同じ日本に住んでいるのに、普通のおっさんやおばさんはなかなか知り得ない女子中学生、女子高生の世界。いつの時代も彼女たちの発信力はすさまじく、様々なムーブメントの火付け役になることも珍しくない。
2018年7月、そんな女子中学生・女子高生の “今” が反映された『2018年上半期 女子中学生・女子高生流行語大賞』が発表された。「ヒト部門」「モノ部門」「アプリ部門」「コトバ部門」の全4ジャンルからなるランキングだが、注目は何といっても「コトバ部門」だろう。
・「JCJK調査隊」が調査
女子大生社長の椎木里佳さんを中心に、女子中高生向けのマーケティング支援などを手がける株式会社AMFが発表した今回のランキング。トレンドのリサーチが得意な「JCJK調査隊」が調査したというから、精度の高いランキングと言っていいハズだ。
「ヒト部門」「モノ部門」「アプリ部門」については割愛するが、我々が知っているものもあれば知らないものも多く含まれている。ただ「ヒト部門」第1位の女優、今田美桜(いまだ みお)さんくらいは覚えておいてもイイのかもしれない。
さて、ここからが本題「コトバ部門」の発表だ。2016年は「卍」や「よき」「アモーレ」などがランクインしていたが、果たして女子中学生・女子高生の間で2018年上半期に流行った言葉とは何なのか? 以下でご覧いただきたい。
・2018年上半期 女子中学生・女子高生流行語大賞「コトバ部門」
第1位: あげみざわ
第2位: あざまる水産
第3位: ないたー
第4位: クセがスゴい
第5位: いい波のってんね
──いかがだろうか? 4位の「クセがスゴい」はわかるとしても、他はいまいちわからない人が多いのではなかろうか? 特に1位の「あげみざわ」は、何のことやら見当すらつかない……。というわけで、それぞれの言葉を以下で一応解説しておこう。
「あげみざわ」…… 気分の高まりを意味する、あげ → あげみ → あげみざわと進化を遂げた最新形の「あげ」。「テスト終わった~あげみざわ~」などテンションが上がった時や嬉しいことが起きた時に使用する。
「あざまる水産」…… ありがとうございます → あざっす → あざす → あざまる → あざまる水産、と進化した「ありがとう」の最新版。
「ないたー」…… 悲しい時に使用する訳ではなく、どんなシチュエーションでも言うことが可能。好きすぎてないたーなど。
「いい波のってんね」…… 動画アプリ「Tik Tok(ティックトック)」で使用され大ブームになった曲から。曲と同様にリズムに合わせて言うのが正解とされている。
解説されたところで理解できない人もいるかと思うが、とにかくそういう意味らしい。「卍」などはそれなりに市民権を得ているから「あげみざわ」も一般的な言葉として定着する可能性はあるハズだ。最後までご覧いただき、あざまる水産。夏が来てあげみざわ~!
参照元:PR TIMES「JC・JK流行語大賞2018年上半期を発表」
執筆:P.K.サンジュン