もはや社会現象となっている漫画『鬼滅の刃』。劇場版「無限列車編」がコロナ禍でありながら大ヒットを記録しており、まだまだその勢いは止まりそうにない。街を歩けば右も左も鬼滅だらけと1日も見ない&聞かない日がないと言ってもいいくらいだ。
そしてここまでブームになったならば、それに乗っかるムーヴがあるのも必然の流れ。ギリギリを攻めるナンチャッテ鬼滅商品がいろいろ登場しているが、都内某所でこれまたどう見ても鬼滅の刃なものが売っていた。その名も鬼刃魂フォンである!
・竈門炭治郎っぽい柄をチョイス
鬼刃魂フォン、またの名を「BT Mini Phone」は税抜818円。スマートフォンとBluetooth接続することで着信や通話ができるワイヤレス子機で、なんでも画面の背景がアレっぽい柄をしているらしい。いくつか種類のあるなかから私は主人公の竈門炭治郎っぽいものを購入した。
箱から取り出してみると、見た目は一昔前のガラケーのような感じ。タフそうな見た目がカッコイイ!
電源をONにしたらシブい起動音とともに確かにアレっぽい画面が表示された。そういえば、最近この柄って着るのが恥ずかしいという話も聞くなぁ。それはさておき……
メニューが漢字表記なのもシブい。もしコロナがなくて海外から観光客が来ていたら喜んでいた仕様だろう……なんて想像をしてしまう。起動しただけでもテンションが上がるものがあるが、本番はここからだ。さっそくスマホと鬼刃魂フォンを接続してみるとしよう。
「Bluetoothの接ぞく?」など、これホントに繋がるのかと心配になる表記がちょいちょい出てくるが、接続方法は簡単でBluetoothに繋いだことのある人なら問題ないだろう。ペアリングのボタンを押せばサクッと繋がってくれた。
・鬼刃魂フォンで電話してみた
それでは機能をお手並拝見。Bluetoothでスマホと繋がったところで、まずは電話をかけてみる。すると……!!
普通にカカッタァー!
なんだか初めて携帯電話を持ったときのような感じがしてちょっぴり嬉し恥ずかし。ただ、通話に関してはイマイチ。話せこそするものの、ちょっと音がこもって遠いかなぁ〜といったところであった。まぁ800円そこらだから仕方なし!
・ゲームもできるよ
まだまだ機能はあるぞ。他にはスマホに接続しなくても『Nin ja Climb』というゲームができるのだが、これがなんと……!!
実はスゴくおもしろい……
なんてことはなく、はっきり言ってクソゲーだった。やり方をイマイチつかめていないのもあるが、何度やっても忍者らしきキャラがすぐに落っこちてゲームオーバーの連続。クソゲーであればあるほど燃える人以外には時間さえ潰せない……と思う。まぁまぁ800円そこらだから仕方なし!
・カメラもついてる
そうそう、カメラ機能も忘れちゃいけない。今じゃ携帯電話にカメラがついていて当たり前だけど、鬼刃魂フォンにも搭載されている。ここは2020年という時代に沿って高画質……
ということはまったくなく、スマホの足下にも及ばないが一応写真を撮ることができる程度の性能だ。まぁまぁまぁ800円そこらだから仕方なし!
──と気がつけば終始、この値段に期待しちゃいけないよなぁ〜と感じたのであった。カレンダーや電話帳も内蔵しているもスマホに慣れた大人だと、ちと物足りなさは否めないだろう。でもでも!
800円そこらだからこそ気軽に買えるし、これくらいシンプルな方が子どもたちに喜ばれるのかもしれない。ちなみに販売元のトーシン産業Webページでは着メロ『紅蓮華(JASRAC 許諾済み)』をダウンロードできるようになっていた。そこはちゃんと鬼滅してるのね。
イラスト・執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.
▼起動音はこんな感じ