「東京和牛ショー2019」なるイベントが、東京・日比谷公園で行われている。一体どんなものが食べられるのかと思って公式ホームページを見たら、神戸ビーフの握り(3缶1500円)、A5ランク仙台牛トリュフステーキ(2100円)、石垣牛リブロースステーキ(Sサイズ3000円)……などなど。
これらはまだ一部だが、どれも見るからに美味そう。実に美味そう。……その思いに耐えきれなかった私が現地に行ったら、「1人で限界まで食ってインスタ映えを狙う選手権 」が開幕したので、そちらも併せてお伝えしたい。
・東京和牛ショー2019
まずは、イベントに関する重要事項を伝えておこう。「東京和牛ショー2019」は9月16日までのイベントだ。和牛にありつくには、会場の売り場でチケットを買い、それを各ブースで渡して料理を受け取ればいい。なお、アプリ(Putmenu)での決済にも対応しているぞ。
で、「どんな店がどのエリアに出店してるの?」ってことが気になる人は多いだろうが、それはここで説明するよりも公式ホームページの会場内マップを見た方が話が早い。イベントに行く予定の人は、そちらを参考にしてくれ。
・インスタ映えの写真を狙う
それはさておき、こういうイベントを取材するからには、ウマそうな肉の写真とともに紹介したいもの。以前の記事「『肉フェス TOKYO 2019』の会場でインスタ映えする写真が撮れるまで食い続けたら…地獄を見た」でも書いたが、やはり “映え” にもこだわりたい。
私自身、写真を撮るのは下手なのだが、こういうイベントなら私でも映える写真を撮れるのではないか? パンフレットに並んでいる写真はどれも美味そうだし……。そこで今回、私は1人で何品も料理を味わうと同時に、インスタ映えも狙ってみた。題して、「1人で限界まで食ってインスタ映えを狙う選手権」!
ちなみに「限界」とは美味しく食べられる限界であって、吐くまで食べることではない。あくまでも、苦しくない範囲で楽しもうという試みである。
とはいえ、中には「それの何が楽しいの?」と思う人もいるだろう。そんな人に私が伝えたいのは、この選手権が開幕すると心の中でメチャクチャ盛り上がり、1人でいることを忘れられるということだ。
たとえば今回、私が会場である日比谷公園に着くと、多くの人がグループで楽しそうに食べていた。それに対して私は1人。何をするにも1人。取材中に運悪く豪雨に見舞われ、雨に打たれても1人。だったのだが……!
あの時あの空間でもっとも濃密な時間を過ごしていたのは、間違いなく私だっただろう。なにせ、「1人で限界まで食ってインスタ映えを狙う選手権」は今までにない盛り上がりを見せたのだから。その熱き戦いの様子は……次のページへGO!
参考リンク:東京和牛ショー2019(出店店舗 / 会場内マップ)、Putmenu(iOS / Android)
Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
・「1人で限界まで食ってインスタ映えを狙う選手権」開幕
みなさんに、今回の報告ができることをヒジョーに誇らしく思います。ついに……ついに! この時が来ました。「1人で限界まで食ってインスタ映えを狙う選手権」の開幕です!!
ちなみに、本選手権では写真の色味などを一切加工しておりません。トリミング程度のことはしましたが、基本的にそのまま。つまるところ、ガチ勝負!
それではさっそく、1件目のお店に行ってみましょう。
・1発目:神戸ビーフの肉寿司
記念すべき1発目は、肉寿司のブースであります。どうやら、数カ月前に行った肉フェスの経験から、肉をインスタ映えさせるには赤みが重要と痛感し、「一番赤みが目立ちそうなヤツ」という基準で探してたどり着いたのが……
神戸ビーフの肉寿司。赤身の多さを考えれば勝算はあるでしょう。1発ツモ(映え)も考えられますが、果たしてどうなるのでしょうか。今、実物(3貫1200円)を受け取って中身を確認したら……
おっと! 思ったよりも赤身が少ない! 圧倒的に足りません!! 食中毒を出さないようにとの配慮でしょうか。味は文句なしに美味いですが、インスタ映えかと言われると……少なくとも私のカメラの腕ではアウトと言わざるを得ないでしょう。
・2発目:トリュフステーキ
次に目をつけたのは、トリュフステーキ! 「トリュフを使ったらほぼドーピング」という罪悪感を踏みにじり、勝ちにこだわってブース前までやって参りました。
恥ずかしげもなく店員さんに2100円分のチケットを店員さんに渡し、料理が乗ったお皿を受け取った! で、その中身は……
悪くない! 見た目は悪くないです!! むしろ撮影者のカメラの腕を考えたら、頑張った方ではないでしょうか。ただし、赤身は一部しかなかったので、そこに注目しなければ……
全然映えません。なお、結局のところ今回は5品を食べることになったのですが、味の面ではコレが優勝です。ガチウマであります。
・3発目:カレー
「ここでなぜカレーを?」と思う人がいるかもしれませんが、「カレーなら大外しする可能性が低い」と読んで、カレーに踏み切ったようです。「肉は赤身ゼロのリスクがあるが、カレーならば無い」と考えたのでしょう。
100点は無理でも70点以上を。そんな狙いが垣間見えますが、実物は……
普通! 見た目はいたって普通であります! お肉がゴローンとしていて美味しいのですが……
それより何より、これは70点の写真なのでしょうか? というか、「カレーを映えさせるのムズすぎる」ということに、今さら気づいたようです……。
・4発目:宮崎牛ステーキ
そろそろお腹が限界に近づきつつあるので、次で決めましょう。遊びは終わりです。「今度こそ、今度こそ、確実に勝てるヤツを選ぶ」そんな気持ちで会場内を歩いて、吸い寄せられたのは……
宮崎牛のステーキであります。なお、宮崎牛のステーキは3種類のサイズが用意されておりまして、S(70グラム)が1200円、M(100グラム)が1800円、L(150グラム)が2700円となります。
映えを狙うならば、一番サイズの大きいLを選ぶのが定石。しかし、「Lで万が一外れたら俺の胃がピンチ」というネガティブな考えが頭をかすめ、Sをチョイスしたもよう。この消極的発想が裏目に出たのです。というのも、実物は……
赤身バッチリ! チャンス到来! これなら自分のカメラの腕でも、赤身だけは何とか写真に収められるぅぅうぅぅぅうう!!!! ただし……
引っかかるのは、「ちょこんと」感であります。つまるところ、映える写真と言うにはサイズが小さいっ! 味的にも素晴らしかっただけに、あの時SじゃなくLを選んでおけば……。慎重さが、間違った方向に出てしまいました。
・5発目:パネェ〜ビーフ
ここで、同じ店のLを買えば勝負は終わりです。ただそれでは面白くないので、別の店を選ぶセルフルールを課して向かったのが……
「パネェ〜ビーフ」のブース。名前で決めたワケであります。ただ、名前的にパネェ〜ビーフなら! パネェ〜ビーフならば、何とかしてくれそうな気がする。パネェなんだから……! そんな期待を込めてスタッフの方に1200円分のチケットを渡し、受け取ったものを見ると……
赤身は微妙! しかし、チーズがある! 救世主のチーズが!! これに肉をひたせば……
う〜ん、映えてるのでしょうか!? 判定不能ですが、女性ウケはしそうな気が……しなくもないような……。1つ言えるのは、カメラが得意な人ならもっとマシな写真を撮るということであります。
──以上!
・もっとも映えたのは?
今回の「1人で限界まで食ってインスタ映えを狙う選手権」はここまで。「これ以上頼むと残す可能性アリ」と判断したため、上記の5品で終了とした。で、結局のところ、映える写真が撮れたのかというと……宮崎牛のステーキでよくね? すげー美味しかったし。OK、OK! インスタに上げちゃうよ〜!
というわけで、今回5つのブースを回ったが、もっとも映える写真は宮崎牛ステーキ(鉄重)に決定! 宮崎牛、おめでとう〜!
・イベントに行った感想
最後になったが、このイベントに行った感想を一言で言うならば……全然アリだ。同じ肉系のイベントだと肉フェスが有名だが、個人的には断然こっち推し。料理はどれも美味しかったし、都心で夜遅くまでやっているのもナイス。確かに「高いなぁ」とは思ったけど、場所を考えたら仕方がないかな?
まぁとにかく、先にも書いたがこのイベントは16日まで。「1人で限界まで食ってインスタ映えを狙う選手権」を『東京和牛ショー2019』でやりたい人は、それまでに行っておこう!
・今回ご紹介したイベントの詳細データ
店名 東京和牛ショー2019
会場 日比谷公園(噴水広場、芝生広場)
期間 9月11日〜9月16日
時間 11:00〜22:00(※最終日16日は21:00まで)
参考リンク:東京和牛ショー2019(出店店舗 / 会場内マップ)、Putmenu(iOS / Android)
Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.