スゴかった。ただただ、スゴかった……と言うしかない。何のことかって、さる2019年3月8日に抽選された第307回ロト7である。それはまるで、「世紀の一戦」を見ているかのようだった。いいや、「夢の一戦」とも言うべきか。
あまり世間では話題になっていないが、おそらく日本全国のロト7ファンたちはいまだ興奮覚めやらず状態かと思われるので、簡単に振り返ってみようかと思う。第307回ロト7、スゴかったポイントは大きく分けて3つある。
・その1「キャリーオーバーがスゴかった」
まずは、膨れに膨れたキャリーオーバーの額である。一般的に「ロト7史上キャリーオーバー最高額」と聞いて思い出すのは、昨年10月26日に抽選された第288回ロト7であろう。その額、なんと31億8290万5730円!
しかし……!!
今年2月に入ってから、なかなか1等当たらずで、キャリーオーバーは暴れる竜のごとく天井突破。2月22日に抽選された第305回ではキャリーオーバー32億9932万1575円のビッグチャンスが到来し、翌々週の307回にて、ついに……
35億3175万6965円!
と記録更新。前人未到の「ロト7史上キャリーオーバー最高額35億円」の奪い合いと相成ったわけである。これで燃えないはずがない。なにせ、1等が3人……いいや、4人いても、それぞれズバッと10億円がもらえる額なのだから。
・その2「抽選番号が地味にスゴかった」
なんとしてでも10億円……!! そんな気持ちで10口……いや、30口、いいや、33口くらい買った人も多いだろう。ちなみに私は軍資金不足で18口(←中途半端)だったが、そんなことはどうでもいい。
運命の2019年3月8日、電動攪拌式遠心力型抽選機・通称「夢ロトくん」が弾き出した7つの数字が、これまたスゴかったのである。
第307回の抽選結果は……
05、08、15、24、25、32、35
──この7つの数字を見て、私は3秒くらい「クゥ〜〜〜〜ッ!」と唸った。「運の神、そう来たか」とも思ったし、「やられた……」とも思った。
今回、ロト7をつかさどる「運の神」は、誰がどう見ても「5」にハマっていた。それも控えめなハマりではなく、「ドはまり」くらいのレベルで「5」に夢中であった。「バランスよく散らしとこうかな」なんて協調性は一切なく、
5! 15! 25! 35!
と、7つの数字のうちの4つを「5」で決め撃ちしてきたのである。俗に言う「5コンプリート」。こんなことしていいのか。もう、なにがなんでも「5」だったのだ。おそらくのところ、「8」なんてオマケ(ひらめき)に過ぎなく、
「8の次は……8×2はナシで、8×3=24から〜の、8×4=32でいこうカナ」
──そんな思いだったのだろう。完全に「ノリ」である。「5」と「8」を軸にしたノリである。こんなの、絶対に予想できない……と思いきや!!
・その3「当たった人が3人もいた」
なんとまさかの、1等3口……!! 当選金は、もちろん10億……!! 同じ数字を1人が2口や3口も買うとは考えにくいので、おそらくのところ3人……!
まちがいなく日本国内に、第307回ロト7で「05、08、15、24、25、32、35」を買った人が3人もいて、ぞれぞれが一夜にして10億円を手にしたという衝撃の事実。2019年3月8日を境に億万長者になった人が、日本に3人もいるのである。
1等3口(3人)という結果は そこまで珍しくはないのだが、3人それぞれが最高額の10億円をゲットできるとはラッキー中の大ラッキー。こんなに夢のある話、こんなに夢のある結果、そうそうない。ていうか、すごく、羨ましい。
さらにである。
10億円を3本も出しておきながら、まだキャリーオーバーが11億7193万7610円も残っているのだ。仮に次回(第308回)、1等が2口(2人)いたとしても、それぞれ10億円もらえるチャンスが残っているということ……!!
こんなに熱い回、なかなかない。第307回、おもしろかった! ちなみに18口買った私は、7つの数字中4つを的中させての5等に当選で1200円ゲットであるが、トータルでは赤字であった。でも楽しめたから、いっか!
執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.