かけそばよりは天ぷらそば、ラーメンよりはチャーシュー麺、そしてカレーよりカツカレーを注文したくなってしまうのは、食いしん坊の性(さが)であろう。食いしん坊に加えて “お調子者” という性格を持つ私、P.K.サンジュンは、この日 自分を呪った──。
というのも、御徒町にある「カレーは飲み物。」に足を運んだところ『牛カツカレー3枚』なるメニューを発見、軽い気持ちでまんまと注文してしまったからだ。結論から言おう……『牛カツトリプルカレー』は生半可な覚悟で注文してはならない。でないと、自分を呪うことになってしまう。
・御徒町店限定メニュー
都内を中心に約10店舗を展開する「カレーは飲み物。」。私は同店が大好きで、活動エリア内にある秋葉原店や御徒町店にはちょいちょい足を運んでいる。アキバ・御徒町エリアでランチに迷ったら、カレーは飲み物かパンチョ。これが私のライフワークだ。
それはどうでもいいとして、この日も何気なく「カレーは飲み物。」に足を踏み入れた私。いつもなら大してメニューも見ずに “黒カレー” を注文するところなのだが、なぜかこの日は「牛カツカレー」が目に飛び込んできた。しかも券売機の下の方には『牛カツカレー3枚』があるではないか。
・軽い気持ちで頼んだら
食いしん坊でお調子者、しかも私の仕事はライターである。「牛カツ3枚とかネタになりそうじゃん」と安易な気持ちで食券を購入してしまった。ただ、牛カツはどの店で食べても基本的に1つ1つが小さい。お腹ペコペコではなかったが「まあ、イケるっしょ」とこの段階では思っていた。
だがしかし──。目の前に現れた『牛カツトリプルカレー』を見て私は声を失った。
ラ、ライスが見えないだと?
そう、牛カツ1枚1枚はメチャメチャ大きくないものの、3枚になったときのボリュームは圧倒的で、カレーライスのライスさえ覆い尽くしていたのだ。鳴り響く心の中の警戒注意報。というか、今さら非常事態宣言しても我ながら遅い。こ、これ食い切れるのか……?
・戦闘開始
とはいえ、今さら引き返すわけにもいかず、黙々と食べ続ける。牛カツは揚げたてサクサクで、カレーと一緒に食べてもいいが “わさび醤油” で食べても超ウマい。揚げ加減はレアで柔らかく、牛カツ単体でもかなりのクオリティだ。
しかもわざび醤油は油分をいくらかサッパリさせてくれるので、牛カツ2枚分は一瞬で食べ切った。イケる……! あとはいつものカレーに牛カツが1枚プラスされてるだけだ。ここからは怒涛のラッシュあるのみ!! オリャァァァアアアアアア!
……と、実際にはならなかった。いくら美味しいとはいえ牛カツ3枚の油分は確実に蓄積され、しかもコッテリ系の黒カレーが満腹中枢を刺激しまくる。なぜ……なぜ俺は安易な気持ちで牛カツトリプルを頼んでしまったんだ……せめてお腹ペコペコの状態で挑戦すれば良かった……。
・万全のコンディションで挑め
結局、いつもなら10分あれば余裕で完食するところを、約30分かけて挑戦は終了した。店を出てからもしばらくは苦しかったので、『牛カツトリプルカレー』を注文する際は胃袋に自信があることはもちろんのこと、万全のコンディションを整えよう。
なお、牛カツカレーのトリプルは1960円、その他、シングル、ダブル、1.5枚が用意されている。悪いことは言わないので、初見の人は1.5枚あたりがオススメだ。
参考リンク:カレーは飲み物。
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.