ロケットニュース24

【実体験】野外音楽イベントはコロナ前後でどう変化したのか / 参加して感じた違いと注意点

2020年6月30日

新型コロナウイルスの影響で各種イベントが中止となって久しいが、感染数減と合わせて再開を模索する動きは各地で活発化している。ただ、以前と同じようにはいかず。常に感染予防を意識した暮らし(ウィズコロナ)が前提だ。

そんな中、私の住む大分市では去る6月28日にコロナ以降最初となる無料野外音楽イベントが開催された。出演者として私は参加したのだが、まさに今後の試金石となる内容でいい勉強になった。コロナ前後でどう変化したのか、現場で感じた違いや注意点をお伝えしよう。

・イベントについて

このイベントは今回で118回忌目の開催となる「滝廉太郎 府内追悼祭」で、『荒城の月』や『鳩ぽっぽ』などで有名な郷土が誇る音楽家の滝廉太郎を追悼するというもの。大分市長や竹田市長なども来場し、お年寄りから子供まで参加する公共性の高い内容となっている。


幅広い年齢層がいるだけにコロナ対策も万全でなければいけない。どのような変化があったのか、さっそく以下をご覧いただきたい。


・コロナ前と変わった点

コロナ前のイベントとは目に見えて変わった点の1つに「距離」がある。ソーシャルディスタンスを守るため、会場内の椅子やテーブルは離して設置されていた。

ベンチには注意書きが貼られ、座る際には間隔を空けるようにと促がす。横断幕や立て看板などで、ソーシャルディスタンスなどの注意書きをわかりやすく掲示していた。そして入場方法にも大きな変化があった。昨年までだとどこからでも入場できたが、今年から入口と出口は明確に区別されたのだ。さらになんと入口には……

高性能なサーモグラフィーが設置され、高熱などの異常がないかを常に確認できるようになっていた。もし体温が37.5度以上だと入場できない。

コロナ対策で欠かせない「消毒」も抜かりなし。テーブルやベンチにアルコール消毒が設置されており、いつでも使える状況にある。

また、入場者全員にはマスクの着用を徹底。飲食ブースの出店者や出演者はジャンル問わず、フェイスシールドやフェイスガード、マスクの着用を義務付けられた。来場者側にいろいろと制約があるので、コロナ前の無料音楽イベントに対する気軽さはなくなった気がする。

・熱中症に注意

ここからは注意点について触れたい。コロナ対策は大事だが、同時に危険だと感じたのが熱中症だ。この日は晴天だったこともあり、熱中症対策として入口で水を配布するなど工夫していたが……

コロナ対策を万全にすればするほど、暑さに注意する必要があると感じたのも事実。あくまで個人的な感想にはなるが、フェイスガードは辛かった……。ただでさえ暑いのに、顔の前面を覆っているので余計に暑い。まめに給水しようとするたびにフェイスガードが邪魔するのである。

とはいえ、子供やお年寄りが楽しんでいる光景は見ているだけで嬉しいし、イベントのためであれば我慢できないわけではない。これも新しい生活様式として受け入れるしかないだろう。


・イベントの感想

イベントは11時から17時まで開催されたが、来場者も多く成功したように感じる。地元のテレビ局や新聞社なども多数来場していて、注目度の高さも感じられた。

これから全国各地でさまざまなイベントが再開されていくと思われるが、野外だけでなく、お祭りや屋内イベントの参考にもなるのではないだろうか。とにかく夏は熱中症に気をつけて欲しい。


Report:Kg
Photo:RocketNews24.

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