2018年5月31日、東京・新宿に本店を置く「花園万頭」が東京地裁に破産申請を行った。当初は、6月7日までを目途に、店舗営業を終了することが報じられていたのだが……。6月28日の段階で営業を続けている!
これは存続の見通しがたったのか!? 1834年創業、180年もの長きにわたって守られてきた味が途絶えることなく、今後も継承されるのか!? お店に真相を聞いてみた。
・7月以降も営業継続
本店では、現在日持ちのする商品のみが販売されている。おそらく在庫の多いものは途絶えることなく販売が続いているようだが、残念ながら看板商品の花園万頭は復活していない。
お店に話を聞くと、7月以降も営業を継続するという。よかった! 事業譲渡を目指すとのことだったので、どこか引き受けてくれる企業が見つかったのだろう。電話に応対してくれた担当者は、詳しいことはまだ聞かされていないと話していた。
・新会社へ
東京商工リサーチによると、事業譲渡に関してパティスリー銀座千疋屋がスポンサーになったそうだ。
「事業譲渡の概要は、パティスリー銀座千疋屋が受け皿会社として100パーセント出資子会社、株式会社花園万頭を新たに設立。花園万頭が手掛けていた和洋菓子の製造販売事業を6月29日付で “新花園万頭” に譲渡する」(東京商工リサーチより)
つまり、「株式会社花園万頭(旧)」から「株式会社花園万頭(新)」へ、6月29日。つまり本日より事業が譲渡されることになった。なお、新会社は旧会社の債務を一切継承しないとのことだ。
・新たな歴史の1歩を
パティスリー銀座千疋屋が後ろ盾となって、新しい道を歩んでいくことになるのだとか。形は変わるが、180年もの長き歴史は今日からまた新しい1歩を刻むことになりそうだ。ということはつまり、花園万頭そのものを食べたことない私(佐藤)は、今後食べるチャンスが訪れるかもしれない! ぜひとも頑張って、新しい企業として歩み続けて欲しい。
参照元:東京商工リサーチ
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24