皆さんは『おそ松さん』というアニメを覚えているだろうか? 赤塚不二夫のギャグ漫画『おそ松くん』をリメイクしたものだが、その破壊的な内容が話題となり1期が放送された2015年~2016年に一大ムーブメントを巻き起こした。ん? さすがにおそ松さんは覚えている? ならば……
今、『おそ松さん』の3期が放送されているのはご存知だろうか。これは知らなかった人も多いかもしれない。なにしろ、1期当時の熱を知る者としては、『おそ松さん3期』はビックリするくらいの平熱である。当時、大量にいた「おそ松さん女子」はどこに消えたのか?
・元マツ女が今ハマッてるもの
ここに、消えたおそ松さん女子の1人がいる。元マツ女の松野元子(まつのもとこ)さんだ。1期放送時は、グッズを集め、カフェがあると聞けば通い、推しであるトド松の誕生日会も開くなど熱狂的だった彼女。
しかし、そんな松野さんは3期が放送されていることも知らなかった。現在、何かハマッているものはあるのだろうか?
松野元子「競馬ですね」
──競馬ってガチの競馬ですか?
松野元子「そうです。JRAです」
・なんで競馬?
おそ松さんというある意味夢の世界とは真逆の、限りなくリアルガチな世界である競馬。松野さんに何が起きたのか。あ、昔から馬が好きだったとか?
松野元子「いえ、おそ松さんの後に競馬に目覚めました」
──なんで競馬にハマッたんですか?
松野元子「おそ松さんの1期が終わった後、松ロスになりまして。仲間と聖地巡礼してたんです。で、1期に6つ子が競馬場に行くシーンがあるので、皐月賞に行ってみたら衝撃の連続で。G1って凄いんですよ! 広い競馬場に大勢の人が集まって、開始のファンファーレの時には歓声が地鳴りみたいに響くんです。
馬もカッコ良いし、適当に賭けてみたら、8番人気くらいの馬が勝ったんですね。こんな番狂わせもあるんだ!って興奮して。それで一緒に行った友達と次はダービー行ってみようという話になって。そこからハマりました」
──じゃあG1だけ参加する的な?
松野元子「いえ、ガッツリ毎週参加します。愛読書は競馬新聞です」
──ちなみに、おそ松さんの2期見ました?
松野元子「見てないです。1期と2期の間が空いたこともあって、2期放送の頃には競馬の方が面白くなってましたね」
──なんか悲しくなってきました。
松野元子「確かに、“好き” が1つ無くなってしまったのは悲しいですが、私、思うんです。『おそ松さん』が私の中に競馬を残してくれたんじゃないかなって」
──良い話っぽくするのやめてもらっていいですか?
松野元子「競馬のおかげで彼氏もできました」
──とのこと。なお、松野元子さんによると彼氏とは競馬場で出会ったのだとか。世の中色んな出会いがあるものである。というわけで、「おそ松さん女子はどこに消えたのか」の答えだが、少なくとも1人は競馬場に消えていた。現場からは以上です。
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.