革命的なのに頭が悪いとはどういうことだ。記事のタイトルを見て疑問に思った方もいるかもしれないが、これは紛れもない事実である。先日発売されたファミリーマートの新商品『とんかつおむすび(税込198円)』。コイツの頭の悪さがモノホンなのだ。ただし、いい意味で。
『とんかつおむすび』というオールひらがなの名前の時点で、そこはかとないマヌケさが漏れ出ているような気もしなくはないが、事の本質はおむすびそのものにある。余計な前置きは抜きにして、さっそく袋を開けてみよう。
・ファミマの新商品
『とんかつおむすび』というくらいだから、中の具がとんかつであろうことは想像に難くない。ズッシリとした重みを手に感じつつ袋を開けて見ると、そこには予想外の人物の姿があった。おむすび、そして……まさかのとんかつである。
・いきなりバカ
お前はそこで一体何をしているのか? なぜ握られていないのか? バカなのか? 海苔も海苔で、とんかつの上から一旦巻いてんじゃないよ。応急処置みたいになっとるやないか。それで解決したと思ったら大間違いだぞ。おい、聞いてんのか?
こうなったら……包丁でぶった斬るしかないだろう。
というわけで……
\ ザシュ! /
真っ二つに両断される『とんかつおむすび』。しかしそこには、予期せぬ光景が広がっていた。バカな……。中にもとんかつがいる……だと……?
・とんかつ尽くし
そう。実はこの商品、ただのおむすびではなく、外にも中にもとんかつを使用した革命的なおむすびだったのだ! 内面だけもイヤ。でも外見だけもイヤ。どっちもとんかつがいい!! とでも言いたげではないか。なんて頭の悪いコンセプトだ。
ファミマによると、とんかつは中と外で若干味を変えているらしく、「中のソースは少量のからしを入れ、アクセント付けをしています」とのこと。ただ、実際に食べてみるとただのとんかつである。2つのとんかつを同時に食べているのだから当然だろう。アクセントもクソもあるか。とんかつだ。
とは言え、食べ応えは間違いなくある。本来なら中にちょびっとしか入っていないはずの とんかつが、外側からもガッツリ主張してくるため満足感が強いのだ。カツサンドにおけるカツとパンくらい、とんかつとご飯のパワーバランスが拮抗していると言えよう。
・バカであれ
食べる前から食べている途中、果ては食べた後まで一貫して頭が悪かった『とんかつおむすび』。しかし、我々は心のどこかでこんな頭の悪い商品を求めていたのではないか。コンビニに行儀のいいお坊ちゃんは不要だ。ここは戦場ぞ。『とんかつおむすび』を見習って、一人残らずバカになって欲しいものである。
参考リンク:ファミリーマート
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.