世界最大の同人誌即売会コミックマーケット。アニメ・マンガ・ゲームなどの2次元を愛する者にとって、冬と夏にあるコミケは風物詩的存在だ。
そんなコミケが、事実上有料化されるというニュースが話題となっている。今まで入場料が無料だったコミケ。不満が噴出するかと思いきや、ネット上では称賛の声が続出している。一体なぜ?
・コミケ有料化について
話題となっている「有料化」については、サークル参加者、抽選漏れサークルなどに送付される『コミケットアピール95』の「共同代表からのごあいさつ」の欄で言及されている。
あいさつで触れられているのは、オリンピック・パラリンピックの影響で史上初の2会場4日間で開催されることが発表された2019年のコミックマーケット「C96」と「C97」。2会場を行き来するこの期間、サークル通行証をリストバンド化し、カタログを購入しない一般参加者にはリストバンドの購入での対応を検討しているようだ。
なお、これは会場が狭くなり、サークルや企業ブース、広告が減ってしまうにもかかわらず、4日間2会場開催で経費は増加してしまうことへの対応と、混雑に対する安全対策であるとのこと。
とは言え、これまで無料だったものが有料化されるというのは、なかなか受け入れられ辛いことも事実だ。ネットではそんな不満が噴出しているかと思いきや……
・ネットの声
「むしろ今まであの規模のお祭りをボランティアで成り立たせてたことが凄すぎるのでは…?」
「むしろ今まで無料だったのか、コミケ…!」
「今まで無料で行けてたことの方がすごいだろ どんどん有料化して」
「今までやらなかったことに驚くレベル」
「コミケが入場無料って今までどうやってまわしてたのって思いました…すごい…」
「カタログ購入義務とかの形でやってたんじゃないんだ???」
「コミケ有料てむしろ今まで無料だったのが謎なレベル」
「無料だったことに驚くわ オンリーとかゲムマとかも普通に参加費必須とかざらだし」
──今まで無料だったという事実に衝撃を受け称賛する声があがっていた。その理念から、これまで入場料無料が貫かれてきたが、確かに、改めて規模を見ると入場料無料の方がおかしいのかもしれない。
表現の可能性を広げるため「参加の意思を持つ全ての人々と全ての表現を受け入れる」と掲げるコミケ。ちなみに、東京オリンピック・パラリンピックの開催は2020年だ。コミケは今まさに激動の時代へと差し掛かっているのかもしれない。
参照元:コミケットアピール95(PDF)
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.