ロケットニュース24

「佐藤記者とタバコを吸いたい」と問い合わせてきた人物が意外過ぎた件 / あるいは我がタバコ人生最良の日の出来事

2019年4月7日

ニコチンの離脱症状に苦しめられた過去のせいで、いまさら禁煙に挑むことのできない「彷徨えるニコチン野郎」とは、私(佐藤)のことだ。この禁煙の機運がアツく高まる世界情勢のなかで、その流れに背きつつも、せめて良識あるニコチン野郎でありたいと強く願っている。

さて、そんな私宛に1通のメールが届いた。その人物は、私の影響でタバコを吸うようになり、私と一緒に一服したいというのである……。正気なのか?

・問い合わせ内容

その人物のメールの内容は次の通りだ。


「突然の問い合わせ失礼いたします。私は就職活動で大阪から参りました、バンちゃん(仮名)と申します。率直に申し上げますと、『佐藤記者(山科様)とタバコを吸いたい』のです。佐藤記者がAppleのラッキーバッグに並んだ記事を初めて拝見したのは私が中学生の時でした。その記事に感化され、親に内緒でラッキーバッグに夜通し並んだ事もありました」



なんてこった……。就職活動中ということは20代前半か。ラッキーバッグに並んだのはたしか今から5年前くらいか? Macbook Airが当たった時のことだろうか。まさか名指しで、しかもタバコを吸いたいとは。


「『佐藤記者クズ伝説』や『佐藤記者のタバコ関係の記事』を拝見しているうちに自分もタバコを吸うようになり、いつか佐藤記者と一服したいと思うようになりました。5分10分で構いません、佐藤記者とタバコが吸いたいです。この問い合わせフォームで良いのかも分かりません。Twitterもフォローしていません。本当にお忙しい中申し訳ないのですが、ご検討下さいませ」


なるほど。これは褒めているのか? そこまでして一緒にタバコを吸いたいと言っておきながら、なぜTwitterをフォローしてくれないのか? まあいい、一緒に一服して進ぜよう。


・タバコ業界、気づいているか?

この時、私はふと思った。彷徨えるニコチン野郎に感化されて、タバコを吸うようになったということは、私もついにタバコ業界に影響を与えるくらいのニコチン野郎になったのかもしれない。つまり、そろそろイメージキャラクターとしてオファーが来てもおかしくないだろう。


業界各社の皆さん、ご連絡お待ちしております。紙巻きタバコはNGでよろしくお願いします。


・夢を叶える

さて、話を本題に戻そう。私は彼に返信をして、その後はLINEでやり取りすることになった。幸い、メールを受け取ったその日にお互い時間の都合がつくことがわかったので、私はどこか美味しくタバコの吸えるスポットに案内しようと考えた。ところが彼は当編集部のベランダが良いという。


たしかに我々編集部の喫煙メンバーは、ごっついウマそうにタバコを吸ってしまう。仕事中の息抜きには最高の場所だ。出かける必要がないので、私にとっても都合がいい。ということで、来てもらうことに。彼は「夢のようです」と歓喜してくれた。


・禁煙するものか!

そうして指定した時間に彼、バンちゃんはやってきた。


就職活動中のバンちゃん。大阪在住の彼は東京で就職することを望んでおり、会社の面接の合い間をぬって当編集部にやってきた。わざわざ私と一服するためだけに。


未来ある好青年じゃないか。そんな彼が、私と一服するためだけに都内でも屈指のディープスポット、新宿2丁目に足を運ぶとは。目をキラキラさせて、当サイトの過去記事について語っている。この現実に直面して、私は改めてこう思った。


こんなに爽やかな青年が喫煙するきっかけを私が作ってしまったのか!?


と。責任重大だ。彼にきっかけを与えたのに、自分だけ禁煙するような薄情なマネはできない。彼と話しながら私は「タバコ吸うぞ!」と強く心に誓ったのである。それと同時に、余計なものを教えてしまったことを後悔していた。



「申し訳ない……」、私がそういうと、彼はやはり爽やかに、「全然全然、むしろここにいられることが夢のようです」と、眩しい笑顔を見せてくれた。


私の喫煙人生において、この日のタバコが1番美味かったのは言うまでもない。バンちゃん、感動をありがとう!


また一緒にタバコ吸おうな!!

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

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