2019年5月、飽和状態のカプセルトイの世界でにわかに話題になった商品がある。それはアームカバーだ。それもただのアームカバーではなく、着用するとまるで機械の身体を手に入れたように見える「サイボーグアーム」である。
話題になったにも関わらず、私(佐藤)はなかなか発見することができなかった。完全に探すのを諦めて、その存在すら忘れた10月のある日……偶然発見した! これは買うしかないと思い、1個300円の商品を合計3個購入したところ……。
・100円プラス
メーカー希望小売価格200円じゃないか。
ヨドバシカメラ新宿西口本店のガシャポン館では、1個300円だった。100円上乗せで販売されていたとは。それでも、ここで買い逃すともう見つからないかもしれない。とりあえず3個買っておこうとなった訳だ。
・実際に購入
カプセルに入っている説明書によると、アームカバーは全6種。ちなみに対象年齢は15歳以上となっている。サイズの都合で対象年齢は高めのようだ。
カプセルに入っていたのは、B-01・B-03・A-03の3種。できれば、同じモノを2つ手に入れて左右の腕に着用したかったが、こればっかりはしょうがない。何が出てくるかは運次第だ。
・着けてみた
実際に着用してみると、全長約37センチではあるが……私の場合、腕が長いのか少々丈が足りない。
しっかりと肌を隠したかったものの、手首まで引き下げると逆にTシャツの袖から出てしまう。
もしも新しいバージョンが発売される予定があるのなら、従来の長さともう少し長いサイズも用意してもらえると嬉しい。
・茶番、あるいは予定調和
あらかじめ断っておくが、ここからはトンだ茶番なのでご留意頂きたい。
さて、気分だけでも機械の身体を手に入れたことで、満足しながら編集部のベランダでタバコを吸っていた。すると、編集長の羽鳥が現れた。彼は禁煙したにも関わらず、ニコチンフリーの電子タバコを吸うちょっと変わった人だ。
彼は私の姿を見るなり、驚きと共にこう叫んだ。
羽鳥「ナニそれ」
羽鳥「サイボーグだったのか!?」
おいおい、ちょっと待ってくれよ。いくら私が完全無欠、すべてを完ぺきにこなし、なおかつ愛嬌があって人望に厚いからといってサイボーグな訳ないじゃない(笑)。しょうがないなあ~、ネタばらししてやるか。
手からサイボーグアームを外して「アームカバーでした~!」と暴露した。
ネタばらしの写真を撮影している段階で、羽鳥はこの茶番にウンザリしたらしく、まるでロボコップのような顔でカメラを見ていたことは言うまでもない。
っつうことで、この商品は意外と楽しめるので、見つけたら即買いを推奨する。
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24