい。
・その1: 価格
先述の通り、ペヨちゃんやきそばはオープン価格となっており、記者は税別98円で発見した。一方のペヤングはメーカー希望小売価格193円(税別)なので、2倍近い差があることになる。1食分のカップやきそばとして考えるなら、ペヨちゃんの圧勝と言っていいだろう。
・その2: 量
ペヤングが120グラムであるのに対し、ペヨちゃんの内容量は88グラム。おおよそ3 / 4の計算だ。要するにペヨちゃんは、カップやきそばとして成立する必要最低限以外の要素は省いているようだ。
・その3: 味
もっとも大事な味についてだが、結論から申し上げるとまあまあの差がある。ただし、これは両者を食べ比べてわかった差なので、何も知らずに食べた場合、どれくらいの差があるのかは未知数だ。
で、簡単に言うとペヨちゃんにはペヤングの持つ「ワンランク上のコクの深さ」が圧倒的に欠けていた。このコクの深さが「後引く味わい」にも繋がってくるため、ペヨちゃんはさながら “ペヤングライト” 的な位置づけなのかもしれない。
ただし、純粋にカップ焼きそばとして「美味しくない」「まずい」ということは全くない。なんなら、口を付けた瞬間はほぼペヤングである。違ってくるのは後味、そしてもう1口食べたくなる “後引き度” だ。
・ペヤングライトだった
総合的に考えると、カップ焼きそばとしての味は「ペヤング」の方が勝っているが、およそ倍近い価格差をどう捉えるかによって『ペヨちゃんやきそば』の評価は違ってくるハズだ。パッケージだけ見るとやや怪しい気配が漂っているが、実はそうでもない。味も量も価格も「ペヤングライト」である。
というわけで「ペヨちゃんはペヤングライト」と覚えてもらえれば、ほぼほぼ間違いはないハズだ。しつこいようだが決して怪しい商品ではないので、興味がある方はペヤングライトだと思って購入してみてはいかがだろうか?
参考リンク:ペヤング公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.