以前の記事で、ネットで話題の「台湾式ヤクルトの飲み方」についてお伝えした。容器の下部分をかんで穴をあけ、そこから飲むというものだ。
台湾式と話題になったが、調べてみると日本、中国、韓国そして香港の人からも同じ飲み方をすると言う声が聞かれたのだ。ネットも普及していない時代から同じことをしていたなんて!
しかもそれだけではない、東アジアのヤクルト情勢にはもう一つ共通点があることが判明した。「凍らせると美味しい」と言う声が各地から寄せられたのである。マジかよ、みんながそう言うのならウマいに違いない。早速試してみた。
・いきなり問題発生
そうなったら、やることは1つ! ヤクルトを冷凍庫にGO! 大体、4~5時間くらい経っただろうか、ヤクルトは完璧にフローズン状態だ。
それではアルミのフタをとって、いただきま~す! ……と、ここで問題が発生した。
飲み口が小さくて、スプーンが入らねええええええ! これでは食べられないではないか。
・“台湾式の飲み方” で解決だ!
だがしかし! 心配には及ばない。そう、あの “台湾式の飲み方” を応用すればいいのだ。容器を上下逆さにして、お尻の方を開けてしまえば良いのである!
ウム、これならスプーンも楽々と入るぞ。何を隠そう、あの台湾式ヤクルトの飲み方は、凍らせたときの食べやすさを追求して誕生したという説もあるくらい。韓国では、フローズン用に瓶の底にもアルミの蓋が付いているバージョンがあるのだとか。
・舌でとろける幸福感
では、今度こそいただきまーす! ひとくち口に運ぶと、冷たぁい。キンキン! シャリシャリ! 冷たすぎて味がわからない。……と思ったら、ふわっと舌の上で溶け出し、甘いヤクルトの味が口いっぱいに広がった! この瞬間が、たまらない幸福感をもたらす。
シャリッ! フワッ! ヤクルトォッ! グビグビ飲むよりも、じっくり味わえる気がして、100倍くらいウマく感じる。これは日本人だけでなく、韓国人、中国人、台湾人、香港人みんながお勧めするのも納得だ。フローズンヤクルト、めっちゃおいしい。
・ところで凍らせてもヤクルト菌は死なないの?
フローズンヤクルトが素晴らしい味だと言うのはよくわかった。だが1つ気になることがある。
凍らせてしまったら、ヤクルト菌が死んじゃうんじゃないか、と。菌が死んでしまっては、ヤクルトは、ただの甘い液体になってしまう。というか、ヤクルトのアイデンティティー崩壊の危機や!!
そこで、ヤクルトのお客様センターに聞いてみたところ……
結論から言おう。凍らせてもヤクルト菌は死なない。繰り返す、ヤクルト菌は生きているッ。何でも、凍らせた状態では眠っているようなものなのだそう。常温に戻すと再び活性化するらしい。なんだそれなら安心して飲めるね!
ただし、凍らせる際には1つ注意点があるという。「容器のまま凍らせないで下さい」とのこと。凍らせることで中身が膨張、容器が割れでもしたら飲む際に怪我等の恐れがあるからだ。
……容器のまま凍らせてしまいました、すみませんッ!! 試してみたい人は、別の容器に移してから凍らせるなど十分に注意を払ってほしい。
・結論:みんなが言うとおりウマかった
さて、いろんなことが判明したフローズンヤクルト。東アジアのみんなが言うように、凍らせると非常においしかった。ヤクルト菌も死なないのなら、ダブルでハッピーだ。公式商品として出してほしいくらいである。
Report:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.
▼フローズンヤクルト、おいしいよ。東アジア総勢が推すだけあった!