電車やバスと並び我々の日常生活になくてはならない公共交通機関、それがタクシーだ。個人的にはあまり利用する機会は無いものの「タクシーじゃないと間に合わない!」なんてシチュエーションに遭遇することも事実で、お金さえあれば “タクシー三昧” も悪くないのだろう。
それはさておき2018年6月11日、横浜市の「三和交通株式会社」が前代未聞のタクシーを発表した。それが『SP風タクシー』と『忍者でタクシー』だ。一言で説明するとそれぞれSP風と忍者風の衣装を着た乗務員がいるだけの “大馬鹿コスプレタクシー” である。
・攻めまくるタクシー会社
冒頭でもお伝えした通り『SP風タクシー』と『忍者でタクシー』の運行を発表したのは、三和交通株式会社だ。これまでも「タクシーで巡る心霊スポット巡礼ツアー」などを始め様々なタクシーを展開してきた “攻めまくる” タクシー会社である。
まず『SP風タクシー』だが、読んで字のごとくSP風の乗務員が運行するタクシーとなっている。乗務員は黒いスーツと濃いサングラスを着用、懐には拳銃(水鉄砲)を忍ばせる徹底ぶりで、耳にはどこにも繋がっていないイヤホンを装着しているらしい。
三和交通では「SPの雰囲気が好きな方」「ノーマルなタクシーでは満足できない方」「インスタ映えしないけどイイネが欲しい方」などにSP風タクシーを利用して欲しいと発表しているが、うむ……ハッキリ言ってわからない。
・忍者は外国人観光客向け?
『忍者でタクシー』もコンセプトがSPから忍者になっただけで基本的な考え方は同じ。ただ「言葉は忍者用語の対応になります」としているから、語尾に「ニンニン」と付けたり、自分のことを「拙者」とでも呼ぶのだろうか? ちょっとだけ興味は……ある。
また、SP風タクシーと違って外国人観光客ウケは良さそうだから、それなりに需要はあるのかもしれない。なぜわざわざSPと忍者に目を付けたのかは不明だが、三和交通なりの攻める姿勢は評価すべきだろう。
なお、どちらのタクシーも指定する場合は指定料金としてプラス1000円が発生する。もし近日あなたが「SPっぽい運転手」と「忍者っぽい運転手」を目にしても、それは見間違いではない。愛すべき大馬鹿タクシー会社の本気企画である──。
参考リンク:三和交通株式会社
執筆:P.K.サンジュン
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▼どちらも馬鹿であることは変わりない──。
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